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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3593
鳥海山 新山 2236mピーク
山行種別 山スキー
ちょうかいさん 地形図 鳥海山


■山行期間 2004年5月8日
■コースタイム 祓川ヒュッテ駐車場(7:30)→七高山(10:05,10:20)→新山(10:40,11:03)→千蛇谷(12:35,12:45)→七高山(14:05,14:15)→祓川駐車場(15:00)
■写真
祓川駐車場から鳥海山を望む 今年はクレバスが多い 新山山頂直下の登り
新山直下から滑り出す 新山から向かって右側の斜面 七高山から続く岩稜をバックに
新山北面を滑ってから千蛇谷を
登り返す
千蛇谷の登り返しも長い 七高山から祓川へ滑り下りる
七高山からの快適な滑り 途中から七高山を振り返る 山頂から下まで続く斜面

■行動記録
 テン場から移動し、祓川の駐車場に着くと車が一杯でわずかに残っていた場所に車を止め準備をする。天気は快晴だが吹く風は少し冷たい。初めてのルートということで少し気合いが入る。しかしながら、シールを着けて歩き出すと寝不足のせいか足が重くて思うように進まない。何とかごまかしながらいつものルートを七高山まで登る。今年はいつもの年よりクレバスが多くて深いものもある。雪が少なかったせいなのだろうか?
 新山の山頂で大休止の後、ルートを探す。当初は北西の斜面を滑るつもりだったが、雪が繋がっていないため傾斜の一番あり、千蛇谷から一番遠い北面を滑ることとする。我々の前に単独行の人がフェイスガードのついたヘルメットをかぶって滑り降りたが100mほどで登り返してきた。新山の滑り出しは七高山に向かうようにして北斜面に回り込む。少し急な片斜面だが、雪も適度に腐っており快適に滑ることができた。
 北面は下(1400m付近)まで滑れば高度差は約800mほどあり、下部がそのまま望める大斜面のため迫力は満点である。途中で止まらずに一気に滑りたいところであったが、写真を撮るため区切って滑る。それでも七高山から続く岩稜を背にしての滑りはオートルートを思い出させるとても快適な滑りである。但し、雪が堅ければ転倒したらかなり下まで滑落しそうな斜面である。下まで滑りたい気持ちはあったが、核心部は滑ったので、帰りの登りを考え1700m付近でスキー滑走を終了し、斜面を千蛇谷に向かってトラバースする。途中藪漕ぎを交えた後、シールを着けて斜面を登り返し、千蛇谷に出る。千蛇谷に出てからの登りが、本日一番の辛い登りであった。七高山からは疲れた足に気合いを入れて一気に駐車場まで滑り降りた。
 この山行は、登りそして滑りとも充実感のある良いルートであると思う。ただ、雪の状態とメンバーの足回りには充分注意することが必要であり、ヘルメットも持って行った方が良いと思う。また、今回は、北面の途中でトラバースしたが、新山から北面を滑り千蛇谷を登り返さずに祓川の駐車場に戻れるルートがあるとのことなので次はそのコースも行ってみたいと思う。 (M.K)

  
■概念図


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