Fukushima toukoukai Home page
No4901
吾妻山・五色沼
山行種別 山スキー
あづまやま・ごしきぬま 地形図

トップ山スキー>吾妻山・五色沼

山行期間 2014年1月5日(日)
コースタイム 高湯温泉除雪終了点・不動滝駐車場脇(8:45)→スカイライン横断(9:41)→水飲場(9:50)→山鳥山(10:41)→休憩(10:45,10:59)→井戸溝(11:19)→慶応吾妻山荘分岐(11:41)→大根森(12:18)→五色沼(12:43)→不動沢右俣上部(13:00)→慶応吾妻山荘(13:36,14:05)→旧あづまスキー場上部(14:37)→高湯温泉除雪終了点(15:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
除雪終了点で準備 スカイラインの通行止めゲート 登山口の案内板は新しくなっていた
明るい林間を登る 磐梯吾妻スカイラインを横切る 水飲場
山鳥山より家形山を望む 井戸溝の橋は埋まっている KO山荘分岐
大根森には雪が付かない 急斜面をトラバース 大岩手前の最後の登り
五色沼の大岩 家形山 五色沼(魔女の瞳)
ドロップポイントへ移動する ここから滑り出す 少し重めのパウダーだが滑りやすい
suさんのダイナミックに滑り 慶応吾妻山荘(KO山荘) 山荘前で記念撮影
旧吾妻スキー場のゲレンデトップ ヤブが増えたがまだ滑られる ヤブが増えたがまだ滑られる

行動記録
 今回の山行はIさんが、安達太良山のスキー山行として企画していた。ただし、この時期の安達太良山が晴れるのは月に3日あるかないかであり、稜線はかなりの強風となることが多い。そのため条件が悪いときは、山域の変更もありとして考えていた。福島市内の集合場所に向かっている途中、吾妻山を見ると概ね晴れているが、南の安達太良は中腹以上が雲の中だ。風の具合は判らないが、吾妻の方が良さそうだ。皆と合流して国道115号を安達太良へと走り出したが、車中で協議した結果、吾妻山へ転進することになった。ルートは高湯温泉から夏道沿いに登っての五色沼だ。このルートは風の強い日でも、五色沼周辺を除けば風に叩かれないですむのだ。
 磐梯吾妻スカイラインの除雪終了点に車を置く。既に何台か車があるだろうと予想していたが、意外なことにゼロで拍子抜け。さっそく支度をして自分がトップになり歩き始める。昨日までのトレースの上に薄く新雪が乗った感じで、ほとんどラッセルにはならないのでラクチンである。今日のパーティーは7名で、うち3名が女性だ。全員で五色沼まで登りたいので、ペースを抑え一定の速度で登ることを心がる。風も無く晴れているので暑くなり、ウェアを脱いで体温調節する。
 1時間弱で磐梯吾妻スカイラインを横切る。風で飛ばされた雪でトレースは埋まりがちになってきたが、気温が低いのでとにかく雪が軽く重さをあまり感じない。水場を渡りしばらく登ると賽河原を過ぎ、ルートが平坦になるとやがて山鳥山だ。開けている山鳥山は少し風があったので、少し先に進み樹林帯の中で休憩とする。ここまで登ってくるとさすがに寒気が厳しく感じられる。フリースとジャケットを着込み、バラクラバを被る。
 ここから先はメンバーが代わる代わるトップになる。1月はまだ埋まっていないこともある井戸溝の橋だが、パイプは見えるものの雪が乗っていて渡るのに問題は無い。KO山荘(慶応吾妻山荘)分岐にはスタートから3時間弱で到着。控えめなペースで登ったにしてはまあまあのタイム。ラッセルが少ないことが効いている。メンバーの顔を見ても、五色沼までは大丈夫行けそうだ。
 少し立ち休憩しただけで歩き始める。大根森までは急登もあるが、雪が締まっており軽いラッセル程度なのでさほどの苦労もない。大根森に出たが大した風ではない。急斜面をトラバースして尾根に出ると家形山が目の前だ。もうひと登りすると大岩に到着。ここでは立っているのがやっとという強風も珍しくない。しかし今日は風速10m程度と、この場所としては穏やかと言えるほどの風でしかない。やはり今日は吾妻に転進して正解だったようだ。
 大岩から南へ下降点まで移動する。シールを外してまずは一滑り。柔らかい雪が気持ちいい。右の沢に落ちないように、左へトラバースしながら高度を下げる。オープンな斜面ではウインドパック気味の雪になるが、少し滑りにくくなるだけで問題なし。ヤブを抜けて最短ルートでKO山荘に到着。管理人の大柿さんは不在だったが小屋前で遅い昼食とした。
 KO山荘分岐に出ると、後は往路のトレースをたどり下る。我々の他にスキーのトレースがあり、KO山荘分岐までスキーで登ってきた人がいるようだ。今日はスキーが走るので快調に下る。山鳥山から往路のトレースと分かれ、旧あづまスキー場のゲレンデを目指す。既に先行者のトレースがある。以前よりヤブが増えはしたが、まだまだ十分滑ることの出来るゲレンデ跡を飛ばす。斜面の雪はウインドパックだが、フォールラインにスキーを落とせば問題はない。しかしヤブがくせ者で、避けようとターンして転倒する場合もあるが、それもまた楽しくて笑いを誘う。バニーハット跡の下を回り、磐梯吾妻スカイラインを下ると駐車場所に戻った。今日は安達太良で風とガスかと覚悟していただけに、思いのほか好条件の吾妻五色沼で皆の顔は笑顔と充実感にあふれていた。
 今回のルートは登山口からKO山荘分岐まで、グリーンの目印布が密に付けられている。KO山荘管理人の大柿さんが付けているのだ。ガスがかかっても吹雪いても、グリーン布を追っていけば間違いなくKO山荘分岐までたどり着くことができる。さらにその上も数は少なくなるが、大根森までは付けられている。大根森に上がると風が当たるようになるが、装備をしっかりしていないと辛い思いをすることになるので注意したい。さらに登って五色沼の大岩までくれば、空は晴れていても風は強風なのが普通であり、時には暴風レベルとなり立っていられないほどのこともある。しかし、東斜面に下れば風はしのげるので、そのことを解っていれば問題はない。(K.Ku)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

より大きな地図で 2014.01.05_吾妻山 を表示

 トップ



Copyright(C) 2014 福島登高会 All Rights Reserved.