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No4932
吾妻山・大沢下り
山行種別 山スキー
あづまやま・おおさわくだり 地形図

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山行期間 2014年3月29日(土)
コースタイム 福島(6:30)=JR大沢駅(7:45)=天元台・湯元駅(8:25,8:40)=ゲレンデトップ(9:30,9:49)→人形石(10:23)→藤十郎・東大巓コル(10:55,11:02)→明月荘(11:42,12:05)→忠ちゃん転ばし(12:43)→渋川(12:49,13:00)→砂盛(13:17)→吾妻山麓放牧場(14:22,14:38)→大沢駅(15:23)=天元台=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
リフトでゲレンデトップへ 人形石への登り 地元の遭対協がつけてくれたコースを示す縄
夏道の標識 人形石 黄色のツアー標識
バックは東大巓 弥兵衛平非難小屋(明月荘) 明月荘から東大巓を見る
大沢へのツアー標識 くじらの背を爽快に滑る 樹林帯の滑りへ変わる
忠ちゃん転ばしの斜面 砂盛へ登り返す 砂盛の斜面
林道に出る 吾妻山麓放牧場の緩斜面 放牧場の建屋
大沢駅への長い林道滑り 大沢スキー場 大沢駅のスイッチバック時代のホーム跡

行動記録
 2011年の東北大震災の日に大沢下りを計画してから3年が過ぎた。その日は人形石から藤十郎に向けて下降途中、二ツ玉低気圧の疑似好天が一転して大荒れになった。猛烈な風雪に退却を決め、逃げる途中に地震は発生した。周りの木々が大きく揺れ、雪庇が崩落し、天元台スキー場のリフトもゴンドラもストップした。ゲレンデは安全確認が終わるまで滑降が禁止され、電話も通じないままロッジで足止めされた。夜になって福島へ戻る途中に見たものは山間部の雪の中に立ち往生した山形新幹線、電気も信号機も点いていない市街地、その光景は今でも忘れない。
 今日は青空が広がる絶好のスキー日和である。車1台を大沢駅にデポしてから天元台へと移動する。大沢駅にはすでに1台のワゴン車がデポされていた。天元台からはロープウェイとリフト3本を乗り継いでゲレンデトップに立つ。料金は2100円だが、天元台スキー場の「新サポート倶楽部」の会員になっているとロープウェイ券4枚、リフト券12枚で3,500円で購入できる。1回の山行が875円なのでだいぶお得になる。
 ゲレンデトップでシールをつけて人形石を目指す。今年は地元遭対協の方が人形石とかもしか展望台までのルートに縄を張り、赤布をつけてくれた。慣れない人が誤って沢に入り込まないためだ。先行の単独行の登山者はアイゼンを履いているようだ。途中で雪が深くなってワカンを履いているときに私たちが先行した。人形石を手前にして、中大巓方面から声がかかる。千葉のM(Mt.Racco)さん達だ。彼らの行動範囲はとてつもなく広い。今日も大沢駅に下りると言う。ここから前後して行動することになり、楽しい山行が始まった。
 人形石までは、ゆっくり登って30分ほど、シールを剥がして滑降準備をする。このところ天気が悪くシールを付けたままでの下降だったが、今日は思いっきり滑りを楽しむ。少し登り返して藤十郎と東大巓のコルまで滑り下りシールを貼り直す。東大巓には登らずに弥兵衛平避難小屋(明月荘)へと向かう。ここでシールを剥がして昼食にした。振り返ると東大巓の斜面が見える。天気が良くて時間に余裕があれば、東大巓を登ってから明月荘まで滑るのも良いだろう。明月荘からくじらの背を通り渋川左岸の尾根を滑っていく。樹林帯に入るまでのオープンバーンが雪質もザラメていて快適な滑りが楽しめた。忠ちゃん転ばしまでの樹林帯は雪も重くなってきたこともあり、その上うねりがあって滑りづらい。転倒しないように注意しながら忠ちゃん転ばしの斜面に入る。Mさん達は先行し既に下にいる。渋川の出合まで滑り下りて砂盛の登り返しのためシールをつける。体力があればシールを付けないで登り返しできるのだが、若くないので最近では潔くシールを付けることにしてる。
 トロ登りで砂盛のコルまで登り返してシールを剥がし、最後の滑りを楽しむつもりが重い雪は快適とは言えなかった。林道に下りても雪がべたつき始め、すいすいとは滑ってくれない。推進滑降で進むがテレマークのMさん達には敵わない。林道は所々ショートカットしながら下降する。牧場に出てからも多少滑るものの推進滑降は続く。牧場の建屋まで来て休憩を取った。
 長い林道歩きが待っていた。滑ってくれれば大沢駅まで30分もかからないのだが重い雪に手こずる。推進滑降で歩き続け、駅への分岐は14時58分に通過、車を置いてきた大沢駅には15時23分に着いた。牧場から45分もかかってしまった。
 大沢駅の脇にある大沢スキー場(跡)は私営のスキー場で、私がスキーを始めた55年前に10年間ほど通ったところでもある。当時はロープトー(今で言うTバーリフトのロープだけのもの)があったのを覚えている。峠駅にも峠スキー場があり、スキー場への臨時列車まで運転していた時代もあった。天元台に置いてきた車を回収してから福島へと戻った。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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