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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3741
仏沢 安達太良山・高森川支流
山行種別 無雪期沢登り
ほとけさわ 地形図 安達太良山、中ノ沢


■山行期間 2005年7月24日
■コースタイム 岩弓橋(7:50)→仏沢出合(7:57)→左俣出合(9:15,9:30)→取水口(10:07,10:20)→ナメ滝出合(11:15,11:30)→遡行終了(11:58,12:20)下降開始→取水口(13:50)→箕輪スキー場(14:21)→岩弓橋(15:10)
■写真
岩弓橋の所にある案内板 林道の入口 仏沢に架かる橋
河原歩きが続くが、大きな岩を
乗り越えるところもある
コンプレッサーが置かれている
小屋
左沢出合までは河原歩きが続く
左俣に少し入ると、ホテルから
の遊歩道に出合う
右俣入って、ようやく滝が出て
くる
取水のためのパイプ、箕輪スキ
ー場に続いている
スキー場のための取水堰 5mの斜瀑は右岸直登 いよいよ核心部に到着、10mの
ナメ滝
右から入る沢もナメ滝となって
合わさる
ナメはさらに続く フリクションをきかせて登って行
すべてノーザイルでOK 10mのトイ状の滝を越えると沢
は平坦になる
遡行を終了し、アップザイレンで
下降する
取水堰から箕輪スキー場まで
歩く
仏沢左沢にある箕輪スキー場
の取水小屋
ホテルプルミエール箕輪
ブログ:仏沢右俣 http://blog.goo.ne.jp/f_toukoukai/e/f5c29f2feef5f9818051d1050b8bed23

■行動記録
 地域の沢の遡行調査も地元山岳会の役割。仕事の関係で、なかなか会の仲間と歩けないY.Kさんと地域研究を兼ねて安達太良山の仏沢に入ることにした。
 仏沢は安達太良山系・高森川の支流で、下部は平凡なゴーロ、中間がナメの続く連瀑帯、上部は藪に覆われた緩やかな小さな沢である。
 福島から国道115号線を猪苗代方面に向う。土湯トンネルをぬけ、箕輪スキー場を後に見て岩弓橋に到着する。身支度をして林道に入る。山菜の季節には地元の組合が関所を設けてお金を払わないと通らしてもらえないが、ヘルメットにハーネスの出で立ちであればフリーパスである。今の時期は地竹とは無縁なので誰もいない。すぐに仏沢に架かる橋に出会う。今年の春には壊れて通れなかった仏沢だが、地元の組合が山菜採りのために新しく付け替えてくれたようだ。当分は冬も使えそうだ。
 遡行を開始する。しばらく平凡な河原歩きが続く。途中、左岸に小屋がある。何のための小屋かわからない。過去の記録ではボーリングのための小屋とされているが、二つめの小屋の入口が開いていたので覗かせてもらったら、そう古くない、現役で動きそうなコンプレッサーが置かれていた。何の目的で設置されているかは定かではないが、近くに箕輪スキー場があるので何か関係があるかもしれない。
 1時間ちょっとで左俣との出合に着く。水量は3:2で左俣の方が多い。集水面積の少ない左俣の水量が多い理由は後で知ることができる。左俣を少し行くとホテルプルミエール箕輪からの遊歩道の丸太橋に出合う。廻りをうろちょろして15分ほど時間を費やしてしまう。
 いよいよ右俣に入る。20分ほど進んだところで、ようやく滝とご対面、高さは15mほどあるだろうか階段状の滝が出てきた。ホールドも多く簡単に登れる。
 この先またしばらく平凡な沢歩きが続き、10時20分、箕輪スキー場までパイプで水を引いている取水口に到着する。私たちは岩弓橋に車を置いてきたが、仏沢の核心部(ナメ)だけを歩くのであれば、プルミエール箕輪の駐車場に車を置き、遊歩道を通って二俣から仏沢に入り、下りは取水口から箕輪スキー場に戻れば、ロス無く歩けそうだ。
 取水口でのんびり小昼にして次の沢歩きの作戦を練る。取水口を過ぎてようやくナメが出てきた。10時41分、5m斜瀑は難なく越す。いよいよ仏沢の核心部に着く。最初は10mほどのナメの斜瀑、その上も角度のあるナメが続く。左岸から入る2本の支沢もナメ滝、見事な景観である。フリクションがきくので登るに苦労はしない。
 ノーザイルで高度を稼いで行く。チュックストーンの滝を越え、水の少なくなったトイ状の斜瀑を越えると沢は平坦となりヤブの中に入り込む。この先、仏沢の源頭の鉄山避小屋までヤブが続く。これ以上進んでも時間がかかるだけなので、小休止の後、取水口まで戻ることにする。途中、練習も兼ねて懸垂下降で降りる。
 1時間30分ほどで取水口に戻る。ここから取水パイプに添って斜面をトラバースして箕輪スキー場の取水小屋に出る。取水小屋はゲレンデのすぐ脇にあった。ここからはスキー場の中の林道を歩き、プルミエール箕輪の脇を通って国道115号線に出て、岩弓橋に戻った。(I.I)

■遡行図


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