トップページ/沢登り/山スキー/ハイキング/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会
Fukushimatoukoukai HomePage
山行データ No.3219
赤岩沢(枯木山) 枯木山・湯ノ岐川流域
山行種別 無雪期・沢登り
  あかいわさわ(かれきやま) 地形図 湯西川


■山行期間 2001年9月8日
■コースタイム 新道沢渡渉(7:34)→林道終点(8:04)→二俣・3:1(9:45)→上部二俣(11:02)→尾根(12:20)→枯木山(12:52,13:10)→上部二俣(14:25)→二俣・3:1(15:34)→林道終点(16:57)→新道沢渡渉(17:35)
■写真
新道沢を渡る 林道終点から沢へ F4m左直登(8:23)
F4m左直登(9:15) 赤岩沢最大の15mの滝 枯木山山頂の三角点


■行動記録
 帝釈・田代の東方に位置する枯木山は、山頂に二等三角点を持つものの特に登山道は無い。かつては伐採が行われていたのだろう、注意してみると途中に索道のなごりが見られる。また、源頭は笹で覆われ古い伐採跡地であることを窺わせる。この山に登るには、残雪期に尾根伝い来るか。沢を伝って登る。
 湯ノ花温泉から田代山に向かって林道を進む。道路が未舗装になってしばらく行くと左に湯之岐川林道を分ける。車は湯ノ岐川上流新道沢の出合まで入る。沢の出合に1台、手前にもう1台止めることができる。車は新道沢で回せる。沢を渡渉するとすぐに土盛りで車止めしてある。
 沢登りの準備をして歩き始める。今では使われなくなった湯ノ岐川林道を赤岩沢に沿って奥へと入る。途中落石で林道は荒れている。特に林道終点の崩壊がひどい。30分ほどで林道終点。丸太の橋で支沢を渡り、いよいよ遡行を開始する。
 沢は滑りやすい。流木がつまってできたような2mの滝を越し、2段4mの滝(写真)は右岸を直登する。河原歩きの後、右岸から小沢が入る。中州を越し小さな滝を幾つか越えてから4mの滝(写真)に出る。この滝も右岸を直登する。比較的水量の多い枝沢(枝沢1:本流2)を左に分けてから、水量比3:1の二俣になる。1mほどの小さな滝が階段状に高度を上げていく。やがて、赤岩沢最大の15mの滝(写真)が出てくる。左岸の小沢との間のガレを登り滝の右側の尾根に取り付き、小さく捲いてすぐに沢に降りる。登る途中、懸垂下降に使った捨て縄が2カ所確認された。
 再び沢を詰めると3m〜5mの滝が幾つか出てきて、源頭の二俣に着く。ここまで来ると水量も極端に少なくなる。右に入ると川床は倒木や枝が詰まり歩きづらくなる。角度を増し微妙なバランスで登る箇所もある。水もなく川床もはっきりしなくなってきたので沢から離れ右の斜面に取り付く。廻りは1m程の笹で見通しは利く。1時間弱のヤブこぎで尾根に出た。笹のヤブこぎは大して苦にならなかったが、体力が無くあえぎながら尾根にたどり着いた。山頂まではさらに30分を要した。沢から離れるとき左の斜面を登れば尾根のヤブこぎが少なくてすんだようだ。枯木山の山頂には二等三角点があり、山名のプレートが三角点の脇に置いてあった。ここからの眺めは良いはずなのだが、残念ながらガスに覆われて何も見えない。このところ天気に恵まれない山行が続く。天気さえ良ければ、燧ヶ岳、帝釈・田代、大嵐山、会津駒や那須連峰が見えると言われている。本当に残念だ。
 帰りは、同じ赤岩沢を下りる。尾根を10分ほどヤブこぎして、登ってきたよりも早めに沢へ下降を開始する。やや左へトラバースするように下りていき、先ほど沢からヤブこぎを開始した地点に一発で戻った。源頭のホールドの乏しい急斜面を避けて右岸をヤブこぎをしていたら沢に降りられなくなってしまった。下降点を探すのが面倒なので枝沢をアップザイレンで降り沢に戻る。あとは忠実に沢を下り林道を目指す。途中の15m滝も捲いて降りたので、ザイルを出すこともなく下降できた。車デポ地に戻ったのが17時35分、10時間の長丁場、体力の衰えを感じた1日だった。

■遡行図 枯木山・赤岩沢遡行図へリンク(13KB)


トップページ/沢登り/山スキー/ハイキング/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会