8月16日
バス停のある駐車場を旭川方面へ戻り、トンネルを抜けるとすぐに橋の付け替え工事現場がある。それを右手に見ながら通り過ぎ急斜面を下り始めるが、すぐに前方上にクワウンナイ川へ続く林道を見つける。
586mポンクワウンナイ川との合流地点で入渓。970m二股まで膝上から腿までの徒渉を繰り返しながら進む。618m枝沢からすぐに小函がある。難しくはないが慎重に右岸を通過する。通過し終わった所に水が出ていたので小休止。670m右岸枝沢を過ぎてからの徒渉は、足の付け根までの深さと水流の強さで緊張する。700m付近の川原で2人の釣り人がいる。静かに通り過ぎ、私達もそろそろ今晩のおかずを調達せねばと思いながら小休止する。783m二股でいよいよ釣り師となる。H氏から針の付け方を教わり意気揚々と釣り糸を垂らしたまでは良かったが、5秒後に釣り上げたのは「Myジャージ」であった。釣り竿をザックから出して何やかやと1時間も掛かってしまった。がしかし、その後はあっという間にオショロコマを釣り上げる。H氏から魚のさばき方を教わり、ハーネスのメッシュ袋に入れて気分上々に楽しかった釣り場を後にする。再び徒渉を繰り返し970mへ無事到着。カウン沢出合のすぐ下の左岸に3、4張分の立派なサイトがある。
8月17日
カウン沢出合から1時間弱で魚止の滝に到着。左岸に巻き道があり滝上に出る。すぐにF2となり右岸を巻く。いよいよ「滝の瀬十三丁」である。幅広で水量のある滑床をジャブジャブ歩くのは何とも気分爽快である。30分程歩くと1,170m左岸枝沢の出合である。両股とも滝を持ち落ち口は1つの釜になっている。右岸を巻き滝上で小休止後、再び滑床歩きが始まる。流れの中のコケのクッションがとても心地よい。30分程でナメ歩き終了点の滝(F6)となる。右岸を巻き滝上に出て少し行くとゴーロとなり楽しかった滝の瀬十三丁の終了である。
川幅が狭くなり、ようやく川から沢になった感じである。10分程でハングの滝である。右岸を巻き始めてすぐに4m程の垂壁にぶつかるが固定ロープを頼りに攀じ登る。30分程ゴーロ歩きをすると1,360m二股である。両股中間の尾根を登り二つの滝を巻く。1,460m付近でスダレのような滝を右岸から巻き滝上で小休止。この後は階段状の小滝が連続し水量が少なくなってくる。途中で水を補給し12時25分、源頭のお花畑に到着。ここで登山靴に履き替え右岸の踏後を辿る。ガレ場歩きの後13時35分、縦走路へ出る。
最小限の荷物だけを持ちトムラウシ山へ向かう。途中、ラッキーなことに岩上にナキウサギの姿を見つける。頂上に着いた時にはガスの中であり、記念撮影をして早々に下山開始。1,830mコルで再びザックを背負い、岩歩きをして17時10分、ヒサゴ沼避難小屋に到着する。
8月18日
天候が崩れ始めたらしく濃いガスの中の山行となる。上下カッパを着込み出発する。化雲岳では時折ガスが切れ、旭岳が顔を見せる。行動食と水だけを持ち五色岳方面へ向かう。背丈ほどのハイマツとガスの中で展望きかず。五色岳を少し行ったところで1時間半ほどH氏の調査助手を務める。五色岳へ戻り小休止後、H氏と別れ、ひとり化雲岳へ向かう。
化雲岳で再び重荷を背負い、天人峡温泉に向けて下山開始する。小化雲岳の下を過ぎた辺りからヌカルミが多く歩きづらくなる。第一花園の木道で小休止。お花の時期であればすばらしい所であると思われる。天気も良ければ旭岳の展望も良いはずである。滝見台からは羽衣の滝の全景と敷島の滝が見える。旭岳は残念ながら上部がガスの中である。ここから30分程で天人峡温泉登山口に到着する。(S.H)
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