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山行データ No.3156
大杉岳 1921.4m三角点峰
山行種別 山スキー
おおすぎだけ 地形図 燧ヶ岳


■山行期間 2001年4月27日夜〜28日
■コースタイム 4月27日 福島(19:30)=七入(23:05)                     
4月28日 七入(7:45)→ブナ平(9:35)→取付点(10:20)→1612m尾根→大杉岳(12:46,13:15)→1684m尾根→渡渉点(14:10)→道路(14:20)→七入(15:08)=入浴・夕食=福島(20:30)
■写真
取付点のブナ 大杉岳山頂で記念撮影 雪質はザラメで快調に滑る 滑降途中でしばし休憩


■行動記録

 Oさんの車にHさんと私が同乗させてもらい七入に向かう。23時過ぎに七入に到着。すでにOくんとYさんは早めに到着していた。ほんの少し待ったところでYくん達の車が到着して全員が顔を合わせる。つくばに転勤されたYさんとは1年ぶりの再会である。路上にテントを張り酒を飲んでつい話が進んで、消灯は0時30分を過ぎてしまった。
 翌朝6時起床、ゆっくり食事をして7時45分ブナ平目指してモーカケ沢の右岸を登り始める。今年は雪解けが思ったより早く、1194mピークで稜線から雪が無くなってしまった。しかたなくスキーを担いで登ることになった。鉄塔までは踏跡はあるが、その先はヤブ漕ぎとなる。そのあと再び雪が出てくるがスキーは担いだまま登り続ける。1270mピークの登りにかかると再び雪が無くなるので残雪を見つけながら登った。1270mピークからは雪が付いている。最後の急登を登り切るとブナ平に出る。ここまで約2時間、ゆっくりとしたペースだ。
 道路を右に見て緩やかにブナ平を進んで行く。モーカケ沢で水を補給し、適当なところで道路を横切る。道路はすでに御池まで除雪されているが、ブナ坂付近でも雪崩が起きていて開通はまだ先になりそうだ。ブナ平をしばらく進み、檜枝岐川本流が道路に寄ってきたところで渡渉する。所々流れが顔を出しているが、スキーを履いたまま楽に対岸に渡れる。ただし今年の雪解けの進み具合からすると1週間も過ぎれば渡渉は難しいかも知れない。大杉沢左岸の尾根に取付いだのが10時20分、七入から2時間半かかった。背の高いブナに囲まれて小休止を取る。上空には雲が虹色に輝いている。はじめて見た。
 いよいよ大杉岳の登りにかかる。しばらくはブナの林が続く。大杉沢を挟んで右に1684mの尾根がよく見える。どの程度まで登ってきただろうか。左に目をやると燧ケ岳がその雄姿を現す。周りの木々がオオシラビソやダケカンバに変わると山頂もそう遠くはない。12時46分大杉岳に到着する。途中スキーを脱がなければならないほどの急坂はなく。30分ごとに小休止をしながらゆっくりと登ってきた。退院したてのH.Oさんと体力のない私にとっては助かったが、みなさんには迷惑をかけたのではないかと思う。
 大杉岳山頂からは南に燧ケ岳、右奥に至仏山、北を見ると奥只見の山々が峰を連ねる。天気は上々、見晴らしも最高、みんなで記念撮影をして下降にかかる。山頂でシールを剥がし、会津駒ケ岳方面に向かい滑り始める。1888mピークを左に見て、大杉沢の左岸の尾根に入る。ここから大杉沢と檜枝岐川との出合まで斜面は一定斜度で続いている。登ってきた尾根が下部3分の2がブナとダケカンバなどの落葉樹林帯だったのに対して、こちらの尾根はオオシラビソが上部4分の3を占める。とは言っても滑るに支障はない。Yくんを先頭に快調に滑っていく。ザラメ雪もちょうど滑りやすく全員楽しめたようだ。周りがブナ林に変わると灌木が出てきて快適な斜面も終わりを告げる。大杉沢の下部は、すでに流れが顔を出し渡渉点を出合の下部に取る。ブナ平に登り返し、しばらくは道路と平行に緩斜面を滑っていく。道路の直線が終わるところで一旦道路に降りて、スキーを担いで歩くことにする。この時期、雪があればモーカケ沢の右岸の尾根を七入まで一気に下れるのだが、今年は雪がすくなくそれもできない。すでに除雪されているブナ坂をシートカットで七入を目指した。
 七入に15時08分到着。檜枝岐の「駒の湯」で汗を流し、Yさんと分かれて福島への帰路につく。(I.I)

■概念図


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