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No.3743 |
三篭沢 | 黒谷川流域 | ||||
山行種別 | 無雪期沢登り | ||||
地形図 | 城郭朝日山 |
■山行期間 | 2005年7月30日 |
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■コースタイム |
突滝沢山1133.9m三等三角点(12:05)→枝沢(12:15)→三篭沢出合(12:34)→2段20m滝・懸垂(13:20〜13:34)→直瀑8m・懸垂(14:20〜14:30)→15m斜瀑・懸垂(15:14〜15:22)→林道出合(15:55)
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■写真 |
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枝沢から10mの滝で三篭沢に 降り立つ |
5mの滝はクライミングダウンが 難しいので左岸を小さく捲く |
2段20mはアップザイレンで下降 する |
雲行きが怪しくなってくる。3m、 4mと次から次に滝が出てくる |
15mの斜瀑もクライミングダウン が難しくロープを出す。一人目が 降りたとたんに大粒の雨が降り 出す |
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8m直瀑で2回目のアップザイレ ン |
■行動記録 |
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突滝沢山の三等三角点から真西に方角をとり三篭沢の源頭に向かって下降を開始する。ブッシュに掴まりながら急斜面を降りていく。10分ほどで三篭沢の枝沢に出る。この枝沢は三篭沢本流に10mの滝となって落ちる。左岸のブッシュを使い小さく捲いて降り立つ。 10分ほど下降すると5mの滝が出てくる。クライミングダウンは難しいので左岸のブッシュを利用して降りる。右から2段15mの滝で枝沢が入る。次に2段20mが現れる。継滝沢では使わなかったロープを出してアップザイレンで降りる。滝は「くの字」で、うまく写真に収まらない。 左岸から4対1で枝沢が入る。次の4mの滝は右岸を捲く。4m、3mとクライミングダウンで降り、左岸から小沢を合わせると8mの直瀑が出てくる。2回目のアップザイレンで降りる。 雲行きは怪しくなり、雷の音が聞こえ始めた。次から次に出てくる滝に時間だけが過ぎていく。時計は、すでに下山予定の14時30分を回っている。ひと雨くる前に逃げないといけない。次に3m、4mの滝を下降する。 15mの斜瀑が出てくる。クライミングダウンは無理なのでロープを出してアップザイレンで降りる。一人目が降りたとたんに大粒の雨が落ちてきた。二人目の下降中に雨足は強くなり、沢は増水が始まった。ゴルジュの真ん中を下降中で、待てば3〜4時間は覚悟しなければならない。アップザイレンの支点をとったところで待てばいくら増水しても安全なので、戻るかどうか迷うが、地図からして林道まであと500mも無いので、増水する前に降りようと先を急ぐ。 次に7mの斜瀑が出てくる。水量が少なければ難なく通過できる滝だが。トイ状で水かさが増え、気泡を伴う激流となっているので、大事を取ってロープを出し、トラバースぎみに下降する。4人で、たかが10分のアップザイレンなのだがロープを出してタイムロスをすることに、これほど苛立ったことは無い。右岸の落差50mのスラブから、ものすごい量の水が叩き落ちてくる。どこに逃げれば流されないですむか待避場所を確認しながら下降を続ける。狭まる川幅いっぱいに増水した沢は側壁をへつるほどの余裕も与えてくれない。目の前の尾根の末端は林道である。最後の1mほどの小滝は覚悟を決めて沢に飛び込む。ゴルジュを脱出し、河原になってようやく林道に出合う。 今回は、メンバーの力量と時間と距離とを計算し、常に待避場所を確認しながら下降した。沢の源頭は保水力があったから、何とか事故を起こさないで遡行を終えることができたが、ヒヤヒヤものだった。これがスラブの沢だったら、降りはじめたたらすぐに待避するのが当然の判断だと思う。(I.I) |
■遡行図 |
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