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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3302
吾妻山・大平コース
山行種別 山スキー
あづまやま・おおだいらコース 地形図 天元台


■山行期間 2002年3月31日
■コースタイム 福島(7:00)=大平(8:05)=天元台スキー場第5駐車場(8:35,8:51)=湯元駅(8:54,9:00)=ロープエィ=天元台駅(9:05)=リフト終点(9:40,9:45)→人形石(10:20)→藤十郎(10:55,11:05)→間々川徒渉点(11:50,12:10)→1393mピーク(12:22,112:30)→不忘閣ヒュッテ(12:43)→大平(13:37,13:47)=天元台第5駐車場(14:15,14:20)=福島(15:50)
■写真
間々川徒渉点・雪解けは早い 1393mの尾根でシールを外す 不忘閣ヒュッテ
 左の写真は大平温泉から大平集落へ続く林道の途中の全層雪崩のデブリ。今年は雪の量が少なく規模が小さい。昨年は雪崩は林道を乗り越え沢の下部まで達していた。
 林道右手下の太い立木は、昨年の雪崩で無惨にも引きちぎられていた。たくさん写したはずのデジカメのデータを誤って消してしまい全層雪崩の全容をお見せできないのが残念。
 写真はK.Kさんのデジカメのデータをいただきました。
林道途中のデブリ

■行動記録
  天元台スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぐと、簡単に県境尾根に取り付くことができる。今日は古くからツアーコースとして親しまれている大平コースを滑ってみることにした。車を大平の下山口にデポしておくと簡単に日帰りが可能になる。
 朝、福島をゆっくり出発し、米沢市の大平集落に向かう。雪が少ない。例年だと大平の集会所(分校跡)に車を置かしてもらうのだが、今年は、さらに1`ほど奥の大平温泉への林道分岐に車をデポした。車を乗換、白布温泉に向かう。温泉街を通り過ぎロープエィの湯元駅に着く前に第5駐車場へ誘導された。時間も遅いので上の駐車場はすでに一杯のようだ。すこし待つとシャトルバスが迎えに来てくれた。湯元駅に着いて乗車券を購入しすぐに9時のロープエィに乗車し天元台駅へ、標高差400mを5分であがってしまう。スキー場はすいているので3本のリフトも待たずに乗れた。まあまあの天気が2本目のリフトを乗るあたりから怪しくなってきた。第3リフトを降りたころには完全にホワイトアウト状態になってしまった。計画書を最終リフトの係員詰所へ提出し、シールを付けて出発の準備をする。
 霧が深くてゲレンデの斜面が良く見えない。完全にホワイトアウトだ。「まあ、風が無いだけ良いか」と思いながら人形石へ、周りの立木はかろうじて見える。人形石も近づけば見える。あと地図とコンパスがあれば迷うことはない。人形石で2パーティと出合う。内1パーティは13名の大所帯、私たちと同じ大平に降りるとのこと。あいさつをして先に行かさせてもらう。ガスっているのでシールを付けたまま人形石の斜面を下り、藤十郎の1860mピークの右の肩を通り抜け、1830mピーク(2万5千分の1地形図の藤十郎の標記のあるピーク)を確認してからシールを外す。
 滑りはじめは樹林帯がうるさいので佐原沢の源頭を少し滑ってから目的(大平へ)の尾根に乗る。雪質も春のザラメ雪としては上々、樹林の間を快適に滑っていく。相変わらずガスの中なので、佐原沢に寄らないように気をつけて広い尾根のやや右側を滑る。周りの木が高くなり1491mの尾根を右に確認したら、いよいよ間々川の徒渉地点のポイントへ方向を定める。主尾根と1491mの尾根の間を滑っていくとシラカバ林になり、急斜面を降りて間々川の1330m地点に立つ。藤十郎からゆっくり滑って45分かかった。ここまで来るとガスも取れた。県境尾根では天気が悪く休む気分になれなかったので、ここでゆっくり昼食を取る。間々川は所々水の流れが顔を覗かせていた。
 間々川の徒渉地点は、これより下部に入り込むと滝があり、上部は両岸が急斜面なので降雪後は雪崩の危険がある。ルートを誤らないように十分注意したい。
 食事を済ませ、シールを付けて1393mピークの尾根へ登り返す。10分ほどで尾根に乗る。シールを外していると13名のパーティが対岸に確認できた。不忘閣ヒュッテを目指して滑り始める。斜面を滑りしたら北に伸びる尾根に乗る。やがて尾根は2本平行になり間に小沢が入る。どれを滑っても不忘閣ヒュッテに行けるが、小沢を降りていくと小屋の真ん前に着くので、なんとなくいつもここを通ってしまう。
 不忘閣ヒュッテ12時43分到着、ここから長い林道が待っている。例年だと大平の車デポ地点まで滑れるのだが今日はどうだろうか。2`滑って最初のカーブまでは雪が付いていたが、次のヘアピンカーブで雪が無くなってしまった。しかたなくスキーを担いで次の雪まで歩く。また何箇所か雪が無い場所があるが、雪を拾いながら車を置いておいた林道分岐まで滑り降りることができた。
 林道の620m地点(沢に大きくカーブする所)で今年も全層雪崩が起きていた。昨年は林道を横切り沢の下部まで達していたが、今年は雪が少なかったため150mほど上部でデブリは止まっていた。昨年デブリで見えなかった立木の裂断面が露わになっていた。すごい破壊力だ。14時37分大平到着、8`のロングランコースも無事終了した。白布温泉に車を取りに戻ってから福島へ帰る。(I.I) 

■概念図


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