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No4740.
高森山(喜多方・五分一)
553.0m二等三角点峰
山行種別 積雪期一般(スノーシュー)
たかもりやま 地形図

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山行期間 2013年3月2日(土)
コースタイム 五分一スキー場跡・治山ダム(10:12)→作業小屋跡(10:50)→高森山(11:47,11:50)→昼食(11:56,12:14)→作業小屋跡(12:43)→五分一スキー場跡・治山ダム(13:02)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
大用寺奥の治山ダムのところに車を駐める 喜多方五分一スキー場跡 スキー場の休憩舎
ロープトーの滑車 五分一スキー場跡を登る スキー場の上部
作業道のある尾根に取り付く 作業小屋跡 作業道を進む
標高約450mの雪原 山頂手前の急斜面 高森山の山頂
山頂はなだらかな台地になっている 境界見出標がついていた 五分一スキー場跡上部から五分一の集落を見下ろす

行動記録
 このところ週末の天気が思わしくない。吾妻や安達太良では稜線上は25〜30m/sの予報である。それではと、風の影響を受けにくい低山歩きを計画した。今日は喜多方市上三宮三谷字五分一(ごぶいち)にある五分一スキー場跡から高森山に登って見ることにした。
 五分一スキー場は、地元の人たちから親しまれていたスキー場だが2001年の営業を最後にクローズされた。ゲレンデには休憩舎とロープトー跡があり、ゲレンデトップから見下ろす景色は素晴らしい。
 車は五分一集落から大用寺への側道へと入り、大用寺を右に見て治山ダムのところまで入る。治山ダムの前は除雪の雪捨場を兼ねて車を駐められるようになっている。ここが今日の出発点である。ビーコンチェックをすませ、スノーシューを履いて歩き始める。気温は−3℃で風もなく、歩くと暑くさえ感じる。途中の道路が地吹雪なのに、高森山は東斜面の低山なので、まるで別天地である。のんびりとゲレンデ跡を登っていく。途中、今では使われなくなった休憩舎とロープトーの滑車があった。ゲレンデにはスギの木が造林されているが、まだ育っていないので広々としている。
 スキー場のトップには10時30分に着いた。ここからは尾根伝いに作業道が付いていた。両側がマツ林で、緩やかな尾根をのんびりと進む。やがて作業小屋のあるピークに着く。ここまで、ゆっくり登っても40分ほどだ。左に小ピークを確認したら、標高約450mの雪原に出る。スギの木が4本、祠を囲むように立っている。雪が消えたらまるで「山ノ神」の小さな祠が顔を出しそうである。
 ここから地形図の歩道記号から離れ、尾根に取り付く。造林地の中を登って行くと標高500mの小ピークに乗る。木々の間から麓の平野部が見える。ここから次の尾根の間が木々が混んで歩きづらいが、右のピークから続いている尾根に乗ると歩きやすくなる。
 高森山の最後の登りは、斜面がいくらか急になるが、うねりを旨く利用しながらルートをとれば難なく登れる。途中から雪に覆われているので確信は持てないが、作業道らしき地形のようであり、無雪期に登ってこれるルートがあるのかもしれない。尾根に乗ったら三角点のある南端へと進む。途中に林野庁の境界見出標があった。どうやら山頂まで踏跡程度はついていそうだ。高森山の山頂は木々に覆われ天気もあまり良くないので展望があるのかどうか確認できなかった。
 風がないと言っても稜線なので、少しだが時折風が吹く。一段下がって昼食を取った。帰路は登ってきたときの500mの小ピークは通らず、昼食を取った場所から沢の源頭を目がけて下り、反対側の尾根にトラバースして戻った。三角点から東側の急斜面を一気に下降し、沢の右岸の尾根を使ってから450mの雪原に戻るルートもとれそうな感じもする。沢の下降は幅が狭まく角度もあるので降雪直後は雪崩の危険も考え下降には使わないほうが良いと思う。
 490m付近で尾根に出て登ってきたルートに戻った。後は登ってきたルートを戻るだけである。ゲレンデトップから喜多方の平野部が一望できる。天気さえ良ければ雄国山がきれいに見えそうである。ゲレンデを五分一の集落を見ながら下りて行き、車を置いてきた治山ダムには13時02分に着いた。
 喜多方市内に戻る途中で再び雪が降ってきた。時には地吹雪で先が見えなくなるほどの天気になった。高森山を歩いていたときの穏やかさは何だったんだろうか。その時だけ天気が落ち着いていたのか、山が風を避けてくれたのだと思う。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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