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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3833
鉢森山 1003.3m三等三角点峰
山行種別 山スキー
はちもりやま 地形図 天元台、板谷


■山行期間 2006年4月2日
■コースタイム 福島(6:45)=板谷=@県道板谷・米沢停車場線・峠駅分岐(7:50,8:08)→鉢森山(9:30,9:50)→栗子国際スキー場・駐車場(10:15)
Aリフト乗り場(10:30)=リフト2本=リフト終点(10:47)→峠駅分岐(11:15,11:30)=福島(12:30)
■写真
車を待避所に駐めて歩きはじ
める
県道板谷・米沢停車場線・峠
駅分岐、除雪はここまで
木材の切り出し作業が行われ
ている
幅の広い切り開きの先に鉢森
山が見える
鉢森山の尾根に取り付くと、昔
の指導標が付いている
鉢森山の登りは適度な急斜面
雪庇に注意しながら登る
高倉山は見えるが吾妻山の稜
線はガスの中で見えない
鉢森山の山頂も近い 山頂にはパラボラが建つ、天
気予報の通りに雨が降り出す
秩父宮登山記念碑 山頂には三等三角点がある 雪庇の尾根をひと滑り
まずは栗子スキー場を滑る あっと言う間にホテルバレーブ
ランシュへ降りてしまう
リフトを使って再度上部へ移動
する
リフト終点にある案内標識、板
谷へのツアーコースもある
少し登り返し、林間から切り開
きへ出る
道路まで広い雪原を滑る

■行動記録
 天気は下り坂の予報、集合前から雨がちらつきはじめた。天気図を見ても5〜6時間はぐずつきそうだ。今日は吾妻山の大平コースを下降する予定だったが、悪天時のサブルートとして計画していた鉢森山に登ることにした。
 鉢森山は米沢市にある栗子国際スキー場上部の山で、山頂には三等三角点とパラボラがある。栗子国際スキー場は、福島から国道13号線を米沢へ向かい、東栗子トンネルを抜け、西栗子トンネルの手前左側にある。当初、下降点をスキー場にしていたので車を1台デポしてから、板谷に向かう。JR板谷駅を通り県道板谷米沢停車線を車で上っていくと峠駅との分岐に着く。県道の板谷峠越えの除雪はここまで。以前、厳冬期に来たときもこの付近までは除雪されていた。作業の車が時々入ってくることがあるので、私たちは手前の待避所に車を置き、分岐点まで道路を歩くことにした。分岐点には木材の切り出し作業のための雪上車とバックホーンが置いてあった。また、峠駅方面の道は、すでに除雪が終了していた。
 最初は、広い雪原を緩やかに登っていく。真正面に鉢森山が見える。幅の広い切り開きは880m台地の手前まで続いている。除雪前の県道に沿って登って行き、送電線の下をくぐって鉢森山を目指す。樹林帯に入り880m台地に右側から乗ると、鉢森山の尾根が目の前に迫る。右側がスキー場からの昔からのコースになっていて、古いツアーコースの標識も出てくる。雪庇の張り出した急な尾根を登っていく。高度を上げると共に周りの山々が見えるようになる。天気が良ければ吾妻山県境尾根が手に取るように見える展望台となるはずなのだが、今日は残念ながら県境尾根はガスの中で見えない。パラボラが近づくと鉢森山の山頂は目の前、尾根が緩やかになると広々とした鉢森山に着く。山頂手前には秩父宮登山記念碑があり、パラボラの西側には三等三角点がある。運良く雪の中から三角点を探し出すことができた。
 風と共にみぞれっぽい雨が降ってきた。天気予報の通りなので、そう気にもしないでワックスを塗って下降の準備にかかる。下降ルートは登ってきた雪庇の尾根を降る。雪庇側に寄らないように慎重に下る。取り付き点からは緩やかな斜面に変わり、切り開きがスキー場のリフト降り場まで続く。ゲレンデはスキーヤーとボーダーの世界、スキー場の営業終了日だったが、天候が悪いこともあって、人はほとんどいない。貸切り状態のゲレンデを思い思いに滑り降りる。あっと言う間に駐車場前のリフト券売り場に着いてしまった。時間も早いので、登り返して車まで戻ることにした。
 リフト券を購入し、リフトを2本乗り継いでスキー場上部へ戻る。シールはつけないで尾根を少し登り返す。鉢森山には登らないで、880m台地の手前に出て、登ってきたトレースに戻る。昔の板谷駅へのツアーコースは、これより少し下をトラバースして切り開きに出るようになっていたのだが、林間コースがはっきりしなくなってきた。切り開きは緩やかな広いゲレンデのようで開放感があるが、ガスが出てくると見通しがきかなくなるので注意が必要だ。送電線の下をくぐり、峠の「力餅」の看板を目指して滑って行くと道路に出る。
 このコースは、鉢森山の最後の登りを除いて、ほとんど緩斜面なので、山スキーが初めてと言う人の歩行訓練に適している。スキー場に降りても良いし、往復しても大して時間もかからない。(I.I)

 
■概念図


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