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No6059
飯豊・ホン石転び沢
梅花皮岳 2000mピーク
山行種別    山スキー
いいで・ほんいしころびさわ 地形図

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山行期間 2019年5月11日(土)
コースタイム
倉手山登山口ゲート(4:36)→温身平(5:40)→砂防ダム・石転び沢登山口(5:50,6:15)→うまい水(6:50)→梶川出合手前(7:29,8:00)→石転び沢出合(8:17)→梅花皮小屋(10:51,11:30)→梅花皮岳(11:53,12:05)→梶川出合先(12:50,13:10)-温身平(14:33)-倉手山登山口ゲート(15:41)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
倉手山登山口駐車場から歩き始める 温身平までくると稜線が見える 砂防ダム脇の階段
婆マクレを通過 梶川出合の少し手から雪は繋がる 石転び沢と門内沢の出合
石転び沢1550m付近から振り返って見る 石転び沢上部の急斜面 梅花皮小屋から見る北股岳
これから登る梅花皮岳 梅花皮岳山頂直下 ドロップポイントから下を見ると崖のよう
梅花皮岳から見る北股岳 スラフが流れる最上部 幾分傾斜は緩むがそれでもかなり急だ
1700mあたりを下る小○君 1400m付近まで一気に高度を下げる 緩やかになった石転び沢を下り上部を振り返る
滝沢出合付近は沢が開いている スキーを背負って登山道を戻る もうすぐゴール

行動記録
 ゴールデンウィークが終わり、そろそろ飯豊も山スキー本番の時期を迎える。石転び沢は2年前に熊○さんに初めて連れて行ってもらい、キツかったが楽しい思い出が頭に残っている。ダイナミックな景観は標高2000m程度なのに北アルプスにも負けていないと思える。石転び沢、門内沢と滑って今度はホン石転びに挑戦してみようと密かに気持ちに抱いていた。パートナーは今シーズンよく一緒に行っている小○君だ。彼の滑りはわたしと比べ物にならないくらい上手で恰好がいい。体力もあるので何の心配もなく山に行ける数少ない友人である。ゴールデンウィーク中、仕事の合間を縫って下見に来たが、その時は除雪は進んでいるものの梅花川荘分岐(大淵)のところのゲートは閉まっていた。ここから歩くとすると行けなくもないが帰宅時間の制限もあり見送っていた。
 今週こそはと覚悟を決めて来てみると大淵のゲートは開放されていて倉手山登山口の駐車場まで入ることが出来た。これはラッキーと、二人とも金曜日の仕事終わりでほとんど寝てないのでしばらく仮眠した。車は他に4台ほど、4時を回ると皆さん準備を始めた。私たちものんびりと準備開始。私は自転車を積んできたのだが肝心の鍵を忘れてしまった。歩きでも温身平まで1時間程なので我慢するしかない。
 スキーを背負って歩き出し、湯沢ゲートを5時22分に通過、温身平には5時40分に着いた。そこから石転び沢登山口である砂防ダムの堰堤で朝食休憩をとった。雪渓に上がるまではしばらく登山道を行くのだが残雪が結構あって、どこでも歩けるので担いでる板が藪に引っかからずに歩けるので楽だった。今回は歩きやすさを考えランニングシューズできてみた。すぐ濡れるが乾くのも速いので特に気になることは無かった。
 婆マクレは板を担いでるのもあって慎重なトラバースを強いられた。この時期は登山道の整備もまだなので悪路は承知しているが昨年より少し状態が悪いように感じた。うまい水は登山道が雪渓で覆われていたものの水は問題なく取れる。地竹原を過ぎて雪に乗れるところは無いかと雪渓を見てみるが沢が開いていてその先がわからない。安全第一で梶川出合手前まで登山道を歩いた。時間もあるのでのんびり休憩、すでに暑い。
 8時17分、石転び沢出合へ到着。石転び沢は北股岳からのブロックなどで若干荒れているが門内沢は綺麗に見えた。しかし本日の目的はホン石転び沢なので石転び沢を詰めていく。スキーブーツに履き替えてから右足首が痛い。先週鳥海山の外輪でこけて捻ってから調子が悪かった。サポーターとテーピングはしてきたものの痛みでなかなかペースが上げられない。再度テーピングで足首をがっちり固定し直すと楽になった。ホン石転び沢出合から梅花皮岳方向を見るとデブリは少しだけで荒れてなさそうだった。
 勾配が増してくる。小○君は標高1300m手前でアイゼン歩行へ切り替えた。私は粘って1500m過ぎてからアイゼン歩行へ切り替える。ここからあと標高差300m弱が長く感じる。グサグサ雪でアイゼンがよく効かない、風も微風で日射が辛かった。
 北股岳直下からはスラフが長い距離で流れていた。10時51分、梅花皮小屋へ到着し休憩をとった。今日は重い食料を背負って来たのでお楽しみだった。先行者2人は北股岳のピークへ向かうとのこと。わたしたちも再び板を背負って梅花皮岳へ向かう。登山道は雪がなかった。
 いよいよ梅花皮岳からの滑降になるのだが、滑り出しは本当に崖のようだった。緊張したが幸いにエントリーポイントにクラックはなく幅もある。そして雪も柔らかいのでなんとかなりそうだ。とは言っても転んではいけないとプレッシャーがかかる。トップはスキーの上手い小○君が買って出てくれた。横滑りで侵入するとスラフがまず流れていく。しばらく見送ってからバーンを滑り始めた。セーフティな場所で待機して合図を送ってもらい、次は私の番だ。とりあえず横滑りで凌ぐがさっき流れたスラフの下は一部氷のミックスだったようで結構焦った。流れるスラフを見送りつつゆっくり下った。
 ようやく小○君と合流して気持ち的にもほっとしたのか、後はスラフが流れようが雪質は良く楽しめた。梶川出合まで板が走るので最高に楽しかった。デポした靴を回収し帰りは左岸を行けるとこまで滑ることにした。途中、沢は開いていてごうごうと水が流れている。窟デポ地からさらに200m程滑ったところで登山道に上がった。あとは帰るだけで気持ちも楽だ。途中うまい水を過ぎて雪渓の通過になるのだが足元が崩れて足が崩れた雪で埋まってしまった。足が抜けず小○君に脱出を手伝ってもらった。温身平で休憩すると残すは道路歩きのみ。喋りながらのんびりと戻った。下山後梅花皮荘に寄ってお風呂で汗を流し、それぞれに分かれて、私はこれから仕事(夜勤)があるので急いで戻ることにした。天候にもよるがとにかく山スキーが楽しくてたまらない。今は行けるとこにどんどん行って経験を重ねていきたい。(理)

.ルート 往路=赤 復路=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平30情複、 第400号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

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傾斜量区分図(雪崩)

トラック 往路=赤 復路=青

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