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No.4352
月山〜北月山荘
1979.5m一等三角点峰
山行種別 山スキー
がっさん〜きたがっさんそう 地形図 月山、立谷沢

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山行期間 2010年4月10日(土)
コースタイム 姥沢(7:10,7:25)→リフト乗場(7:40,7:57)=リフト終点・姥ヶ岳休憩所(8:07,8:19)→牛首(9:05,9:14)→鍛冶小屋跡(9:43)→月山(10:00,10:30)→佛生池小屋(10:52,10:58)→弥陀ヶ原(11:21,11:35)→1111mピーク(12:18)→983mピークの肩(12:37,12:55)→鶴巻池(13:23,13:29)→月の沢温泉・北月山荘(13:42)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
姥沢小屋 月山ペアリフト乗場 今日がスキー場オープン
リフトは無料だった 牛首の尾根に乗る 鍛冶小屋跡への急斜面
姥ヶ岳を振り返って見る 鍛冶小屋跡にあるお地蔵さん 山頂小屋と神社が見えてきた
滑り始める 新雪が湿って滑りづらい 佛生池小屋
弥陀ヶ原までの滑り いくらか滑りやすくなってきた 弥陀ヶ原の御田原参篭所
1298m尾根を快適に滑る コンプレッションテスト 983m肩からの滑りは快適
遊歩道のあづまやへ滑り込む 鶴巻池へはもう少し 鶴巻池方面を見下ろす
鶴巻池は春の装い 北月山ロッジまでは少しの登り返し 北月山荘へ最後の滑りを楽しむ

行動記録
天候 曇りのち晴れ
 前日に下山口である立谷沢の北月山荘へ車をデポしてから志津へ入って仮眠を取ることにした。朝5時に起き、ゆっくりと朝食を取ってから姥沢へと向かった。
 直行のKさんとは姥沢で待ち合わせの予定だったが、志津のゲートで足止めをくった。志津から姥沢までは雪のため夜間通行止めになっていて、朝7時からゲートが開けられる。Kさんとはここで合流した。
 ゲートは時間より少し早めに開けられたので、姥沢へは7時10分に着いた。身支度をし、スキーを担いで早速歩き始める。月山ペアリフトの乗り場までは歩いて15分ほど、今日は気温が上がりそうだ。リフト乗り場までひと汗かいてしまう。
 スキー場開きとあってリフトは無料、姥沢の駐車場も無料だった。計画書を記入してからリフトに乗り込む。10分で標高差300m分を楽させてもらい、姥ヶ岳休憩所まであがる。ここでシールをつけ歩き始める。一旦、四ツ谷川へ向かっていくらか下り加減に降りてから牛首への登りに入る。ぼぼ夏道沿いにルートを取る。45分ほどで尾根に上がって小休止をとった。ここから鍛冶小屋跡への急な登りが待っている。
 スキーアイゼンをつけていると、クラストしている鍛冶小屋跡への登りも楽に登れる。気温も高くなりはじめたこともあってバーンは思ったよりは堅くなかった。振り返ると朝日連峰が一望でき、何とも言えない絶景だ。廻りの景色を楽しみながら登っていく。尾根に乗り、平になると山頂はもうすぐだ。山頂小屋と月山神社目の前に見える
 先ほどまで笠が架かっていた山頂だが、少しずつ日が差し始まった。微風だが風の当たらない場所を見つけて、のんびりと休憩した。
 しばし休んでからシールを剥がし、北に延びる尾根を佛生池小屋目がけて滑り始める。湿った重い新雪とざらめ雪が交互に出てきて滑りづらい。とは言え、スキーさえ履いていれば何も苦にならない。雪質なりに滑りを楽しむことにする。
 重い雪に手こずりながらもゆっくり滑って佛生池小屋まで20分ほどで降りる。全員が滑り降りてくるまで待って小休止を取る。ここまで降りてくると風はほとんど無い。気温も上がってきたのでTシャツに着替えた。まさに春スキーの気分。
 次に、弥陀ヶ原目がけて滑り降りる。雪は相変わらず重いものの、すこしづつ滑りやすくなってきた。弥陀ヶ原の雪原まで滑りを楽しんでから、鳥海山を正面に見ながら御田原参篭所まで推進滑降で進む。時間もたくさんあるので、再び休憩をとった。降りてしまうのがもったいないほどの眺めと天気である。
 弥陀ヶ原から1111mピークの尾根に入るために1298m尾根を滑って行く。北月山荘から登ってきた単独行の方とすれ違う。すでに12時近くなっている。頑張って山頂まで行くのだろうか。一人であれば車を置いて往復するしか無いのだろうが、リフトで楽する私は多少の罪悪感を持ちながらも、地元の人でしか味わえない月山にどっぷり浸かった山行の楽しみ方に憧れをも感じた。
 1206m標高点をトラバースし1111m尾根に乗る。尾根伝いに滑ってから雪庇の発達している部分は左の林に入り込む。滑ってから振り返ると、滑り出しは雪庇の真上を滑っていたようで、もう少し早めに左の林に入るほうが雪庇の踏み抜きの危険が無い思う。
 1111mピークは雪庇の発達しているやせ尾根なので左から回り込んで登ったが、1111mピークのタイムを取る必要がなければ、トラバースしながら983mピークとのコルに向かって滑れば登り返しする必要はない。
 私たちは1111mピークの少し南寄りに尾根に戻ってから983mピークのコルに向かって滑り降りる。樹間の広いブナ林の斜面で滑っても楽しい。コルまで滑り降りたら983mピークの右肩に向かって登り返す。間が沢状になった特徴のある地形で、緩やかな登りなのでシールはつけないでゆっくり登っていく。登り切ってからゆっくりと昼食を取った。
 しばし休んでから三角峰に向かって滑り降りる。ここからがこのコースのハイライトで、雪も重いなりに滑りやすくなり最高の滑りが楽しめた。
 前回来たときは三角峰へ向かって尾根伝いに滑ったが、そのときに沢沿いにトレースがあり、そちらの方が雪がしっかり着いていて滑るに良さそうだったので、今回は、気になっていた沢ルートを取ることにした。三角峰の手前から左の斜面に入り込み、沢筋に沿って滑り降りた。尾根伝いにルートを取るより滑りやすく、快適な斜面が続く。最後は鶴巻池の上にある遊歩道の「あづまや」の所にピタリと出た。目論見どおり快適な滑りだ。あっと言う間に鶴巻池まで滑り降りてしまう。
 山行が終わってしまうのがもったいなくて、未練がましく鶴巻池で休むことにした。水芭蕉が今か今かと花開く時期を待っていた。月山の余韻をしばし楽しんでからスキーを担ぎ北月山ロッジまで登り返した。
 締めくくりに最後の斜面をひと滑りし北月山荘の駐車場へと滑り降りた。春の日差しを浴びながら、姥沢から6時間ちょっとで山行を終えた。北月山荘のお風呂で汗を流し、姥沢に置いてきた車を回収して福島へと戻った。(I.I)

概念図



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