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No.3320 |
白馬・杓子沢 | |||||
山行種別 | 山スキー | ||||
しろうま・しゃくしさわ | 地形図 | 白馬町、白馬岳 |
■山行期間 | 2002年5月2〜4日 |
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■コースタイム | 5月2日 会津若松市(16:30)→猿倉駐車場(20:40) 5月3日 猿倉(6:30)→白馬尻付近(7:45,8:00)→稜線(10:48,11:00)→杓子岳と鑓ヶ岳の鞍部(11:45,12:00)→小日向山へ続く尾根上・樺平(12:55,13:10)→林道(13:38)→猿倉(13:50) 5月4日 猿倉(6:50)→白馬大雪渓2200m付近(9:45,10:00)→猿倉(10:30) |
■写真 |
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大雪渓 | 2000m付近から下を見る | 白馬岳 |
白馬岳と杓子岳の鞍部 | 杓子岳西面 | 鑓ヶ岳と杓子岳の鞍部 |
杓子沢の滑り出し | 杓子沢上部 | 下から見上げた杓子沢上部 |
奥に見えるのが杓子沢 | 樺平への登り返し | 長走沢への斜面 |
長走沢 | 長走沢上部 | 右の杓子岳、左の鑓ヶ岳の間が杓子沢 |
■行動記録 |
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5月3日 猿倉の駐車場で目を覚ますと天候は晴れ、絶好の山スキー日和である。最初はスキーを担いで出発、駐車場は除雪はしていないので道路には雪が残っており、15分ぐらい歩いたところからシールを着けて歩き出す。白馬沢との合流点の上には数パーティが白馬主稜に取り付いているのが見える。 大雪渓の中の登高は、見えてはいてもなかなか近づかないものである。2回の小休止の後、2,200mを越えると両岸が狭まった急な斜面となり、ジグザグ登高となる。白馬岳と杓子岳の最低鞍部を目指して苦しい登りを続け、最後の急登の20mぐらいはトレースがあったのでスキーを担ぎ、つぼ足で登り稜線に出る。稜線からは、白馬岳はもとより剣方面がはっきり見え絶景である。スキーを担いだまま小ピークを越え、杓子岳の西面は再びスキーを履いてトラバースし、鞍部に出て滑降の準備をする。 鑓ヶ岳の北東斜面には、山頂から杓子沢に滑り込んだシュプールが見え、ただ感嘆するのみであった。杓子沢は鑓ヶ岳方面からの落石も多いとのことであったので、山スキーで初めてヘルメットをかぶっての滑降となる。何となく違和感が消えないが、緊張していたのが少しはリラックスできたような気がした。出だしで記念撮影をして沢に滑り込む。斜度は最大40度を超えるが、雪が適度に腐っており、思っていたよりも快適な滑降となり一気に滑り降りる。両側から岩壁が迫りやや狭くなっている地点は落石が多く、スキーで小石の上を滑走することになる。 そこを抜けると広いカール状の斜面になるが、上を見上げると今にも落ちてきそうな、家ほどもある雪のブロックが岩稜に無数に付いているのが見え、デブリの跡と思われる斜面を急いで滑り降りる。ルートは2284mピークから南に延びる岩稜の末端を巻くようにして、小日向山へ続く尾根の2130m付近へ階段登高で登り返す。ここ樺平は杓子岳へ登る人達のテン場になっているようで、3パーティがテント設営をしていた。 ここからは40度ぐらいの急斜面を滑り降りて、デブリの跡が残る長走沢上部に出るが、この長走沢もなかなかの快適な斜面で滑りを楽しむことができた。途中沢が出ているところで水分を補給したりするが、あっという間に林道に出て猿倉までおりる。 このコースは落石が多いのが難点であるが、今回のように天候に恵まれ、ある程度のスキー技術があれば緊張感のある滑りが楽しめ、山スキーの醍醐味が味わえるお勧めのルートである。 5月4日 夜半からの雨が降ったり止んだりする中、鑓ヶ岳は明日に変更し、天候があまり崩れないことを期待して、白馬岳を目指し昨日同様白馬大雪渓を登ることにする。雨具を着込んでの登高は暑くて内と外の両側から濡れていくが、雨が時々小降りになるので黙々と登る。白馬尻付近は昨日登った人達が張ったと思われる色とりどりのテントがたくさん見られる。斜面が急になる2,200m付近に着く頃から雨が強く降ってきたため、ここで山行は打ち切りとして下山を決め、大雪渓を滑り降りる。大雪渓の中央部分はデブリのあとで滑りにくいが、両側の斜面を使うと快適な滑りが楽しめる。雨の中なので休まず林道も滑ると30分で猿倉駐車場に到着。 この頃より雨は更に強くなり、次の日の朝まで降り続き再度の計画変更となった。大雪渓は上部の急斜面も滑れば、かなり滑りを楽しめるコースであると思う (M.K) |
■概念図 |
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