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No4728.
蔵王・刈田岳
1758.1m三等三角点峰
山行種別 山スキー
ざおう・かっただけ 地形図

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山行期間 2013年1月19日(土)
コースタイム すみかわスキー場(7:36)→ゲレンデトップ(8:23)→刈田岳(10:30)→刈田岳避難小屋(10:34,11:09)→すみかわスキー場(12:12)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
刈田岳はガスの中 標高1525mでの樹氷 標高1580mでの樹氷
 向こうに見えるはずのお釜も馬の背も白一色 刈田岳避難小屋 小屋の中で待つが天候は回復しなかった

行動記録
 すみかわスキー場からスタート。雪上車道を歩き、まだ誰もいないゲレンデの後見(あとみ)の壁を直登する。普通に登ってもゲレンデトップまでスタートから47分。ゲレンデトップまでリフトを乗り継ぐと20分かかるので、券を買ったり移動したりの時間も考えると、歩いて登ってもそう大きな違いはない。もちろんリフトはまだ運転していないので、歩くしかないのだが。ちなみにリフトは9時から運転開始で、ゲレンデトップまでの登山券は1200円。なお、営業時間内にゲレンデを登るのはよろしくないので、早朝だけにとどめている。
 ゲレンデトップからは中央コースを歩くことにし、トレースのない樹林帯へと踏み込む。視界はあるが刈田岳はガスで見えない。適当に歩いているうちに方向を外したようで、軽く道迷いしたので方向修正。いったん観光道路に出て横切り、再び中央コースに入る。ノントレースの雪面に、黙々とラッセルを続ける。1人ラッセルなのでペースはゆっくり。ガスがかかり視界は100mも無い。エコーラインを横切り、風が強いのを承知で剣ヶ峰の稜線を登ることにする。今日の寒気は刺すように冷たく、吹きさらしの稜線ではバラクラバを被る。風は強いがゆっくりと登る分には支障がない。道標を追いながら登っているうちに刈田岳避難小屋が見えてくる。そのまま刈田嶺神社のある山頂まで行くが、ほとんどホワイトアウトで何も見えない。条件が良ければゲレンデトップから刈田岳までは1時間ちょっとだが、単独ラッセルの今日は2時間以上かかった。
 刈田岳避難小屋に戻ると、入口を除雪し中に入る。今朝自分で作ってきたサンドイッチを食べる。少しでも晴れ間があればと期待してきたが、どうもそれは無理なようだ。かえってガスが濃くなってきた。待っても無理なようだと悟り、下山することにした。ホワイトアウトでは井戸沢は無理。南方向に滑り出しハイラインを横切るが、ホワイトアウトで雪面の凹凸が見えず数度転倒。柔らかい雪のうねりとツリーホールは、もがけばもがくほど落ちていくアリ地獄のようだ。エコーラインまで下りてホッとする。この辺りの樹氷はそろそろ見頃だが、ホワイトアウトでは写真も撮れないのが残念。エコーラインを下り出すと、観光客を乗せた雪上車が1台上がってきた。このガスでは樹氷鑑賞は期待できないのだが。2人の山スキーヤーがパラダイスコースに入ろうとしていた。14日にパラダイスコースを下りようとして深雪につかまり、装備も無く雪中で着の身着のまま2晩過ごし、16日奇跡的に無事救出されたという事故があったばかりなので、どこに行くのかと声をかけると「聖山平」という。先日事故があったのでと声をかける。足元は山スキーでザックも担ぎ装備はしっかりしているようなので、余計なお節介だったかもしれないがやはり気になったのだ。
 下りはスキーの走らない中央コースに入らず、エコーラインと観光道路を下ることにする。ゲレンデをひと滑りすると刈田岳ツアーの終了。眺めも得られず、登って下りただけだったが、久しぶりのソロでもあり満足感がある。なかなか人には理解してもらえない楽しみ方だろうとは思うが。滑るという面では不十分だったので、この後白石スキー場に移動し、みっちり3時間休みも取らずに滑った。山スキーで1日行動しても「滑る」時間は少ししかない。たまにはゲレンデ練習も必要だろう。(K.K)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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