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Fukushimatoukoukai HomePage
No.4011
カケス沢 名取り川流域・大行沢支沢
山行種別 無雪期沢登り
かけすさわ 地形図 作並


■山行期間 2007年8月4日
■コースタイム 福島(6:00)=大東岳登山口(8:00,8:20)→雨滝(9:25)→ケヤキ沢(9:55)→大行沢出合(10:20)→カケス沢出合(11:00)→大滝10m(11:35)→北石橋(13:30,13:50)→登山道→大行沢出合(14:15)→避難小屋(14:50,15:10)→雨滝(16:10)→大東岳登山口(16:50)→福島
■写真


北石端入り口の標識


大行沢のナメ
カケス沢最初の4m斜


2m


石橋
10m2段
ブナの林 7m滝 7m滝

■行動記録
 台風の接近で風が強く、駐車場を出る頃には雨がポツリと落ちて来た。雨具を着けるほどではないので、そのまま歩き出す。天気が悪いので下部ゴルジュはカットして京渕沢から下降する事に予定を変更する。ほんとは八久和川源流中俣沢に備えて泳ぎの練習をしたかったが、この天気では水に浸かる気がしない。
 途中、地図を良く見てルートファインディングの練習をしながらゆっくり歩く。京渕沢は傾斜がきつく下降が大変そうなので、先のケヤキ沢下降にまた変更する。ケヤキ沢手前の尾根の傾斜がゆるく、ヤブもひどくないのでここを下降し、大行沢に降り立ち、遡行の準備にとりかかるが、この頃から雨脚が強まり、雨具を着る。この雨脚ではカケス沢による余裕はなさそうなのでひどくなったらいつでも登山道に逃げ上がることにして歩き出す。
 最初はゴーロ。化け物沢が左から出合うとまもなく大行沢の名物ナメが始まる。水際までブナの林がせまり、心が癒されるすばらしい光景が広がる。写真を撮りあい歩き出すとほどなくカケス沢が出合う。地図では沢が2本連続で出合うようになっているが実際は1本で直ぐ2俣になっている。
 右俣の左岸沿いに登山道があり、「北石橋入口」の標識がある。意外に天気も悪化せず、時間も間に合いそうなので、右俣に入る。最初はナメで程なく両岸が立って、薄暗いゴルジュが始まる。最初は斜めの4m滝。次の大滝10m2段は登れず左を巻く。雨がやみ暑くなったので雨具を脱ぐ。ザイルを出す滝が2つ、突っ張りで越える、小滝があったり、ヘツリがあったりで、沢登りが凝縮したような感じで楽しめる。しかも短い。谷が開けると北石橋。思ったより大きく、高さが20m以上はある大岩がくり貫かれている様子は感動する。“来てよかった”と思う瞬間。
 帰りの登山道がうまく見つかるか不安があった。案の定、下に下がる踏跡は消えてしまい、元にもどり、石橋の右のルンゼを少し登ると草に隠れた踏跡があり、それに入るとやがてはっきりした登山道になる。元の本流に戻り、大行沢のナメを楽しむため更に遡行を続け、両門の滝の本流にかかる、7m程の斜め滝を登ると非難小屋が右にある。なおもナメが続いているが、時間もないので予定通り、ここで終了し、大東岳裏登山道を使って帰途につく。(M.M)

■遡行図


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