トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会
Fukushimatoukoukai HomePage
No.3583
月山・肘折温泉 1979.5m一等三角点
山行種別 山スキー
がっさん・ひじおりおんせん 地形図 月山、立谷沢、肘折


■山行期間 2004年4月10日〜11日
■コースタイム 4月10日 福島(17:00)=肘折温泉(19:40,20:00)=姥沢(21:45)
4月11日 姥沢(5:42)→リフト終点(6:25)→月山(7:52,8:05)→立谷橋(8:45)→念仏ヶ原避難小屋(9:43,10:00)→小岳(10:42)→978mピーク(11:32)→大森山(12:58,13:10)→林道(13:20)→肘折温泉(13:46)
■写真
スキー場から月山方向を見る 稜線でシールを外す 稜線から滑り出す

中間部は雪が適当にしまってい
て滑りやすい

滑る途中で見た念仏ヶ原、右の
沢筋にそって登る
広い斜面が終わり南西斜面に
雪庇がある急な斜面を滑り降り
立谷川に滑り込む手前から月
山方向を望む
立谷川から念仏ヶ原への枝沢
を登る
念仏ヶ原を歩く
念仏ヶ原から月山を望む 念仏ヶ原小屋 念仏ヶ原小屋と月山
念仏ヶ原から稜線に登ると小岳
へ続く尾根が見える
小岳の山頂と月山 小岳から赤沢川への下り
赤沢川から978mピークへブナ
林の中を登る
右奥が大森山、一旦沢を越え登
り返して尾根に出る
978mピークから一旦沢に降りる。
上部には雪庇が見える
急な斜面を登り終え、大森山頂
手前を歩く
大森山からのブナ林の滑り 林道に出ると山行も終わりに近

■行動記録
4月10日(土)
 福島西I.C.から東根I.C.まで高速を使い、肘折温泉から朝日台に上る林道の途中に車をデポ。一般道で姥沢に向かい駐車場に幕営。降るような星空である。
4月11日(日)
 4:40起床、手早く準備を済ませ、姥沢駐車場を出発する。天気は薄曇り、無風で気温は高め。自分(T)は肘折コースは初めてだが、4回目のKさんと2回目のMさんが一緒で心強い。リフトはまだ動いていない。リフト西側の沢沿いに登る。リフト終点からは姥ヶ岳の東斜面をトラバースし鞍部を目指す。TとMさんは昨日のトレースを追い急斜面のトラバースを続ける。Kさんは1729mピークの手前のピークから尾根沿いに登り、いつの間にか私たちを追い越していた。Kさんが正解。
 月山の登りはストックが刺さるもののクラストしシール登高には厳しかったが、アイゼンを出さずに登りきる。駐車場から2時間10分、頂上小屋から200m南に到着する。ここでシールを外し待望の大雪城の滑降である。上部は風紋で凸凹であったが、次第にフラットな大斜面となり1500mの樺の木まで痛快な滑降を楽しむ。ここから尾根は一旦狭く急傾斜となる。また急に雪が重くなりTは滑りに苦労する。1221mを僅かに登り返した後、夏道どおりに尾根を外れて沢に滑り込み立谷橋に到着する。小休止、沢音を聞きながらブナと雪尾根を眺め握り飯を頬張る。「山はいいな。」と思う。
 シールを着けて立谷橋のすぐ南東の沢をつめると念仏ヶ原に出る。巨大ドームのような月山をバックに広大な念仏ヶ原を行く。30分近くかかって念仏ヶ原避難小屋に到着する。
Kさんが前回は小屋が完全に埋没しゾンデーレンをして小屋を探し出したと言うが、今回は雪が3mは少なく二階部分が雪面から出ている。念仏ヶ原避難小屋でコースの約半分、先は長い。
 小屋の裏の尾根を登り、1199mピークを越え小岳を登る、結構しんどい。小岳でシールを外し二度目の滑降は赤沢川の右俣を滑る。以前は一本下流の沢を滑っていたとのこと。地形的に素直に滑るとそうなるが、978mピークへの登り返しが標高差で40m多くなる。
 シールを着け地形図の赤沢川の「川」の枝沢を登り返し978mピークへ。シールを外して三回目の滑降は978mピークから北東に延びる尾根を滑り、途中から沢へ降りる。本流との出合から夏道の尾根の鞍部に登り返し、尾根の北側を大森山手前の鞍部までトラバース気味に滑る。鞍部で小屋泊まりの6名程度のパーティに出会う。大森山の登りは急斜面で疲れた体にムチ打って登る。頂上で単独の登山者と出会う、やはり小屋泊まりだと言う。
 頂上からは夏道どおりに滑降すると林道に出る。林道はあまり滑らなかったが推進滑降すること26分で、デポ車に到着。今回は好天とKさんのルートファインディングのおかげでスムーズな良い山行ができた。悪天時には念仏ヶ原、小岳付近、978mピーク付近はルートファインディングが難しいだろう。(Y.T)

 
■概念図


トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会