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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3321
八甲田山・大岳
山行種別 山スキー
はっこうださん・おおだけ 地形図 八甲田山


■山行期間 2002年5月3日
■コースタイム 傘松峠(10:05)→仙人岱ヒュッテ(11:40,12:00)→鏡沼(12:55)→大岳(13:05,13:20)→大岳東斜面・滑降開始(13:45)→仙人岱ヒュッテ(13:53)→硫黄岳(14:13)→傘松峠(14:42)
■写真
出発点となる傘松峠 硫黄岳の斜面にはスキーヤーが 背景は南八甲田の山々
仙人岱ヒュッテ 雪の消えた登山道を登る 大岳手前の鏡沼
八甲田大岳山頂 硫黄岳も快適な斜面 滑り終えて傘松峠を目指す

■行動記録
 前夜、福島を発ち、途中のPAで仮眠を取る。翌朝目が覚めてから車を移動し、黒石ICで降り、国道394を通って八甲田ロープエィの山麓駅に行く。今年の八甲田は異常に雪が少ない。ロープエィの駅付近にもほとんど雪が無い。ゴールデンウィークだと言うのに北八甲田の全てのコースがクローズしている。長いこと八甲田に来ているが初めてのことだ。あきらめて別の山域に移動する人たちも多い。
 私たちはロープエィ駅の駐車場で朝食を取りながらどうしたものかと作戦会議をする。当初予定していたのは初日「箒場岱コース」二日目「大岳」だったが、しかたなくロープエィを使わないで登れる大岳を目指すことにした。車を傘松峠に移動する。傘松峠には駐車場がないので少し離れた路肩の広い場所に車を置いた。ここだと通行の妨げにならない。
 シールを付けて出発、まずは傘松峠まで戻る。傘松峠から沢沿いに雪を拾いながら登っていき、石倉岳の脇を通り抜ける。硫黄岳から派生する尾根に乗ると仙人岱ヒュッテの台地と大岳が良く見える。ここまで来ると雪もしっかり付いている。天気も上々、硫黄岳を左に見ながら仙人岱ヒッュテを目指す。仙人岱ヒュッテには11時40分到着。傘松峠から1時間半ほどかけてのんびり登ってきた。
 見上げると大岳の東斜面には雪が付いているが、夏道沿いのルートは途中から雪が消えている。どのルートを取ったら良いものかと思案し、スキーを担ぐのを覚悟して夏道沿いに登ることにした。急斜面を登りはじめてすぐ雪が消えてしまった。スキーを担ぎ南面の登山道を登っていく。鏡沼に12時55分到着、スキーをデポして大岳に向かう。10分ほどで大岳山頂。ロープエィを利用して登ってきたハイカーで山頂はいっぱいだった。一等三角点のある、ここ八甲田大岳は標高が1584.4m見晴らしは大変良く、南八甲田の山々も手に取るように見える。小岳と高田大岳の南東斜面にはしっかり雪が付いていた。しかし下部の樹林帯の中までは確認できず。今年の雪では、滑れるかどうか不安である。
 山頂に雪は無かったが、火口内には雪が残っており、南東側の斜面の残雪の状況からして火口内からのスキー滑降は可能だと思われる。私たちは鏡沼にスキーをデポしてきたので一旦戻り、大岳南東斜面に回り込む。シールを外し滑降を開始する。斜度30度の斜面は思ったより急に感じるが、ザラメ雪で滑るにはちょうど良い。あっと言う間に仙人岱ヒュッテまで降りてしまう。
 次は休むことなく硫黄岳の登る。傘松峠から登ってくる時に、スキーヤーやボーダーの人たちが硫黄岳の東斜面を何回も滑っているのを見ていた。今まで天候にも恵まれなかったこともあって滑ったことがなかった。天気の良い今日こそは絶好のチャンスである。斜度約30度、上部はちっと立っているが滑るに支障はない。一息で滑り降り、思いおもいに滑ってくるメンバーを待つ。後は傘松峠まで滑り降りるだけだ。登りはじめが遅かったので傘松峠に到着したのが14時42分、スキーを担いで車まで戻る。
 車で猿倉温泉まで移動し、露天風呂で汗を流してから、今日の寝場所になる酸ヶ湯温泉の駐車場に向かう。(I.I)
 
 
■概念図


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