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No5821
鳥海山
新山 2236m標高点
山行種別    山スキー
ちょうかいさん 地形図

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山行期間 2018年4月29日(日)
コースタイム
中島台レクリエーションの森(5:00)→あがりこ大王(5:32)→スキー歩行開始(5:55)→750m地点(6:22)→七五三掛付近(10:00)→新山(11:32,11:53)→赤川右俣源頭(12:18)→750m地点(13:04)→中島台レクリエーションの森(14:00)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
中島台レクリエーションの森をスタート 木道を歩いていく 雪が現れてきた
あがりこ大王 やっとシール登高開始 遠く北面が見えてきた
鳥越川沿いに歩いていく 北面をズームアップ 回り込むように近づいていく
シャリバテ気味の白○さん 千蛇谷へ大トラバースで下降するパーティー 千蛇谷へ大トラバースで下降するパーティー
先行に追いつき追い越す大○嬢 大物忌神社 新山山頂
北面の滑降 成長著しい大○さん 最高のロケーションだ
気持ちよく滑り降りる 白○さんも快適に滑ってくる 標高差600mを滑降した
赤川右俣の源頭をトラバース 鳥越川ルートを戻る 林間を滑り降りる
ギリギリまでスキーで滑った 木道がやたらに滑る ありがとう鳥海山

行動記録
  鳥海山の山スキーでの日帰りピストンとしては、中島台ルートが最長となるだろう。鳥海山はどこから登っても印象的な景観なのだが、中島台から千蛇谷を通り新山へ至るルートは特に素晴らしいと感じる。自分は6年前に一度中島台ルートをやったことがあるが、それ以来久しぶりのトライとなる。その時も北面を滑ったので今回も条件が良ければ滑ってみようと考えた。メンバーは5年前に一緒に北面を滑ったことのある白○さんと近頃成長著しい大○さんとの3人である。
 前日笙ガ岳を滑った後に中島台レクリエーションの森に移動。白○さんも合流して現地調達のタラノメとコシアブラを天ぷらにして軽く宴会。隣のテントの影響もあり午前4時前には強制起床。お陰で予定通りの午前5時ちょうどにスタートした。レクリエーションの森の中へと進むと木道になるが周囲にはまったく雪が無い。しばらく歩くと雪が現れてきたがまだまだスキーでは歩くことはできない。あがりこ大王で木道は終了となる。さらに森の中に踏み込んでいくと、やっと沢筋の急斜面でスキーに切り替えることができた。以降は順調に雪の上を歩いていくが、ブナの根開きが大きいのでなかなか直線的には歩くことができない。幅100mほどの沢に挟まれた特徴的な地形の750m地点は記憶があった。先行の4人パーティーがバーナーまで出して朝食中だった。やがて左手に北面を正面にした鳥海山が見えてきた。かなり遠く感じるのだが、一歩一歩進めば到達するのだから歩くというのは凄いことだ。ここからの北面はまるで壁のように見えて滑る対象とは思えないほどだ。
 稲倉岳の尾根を右に見ながら鳥越川沿いに歩いていく。正面から吹き下ろしてくる風が強くやや歩きにくい。向かい風なので歩きには妨げになる。左にはずっと鳥海山が見えているが、斜度がやや寝てきた北面がやっと滑る対象に見えてきた。それにしても素晴らしいロケーションだ。この景色の中に自分がいられるだけでも幸せだと思わずにはいられない。歩いていくと白○さんが不調のようで遅れがちになる。どうもシャリバテ気味の様で結局カップ麺を食べることになり大休憩。休憩しながら千蛇谷の左岸壁を見ているとスキーヤーが現れトラバースを始めた。おそらく新山を目指すために千蛇谷に降りるのだろう。夏道は七五三掛を通り千蛇谷に降りるのだが急斜面のトラバースが結構嫌らしい。こちらのトラバースの方が斜面も少し緩く、スキーを走らせられるので合理的かなと思う。さて我々も千蛇谷を登ろう。大○さんは先行していた男性陣のプライドを軽く打ち砕きながら次々と抜き去って登っていく。
 かなり足に疲れを感じながら大物忌神社に到着すると大○さんが待っていた。休憩していると15分ほどで白○さん到着。さらに突然森○さんが登場しビックリ。先ほどの千蛇谷左岸の大トラバースは森○さん達のパーティーだったらしい。大物忌神社から新山にはひと登りだ。山頂は七山からも人が来ていて賑わっている。北面の状況を観察に行くとツボで登って来たパーティーがいる。おそらく祓川からだろう。さて北面を滑ろう。今日の北面はザラメで良好なコンディションで滑降には申し分のない条件だ。ドロップして山頂直下の急斜面を数ターンしてやり過ごすと、その後は滑りやすい平均斜度35度の斜面となる。白○さんも大○さんも気持ちよく滑り降りてくる。北面滑降は滑ったものにしか分からないスペシャルな体験だ。何といっても景観が素晴らしい。眼下に広がる景色は他にはない広がりがある。初めて北面を滑降する大○さんは幸せ者だ。北面を滑った女子はかなり少ないだろう。体力と技術もだが斜面の条件も良くないと難しいからだ。
 北面を基部まできっちり滑り降りると標高差800mの滑降となる。しかし、中島台へ戻るとなると途中でトラバースしなければならない。それでも滑降は標高差600mほどになる。前回トラバースした赤川右俣の源頭を目印にしてトラバースする。決まったルートはないので自分の勘で滑っていくと、ヤブに遮られることもなく鳥越川沿いのルートに合流することができた。樹林帯に入るとブナの大きな根開きに注意しながら滑り降りていく。あがりこ大王からは木道歩きとなるが、この木道がやたらと滑る。自分は朝に1回と合わせて3回も転倒してしまった。下からはどんどん観光客が歩いてくる。中島台レクリエーションの森はGWということもあり人気のスポットのようだ。計画どおりの午後2時ちょうど駐車場に帰着。鶴泉荘で汗を流す(通常300円・モンベル会員200円)と、5月1日まで鳥海山だという白○さんと別れて帰宅の途についた。(熊)

.概念図

.ルート図 登り=赤 下り=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、 第353号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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