Fukushima toukoukai Home page
No.4606
西吾妻山・二十日平
西吾妻山 2035mピーク
山行種別 山スキー
にしあづまやま・はつかだいら 地形図

トップ山スキー>西吾妻山・二十日平

山行期間 2012年3月4日(日)
コースタイム グランデコ駐車場(8:32)=リフト終点(9:34)→西大巓(11:07,11:28)→西吾妻小屋(12:27,12:51)→西吾妻山(13:08,13:22)→中ノ沢渡渉点(16:28)→グランデコスキーセンター前(16:47)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
駐車場からは西大巓と西吾妻山がクッキリ ここから登り始める 樹林を抜けると背後に磐梯山が見える
山頂までもうひと息 西大巓山頂は時ならぬ賑わい 飯豊連峰
安達太良連峰 西吾妻山のコルへ滑り降りる 西吾妻小屋を目指す
振り返ると西大巓の東斜面にシュプール 西吾妻小屋 この辺りが西吾妻の山頂
磐梯山をバックに 滑降開始 Mさん
アグレッシブな滑りのSさん 快調に飛ばすSさん ようやくゲレンデ到着

行動記録
 二十日平の山行パーティーに入れてもらうことにした。当初のリーダーはIさんだったが、帯状疱疹の痛みに耐えられずリタイヤ、急遽Kさんがリーダーをやることになった。集合しグランデコスキー場へ。このスキー場のリフトを利用することにより、西大巓、西吾妻山へ楽して登ることが出来る。なお、このスキー場は平日以外は駐車料金が1000円也。リフト券3枚(1500円)で、ゴンドラとリフト1本を乗り継ぎゲレンデトップへ。ところでこのゴンドラ、スキーのラックが今の太板に対応していない。4人の最後に乗り込んだので、私の板は狭いゴンドラに無理に入れることになり引っ掛かってゴンドラを止めてしまった。今後はリフトを利用したほうがよさそうだ。
 リフトを降りると取り付きの斜面にはしっかりトレースが出来ていた。今日はラッセル無しで登れそうだ。シールを付けて登高開始。しっかりしたトレースはまるで高速道路だ。トップはKさん。今シーズンはまだほとんど山スキーをやっていないメンバーもいるので、ゆっくりペースで登っていく。見上げれば雲ひとつ無い青空に自然と顔もほころぶ。風もなく穏やかで、こんな素晴らしい日に山に登れる幸せをかみしめる。時折何本かのトレースが交差するので、気の向いた方を選び登っていく。いつしか自分がパーティーのトップになるが、ペースを抑えているつもりがまだ早いようで、さらにゆっくり登るようにする。振り返れば磐梯山が見える。こちら裏磐梯側から見る磐梯山は、鋭角な頂で格好がよい。西大巓の山頂が見えてくると、人が数人東斜面側に立っている。東斜面は30度ほどの無木立の斜面だが、ここを滑ろうというらしい。と思うと間もなくひとりふたりとドロップしていった。自分もドロップしたい誘惑にかられる。
 西大巓の山頂には大勢の登山者がいた。その中に我々も加わる。今日はすこぶる天気が良くて、山頂からは360度のパノラマが楽しめる。安達太良、飯豊、朝日、月山、蔵王、鳥海山までもクッキリと見える。シールを外して西吾妻山とのコルまで滑り降りる。風でパックされシュカブラになった斜面はちょっと滑りにくかったが、それはそれで楽しめばいい。コルでシールを付けなおす。西吾妻小屋の周りには10人ほどの先客が休憩していた。我々も昼食休憩とする。外で休憩していても風がないので、寒くないのがありがたい。
 西吾妻山への斜面は、ピークを過ぎたとはいえ樹氷が見事だ。その樹氷の森を縫うようにして登っていく。西吾妻山の山頂は平坦で、どこが山頂かわからない。せっかくなのでGPSで山頂らしき地点まで行き、踏んで置いた。いよいよ滑降だ。Kさんにしたがって滑り出す。雪は少し重いが悪くはない。南尾根の少し西側からスタートしたので、左へとトラバースするような感じになる。尾根の西斜面を滑っているものだから、延々と左へトラバースしているような感じになる。やはりここはスタートから尾根筋を滑るのがいいようだ。8人パーティーとなると登り以上に下りは難しい。樹林で見通しが効かないし、スキーなのであっという間に離れてしまう。笛と無線で頻繁にパーティーをまとめながらなので、少人数の時と比べて結構時間がかかる。
 標高を下げるにつれ雪が重くなり、スキーが回しにくくなる。疲れてきた数人のメンバーは転倒が多くなってきた。転倒すると起きあがるのに体力を消耗し、さらに疲れることとなる。標高1400m辺りまで下げると、日当たりのよいところの雪はモナカになってくる。滑るとバリバリという音を立て、表面の板状に固まった雪が抵抗し砕けていく。二十日平は平坦なうえ、樹林で目標物が見えないので、ガスがかかるとルートを見失いやすく、過去に何度も遭難があったところ。しかし今日はトレースが見える(正しいとは限らないが)し、時折GPSで確認しながらなので問題ない。疲れて踏ん張りの効かなくなったメンバーもいるが、ゆっくりケガしないよう安全に下りるのが最優先。脚でも捻れば明るいうちに下山できない可能性もある。とはいえせっかくの山スキーなので、自分は所々の斜面で楽しみながら下る。
 やっと中ノ沢の渡渉点まで下りてきた。急斜面を下ると沢を渡り、対岸を階段登高で登る。林道の上をスキーを走らせるとゲレンデに出た。人影の少なくなったゲレンデを飛ばすと、スキーセンター前で本日のツアーのゴール。予定より1時間以上遅くなったが、全員元気に到着できたことを素直に喜ぶ。今回の山行は、人数の多いとき、足並みの差が大きいときなど、パーティーとしての行動のありかたについて得るものがあった。(K.K)

トラック 登り=赤 下り=青


 トップ



Copyright(C) 2012 福島登高会 All Rights Reserved.