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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3643
白毛門沢
山行種別 無雪期沢登り
しらがもんさわ 地形図


■山行期間 2004年10月2日
■コースタイム

土合橋手前の駐車場(7:30)→東黒沢(7:45)→白毛門沢出会(8:25)→タラタラのセン上部(10:00)→二俣(10:30)→奥の二俣(11:05)→白毛門山頂(12:15,12:45)→駐車場(14:40)

■写真
湯桧曽川との出合の手前にか
かる橋
東黒沢にかかるナメ滝の鼻毛
の滝
ナメが続く東黒沢を行く
白毛門沢と東黒沢の出合 白毛門沢のナメ滝を登る 滝が連続して現れる
タラタラのセンの手前の滝 明るい沢が続く 大岩手前の綺麗なナメを登る
沢の中にどんと居座っている
ような大岩
大岩の先もナメが続く 稜線を見ながら快適な遡行
白毛門沢の元となったいわれ
ているジジ岩とババ岩
つめはスラブ状となり乾いた岩
の上を歩く
白毛門山頂

■行動記録

駐車場から白毛門山への登山道をたどり、東黒沢にかかる橋を渡って登山道が急登になる手前から右の踏み跡に入り東黒沢の川原に出る。20mハナゲのナメ滝は台風の影響が残り水量が多く迫力がある。傾斜はさほどでもないが水量が多いので緊張する。本来は左を登り上部で右に移るのだが水が多くて渡れないので上は左の巻道を利用する。白毛門沢は6mのナメ滝で東黒沢は5m程の滝で合流している。一旦東黒沢の滝を登り少し戻って白毛門沢に入る。6m滝は左を巻いて4mのトイ状の滝も左を巻く。ナメが続くが時折微妙なヘツリが出てきてヒヤットさせられる。10mの逆くの字状の滝を登ると大きな滝が3個連なっているのが木々の間から望める。一番上がタラタラのセンと呼ばれる滝である。標高1000m付近の滝記号がこれと思われる。この沢で初めて見た滝らしい滝であったが、登れたのは最初の4mの滝で次の10mとタラタラのセンは右岸に巻き道があったのでそれを利用して巻いた。巻いたのでタラタラのセンの高さは良くわからなかった。巻き道は6m滝の直ぐ下に出るのでこれは左岸を巻いて越すと30mはある大迫力のナメ滝。ハナゲの滝より少し難しいが右側を問題なく越せる。ナメ滝の上に大岩が立ちはだかり、川の水を二分している。裏側に回りゴーロを少し歩くと視界が開けてジジ岩とババ岩が見えてジジ岩の右脇を沢が山頂に向かって突き上げていき剥き出しの岩壁のなかに吸い込まれているのが見える。
 ゴーロはあまり得意ではないので早く終わってくれと呟きながら歩く。ナメが出てくると水量1:1の二俣で15mのナメ滝を越すとまたゴーロ。次の二俣は右に曲がっているほうが本流で真直ぐが支流で一瞬迷いそうになる。奥の二俣は水量の少ない左の沢を詰める。ゴーロが終わると下から見上げた岩壁で難しくはないが落ちるとただではすまないので緊張させられる。
 この上で岩に腰掛けしばし大休止。景色を堪能はしたが足元が切れているのでなんとなく落ち着かない。岩壁状の登りが終わると草の中に沢形があるところを登り岩壁にぶつかったらその下を左に避けることを2度程繰り返し、小笹のなかにある踏み跡を5分程たどると山頂である。
 山頂から一の倉沢の全景を見ることができる。剥き出しの岩肌が大迫力で迫る。いつかは行ってみたいと一人呟く。
 この沢は水平距離が短いので殆ど平らな所がなく、ナメ状の小滝が連続する。これを全部遡行図に記入すると滝記号だらけになってしまうが全部登れるので楽しい。一番難しい所は巻いたのでザイルは使わずじまい。快晴で、谷も開けて明るくてとても感じのいい沢であった。(M.M)

 

■遡行図


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