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Fukushimatoukoukai HomePage
No.4018
白津川 阿武隈川荒川流域須川支流
山行種別 無雪期沢登り
しらつがわ 地形図 土湯温泉


■山行期間 2007年8月18日
■コースタイム パイロット・白津川出合(8:15)→7m滝(11:10,12:24)→旧パイロットからのブル道出合(13:33)→微温湯への登山道(13:58,14:10)→微温湯温泉(15:15)
■写真
沢は見事なまでに磨かれている 霧の中から大岩が姿を現す 水の流れは無い
水流があれば超一流の沢に違
いない
泥の草付きをロープを使って高
巻きする
恐ろしいほどに岩は磨かれてい
る。水流があればとても登れない
微温湯の雨量観測所 秘湯の微温湯温泉は鉱泉である

■行動記録
 久々に白津川に入る。白津川には水流は無く、水のあるのは雪解けの時期だけで普段は源頭まで涸沢である。
 車を下山予定の微温湯温泉に置いてくる。二階堂旅館に白津川を登ってくること。帰ってきたらお風呂に入れてもらいたいこと。それまでの間、車を置かせてもらうことを伝えてから白津川の出合に移動する。
 足ごしらえをして白津川に降り立つ。前日にあれほど雨が降ったのに沢に水は無い。もっとも水流が戻ったら私たちの手に負える沢では無い。岩は不気味なまでに磨かれ、最初からゴルジュの様相である。トイ状の沢床を登っていく。注意していたのだが地図上で合わさる右沢は見逃してしまった。水が無いので現在地確認が難しい。9時20分歩き始めて1時間ほどで大岩と出合う。磨かれたナメはどこまでも続く。塩ノ川の雪代の床にも似た様相だが沢全体が薄暗く不気味な感じさえする。前日雨で岩が濡れて滑り、思うように進まない。だいぶ時間を費やし8mの直瀑には11時10分に着く。ここから右岸の泥の草付きを登る。トップを相棒のK君がやってくれると言うので、アイスハンマーでホールドを確保し、泥の中の木の根にランニングビレーを取るように指示をする。何でもありの沢登りの世界だ。K君は慎重に登って行く。25mほど登ってからトラバースする。スリップすれば沢床まで転落する。アンザイレンでトラバースし、そのまま滝の落口の上部まで乗り切る。やることすべてが練習だ。登りはじめと下降してから小休止を入れたので、ここで1時間以上時間を費やしてしまった。
 最後の15m斜瀑は長さが50mほどもあるだろうか。磨かれたトイ状の沢床を滑り落ちないように登っていく。核心部もここまてで、後は河原歩きが続く。右から涸沢が合わさるが、地形図を見ても沢が合わさる形状では無い。後でわかることだが、ブル道が沢になって水を集め白津川に入っているのだ。人工の沢と言って良いと思う。まもなく佐原からのブル道が合わさる。歳月とともにブル道がハッキリしなくなっている。注意しないと見逃してしまいそうだ。車を微温湯に置いてきたので、ここで遡行を終了しブル道を使って微温湯〜浄土平の登山道を目指す。13時58分に登山道と合わさる。小休止をしてから微温湯温泉へ下山する。登山道使い1時間ほどで微温湯に戻った。微温湯には雨量観測所があり、吾妻山の降雨量を逐一私たちに教えてくれる。微温湯の鉱泉につかり汗を流してから白津川出合に置いてきた車を回収して福島へ戻る。(I.I)

■遡行図


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