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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3514
阿武隈川本谷 那須山系・阿武隈川源流
山行種別 無雪期沢登り
あぶくまがわ・ほんだに 地形図


■山行期間 2003年10月4日
■コースタイム

10月3日 福島市(20:00)→大黒屋下の駐車場(22時)泊
10月4日  大黒屋下の駐車場(6:30)→本流出合(6:50)→雌滝(7:20)→雄滝(7:35)→赤くずれ沢出会(8:20)→15m滝(10:30)→水が涸れる(12:00)→登山道(13:00)→甲子山(15:00)→駐車場(15:40)→福島

■写真
沢に入って現在地確認 阿武隈川をひとまたぎする 雌滝(15m)右岸捲き
雄滝(50m)右岸捲き 天狗沢にかかる天狗滝 赤滝沢にかかる赤滝(50m)

■行動記録
 国道の橋げた工事の脇から林道に入り最終堰堤の上まで歩いてから入渓できたのでかなり距離がかせげた。雌滝は右岸を捲く。雄滝の右岸の巻きでは稜線まで追い上げられて、急登で息が切れる。本谷に下降するまでの間にも滝があると思われるが何せ稜線まで追い上げられたので確認はできない。天狗沢出会いにも見事な滝がかかる。
 確認のために赤滝沢に入ると50m赤滝が大迫力で迫る。ここまでは順調でこの分だと午後の早い時間に下山できるかなと思ったがとんでもなかった。まず20m滝の左岸を巻いたがここで沢が左に曲がるので大回りになり、時間を取られる。最後は懸垂で沢に降りるしかないが直ぐ15m滝がありここも巻くことになるので、巻けることを確認してから沢に降りる。
 15m滝の右岸の巻きが今日の核心であった。表面に濡れた泥をかぶった岩肌をのぼらなければならず、滑って冷や汗の連続。リードしたT・Yさんの度胸に感心。この二つの滝の巻きで時間を大分とられてしまった。以後はたいした滝もかからずひたすら歩く。時間もなくなってきたので三本槍岳に突き上げる本来の予定を変更して早く稜線にでるために右に取った。
 泥の壁から水が噴出している所が源流で写真を撮ったり、味わったりして休息をする。今回の目的である阿武隈川の源流のひとつを確認できた。ここからまもなく水が涸れて猛烈な笹の急斜面の登りで苦労する。一旦ガレ場になるが直ぐ笹の藪から潅木の藪になり、地面に足がつかず一歩進むのに苦労する。かなりの長時間ヤブコギをした感じだったが終わってみると1時間で登山道にでることができたが、そこは尾根が広くなり登山道が稜線から西側に大きく離れてしまう所であった。もう少し手前で右にルートを取ると狭い稜線上にある登山道に最短距離で出られたようであるが後の祭り。
 後はひたすら下るのみであるが怪しかった天気がミゾレになる。坊主沼避難小屋で休息しても私は疲れてヘロヘロであるが又ひたすら歩く。大黒屋に4時前に着けてほっとした。秋の日は短くまごまごしていると日が暮れるところだった。天気が悪く、滝はほとんど直登できなかったが長時間の行動に耐えられたことと大きな滝の美しさを鑑賞できたことで全員に充実した気分がみなぎっていた。
(M.M)

■遡行図
作成中


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