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No5295
吾妻山・ヤケノママ
山行種別
山スキー
こあづまやま・やけのまま
地形図
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山行期間
2016年3月26日(土)
コースタイム
福島(7:05)=白布湯本(8:15)=天元台(9:00)→スキー場トップ(9:35)→かもしか展望台(9:55)→ヤケノママ(11:28)→かもしか展望台(13:15)→スキー場トップ(13:31)→天元台(13:40)
写真
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赤ペンキの標識「吾妻」
ヤケノママの崖から噴気が上がる
地熱のせいか雪が付かないか所がある
登り返し振り返ると中吾妻山
稜線上左の頂点は梵天岩
稜線上右の小さい点は人形石
行動記録
吾妻山中津川を遡った山懐にヤケノママはある。国土地理院の地図にも表記され、かつては小屋があった。今は登山道も廃れ、容易に訪れることはできない。かく言う私も話に聞き、写真で小屋を見ただけである。今回は、ヤケノママの言葉の響きと謎めいたイメージに魅かれ、導かれたショートツアーである。
スキー大会の開催で賑うロープウェイ駅からリフトを乗り継いでスキー場トップへ向かう。リフト降り場の人に計画書を渡し、歩き出したのは9時35分であった。雪は十分に締まっていたので順調に稜線に出て、かもしか展望台には9時55分到着した。シールをはずして滑りだすと中津川源流域に踏み込んで行く緊張感とわくわく感がこみ上げてくる。
中大巓と梵天岩のコルの急な雪壁を一段降ると雪原である。中津川源流の沢の切れ込みをかわして、中津川右岸の段丘の肩にのり、滑り降っていく。平坦な雪原ながら、締まった雪に薄っすらと新雪が載ってスキーが良く滑る。やがて急な崖、急雪面となり、中津川に向かって降りていくと硫黄が微かに匂った。
11時07分に中津川右岸部に降り立った。すると傍らの雪面にポッカリと地面が見えている。すわ、これがヤケノママと思いきや、湧き水のせいであった。小休止の後、ヤケノママを探して上方に移動する。すると大木の幹に赤ペンキで「吾妻」の文字と矢印が書かれている。これで旧登山道上にいることがわかった。本流の方に少し進むと11時28分、中津川右岸段丘の上に出た。ここがヤケノママであった。段丘の崖に雪が無く、茶色の地肌がむき出しになっている。崖の肩からは薄っすらと白い煙が出て、硫黄の匂いがした。また、段丘の上にも雪が無い部分があり、地温が高いものと思われた。小屋の痕跡は確認できなかったが、このあたりに小屋があったのだろう。
帰路は、崖を避けて上流方向に登り、崖の傾斜が緩やかになる頃合いで右岸段丘に上る。12時28分に下降時のトレースに合流し、以後、往路のとおりに戻る。左方向には、西吾妻山、白くなだらかな稜線上に梵天岩、人形石、右方向の小さなピークは藤十郎か。振り返れば、中吾妻山に続く山並みである。
13時09分、稜線上のコルに戻ってきた。かもしか展望台から再び滑走し13時31分、スキー場トップに戻る。リフト降り場の人に下山を告げ、ゲレンデを滑走して13時40分には天元台に到着、終了となった。(K.S)
概念図
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