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No5083 |
蔵王・丸山沢滑降
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山行種別 |
山スキー |
ざおう・まるやまさわ |
地形図 |
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山行期間 |
2015年3月28日(土) |
コースタイム |
すみかわスキー場(9:38)→ゲレンデトップ(10:20)→刈田岳避難小屋(11:37)→熊野岳避難小屋(12:29,13:00)→新噴気口(13:26)→濁川(13:59)→索道跡(14:49)→すみかわスキー場(15:43) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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ゲレンデを横目に登る |
中央コースから山頂を目指す |
山頂の刈田嶺神社 |
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吾妻連峰がクッキリ見える |
馬の背を振り返る |
熊野岳避難小屋に到着 |
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丸山沢源頭へ向かう |
源頭部の急斜面 |
大斜面を滑降 |
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ボードの羽○さん |
ダイナミックな丸山沢の景観 |
「喉」へと滑り込む |
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「喉」を通過(雪が無ければ滝の箇所) |
湯気を上げる新噴気口 |
濁沢へとトラバース |
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ひよどり越えは標高差160m |
急斜面を直登する |
索道跡で丸山沢をバックに |
行動記録 |
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この時期になると丸山沢が気になってくる。そろそろ滑りにいこうかと。ワンパターンと言えばワンパターンなのだが、何度滑っても飽きない魅力があるのだ。今回は丸山沢は初めての若者2人を誘った。2人とも自分より30歳近く若くて子供のような年齢。とはいえ山ではあまり年齢差を感じないから不思議だ。とにかく登りで待ってもらったりすることのないよう頑張ろう。
すみかわスキー場のリフトは動いているが、当然のごとく今日も下から歩いて登る。回数券が余っているので自分はリフトに乗ると言っていた羽◯さんも結局歩く。今日はゲレンデではなく、沢を1本挟んだ北側を登っていく。そのうち左手には先週登った屏風岳北尾根が見えてくる。羽◯さんはボーダーなのでスノーシューだが、雪が締まっているとスキーより速いほどだ。こんな時ばかりはスノーシューの軽快さが羨ましい。40分少々でゲレンデトップを通過、中央コースを登っていく。風はあるがそれほど強くはない。風はあるが今日も快晴で気持ち良い。刈田岳の東尾根を山頂へと登っていくと、斜度が増してくる辺りでシール登高に苦労しているパーティーがいた。風に叩かれクラストしているが、登れないほどではない。お先に失礼とパスしたが、後から登ってきた黒◯君に聞くと後続を含めて渋滞になったとのこと。シールの性能にそれほど差はないと思うが、登り方で結構差が出るのがシール登高なのだ。
登山者でにぎわう刈田岳の山頂から馬の背へと進む。風はあるが馬の背としてはまだ弱い部類だ。先行していた羽◯さんを追っていたら、風で何か小物が前方を飛ばされていった。お釜の方へと飛ばされていくのを追いかけ、斜度が急になる手前でなんとか追いつき回収に成功。見ると羽◯さんの帽子だった。今ひとつ調子の上がらない黒◯君を時々待ちながらも、スタートから3時間弱で熊野岳避難小屋に到着。小屋には入らず外で昼食休憩。眺めも良いし風も穏やかで気持ちがよい。しかし、風があるせいか思ったより気温が上がらず雪が固い。はたして丸山沢はどうだろうか。滑り出しの斜面が氷結していなければいいのだが。とにかく行ってみての判断になる。
小屋から出てきた人が声をかけてきたので見ると、東北クライミング界重鎮の鈴○氏だった。4人パーティーで丸山沢とのことで、先に出発していった。昼食を済ませ我々もと後を追う。丸山沢源頭まではガリガリのバーンが続く。急斜面を覗きこむと、まだ緩んでなく硬い雪の所々にシュカブラの白い新雪が乗り、一定していない斜面。先行の鈴木パーティーのラインは右へとトラバースしている。しばし考え、我々も右側をドロップラインに選ぶ。自分がトップで滑り降りると、シュプールがつかないほどの固さで、快適とは言えないが滑るには支障のないレベル。羽◯さん、黒◯君と滑り降りてくる。大斜面の下まで来ると、いくぶん雪が緩んだ感じがする。その後も縦溝やシュカブラなどで荒れている雪面が続く。これまで何度も丸山沢を滑ったが、一番滑りにくい感じがした。それでもこの丸山沢のダイナミックな景観と変化に富んだ斜面は、そんな事など何も関係ないと思わせてくれるほどの魅力がある。しかし楽しい時間は短い。呆気なく新噴気口まで来てしまった。
休憩していた鈴○パーティーと話しをしてから先行する。濁川への急斜面を我々は滑り降りたが、鈴○パーティーはアイゼンで下ってきた。濁川はしっかり埋まっているので渡渉に問題はない。スキーとボードを各々担ぎ、ひよどり越えの急斜面を登っていく。若者2名はアイゼン着用だが、トップでキックステップの自分はブーツのまま。雪は柔らかくなっているので特に問題は無い。索道跡まで登り切ってひと息つく。ここから眺める丸山沢などの景観がまた素晴らしい。賽の磧を横切り、足元をスキーに変えると新滝沢に滑り込んで車に戻った。やはり変化に富んだ丸山沢は面白い。行き帰りがもう少し楽であれば訪れる人も多いのだろう。しかし、これはこれで良いのかもしれない。(K.Ku) |
概念図 |
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ルート図 |
登り=赤 下り=青 |
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