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No5891
コガ沢
蔵王連峰    白石川児捨川垂清川
山行種別    無雪期沢登り
こがさわ 地形図

トップ沢登り>コガ沢

山行期間 2018年8月5日(日)
コースタイム
白石スキー場(8:04)→入渓(8:40)→5mナメ滝(9:10)→権現沢出合(9:45)→10mナメ滝(10:14)→8m滝(11:07)→滝沢出合(11:23)→黒滝沢出合(11:28)→登山道(13:29,13:45)→不忘山(14:17)→白石スキー場(15:48)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
白石スキー場からスタート コガ沢に入渓 5mナメ滝
4m滝 権現沢出合 登山道渡渉点
3m滝 左岸をヘツる 4m石滝
3m滝 4m滝 10mナメ滝
10m滝 4m滝 3m滝
8m滝 本流を辿る 涸れたガレ沢となる
ヤブ漕ぎ30分 登山道に出た 補修された登山道

行動記録
 今回は南屏風岳の東面を源頭とするコガ沢を、稜線まで詰め上げてみることにした。コガ沢は何度も遡行しているのだが、本流を稜線までというとまだ1度しか詰めたことがない。良い機会なので涌○さんのトレーニングも兼ねて遡行することにした。
 白石スキー場を8時過ぎにスタートする。今日は曇り空で気温もそれほど高くなく涼しいくらいだ。ゲレンデを歩いて水引コースの登山道へ入る。登山道が沢まで下りたところで入渓。しばらくはゴーロ歩きが続き、やがて5m滝が現れる。斜滝とナメ滝の中間くらいの斜度だが、ナメて登らないように涌○さんに声をかける。沢では一見何でもないところでの事故が多い。両岸が狭まると4m滝だ。ここも涌○さんトップで登ってもらう。滝は立っているがスタンス・ホールドは十分あり、フリーでも問題ない。涌○さんにはこの程度の滝でもメンバーによりロープ確保が必要と伝える。4m滝の上は二俣で権現沢との出合になる。滝で落ちるコガ沢を見て右俣のコガ沢に進む。ここからがコガ沢のアトラクションが始まる。
 登山道の渡渉点を過ぎて最初の3m滝を難なく越えると4m石滝だ。左岸からへつるがここでドボンする者は多い。涌○さんは無事クリアして滝を登る。次の3m滝は胸までつかる釜からの取り付きがちょっと難しい。しかし、涌○さんは最初手こずったものの見事登った。着実にステップアップしているようだ。4m滝を越えるとすぐ10mナメ滝とその先に10m滝が現れる。ナメ滝は問題ないが10m滝は上部がちょっと嫌らしい。フリーでも登れるが今回は涌○さんにトップで登ってもらう。途中でランニングビレイ2箇所をハーケンでとの注文も付けた。実戦での経験はこれが初めてとのことだが、難なく登って潅木に支点を取りセカンドのビレイも問題なくこなしてくれた。ハーケンもしっかり効いていたのでまずは合格だろう。
 4m滝と3m滝を越えると8m滝になる。涌○さんにフリーで右壁を登ってもらうが、上部が滑りやすく少々難儀していた。しっかりした潅木もなく怖かったようだが、探せばスタンスもホールドも小さいながら見つけられる。なお、通常ここはロープを出すべきであろう。やがて左から滝沢が合わせ、次に右から黒滝沢が合わせる。この辺りから沢の石が鉄分で赤茶色になってくる。高度を上げるとガスがかかってきて稜線は見えない。1,410mの二俣は本流と思われる左俣へ進む。だいぶ水流も細くなり、1,460mの二俣は本流筋の右へと進む。1,490mで水が涸れたが沢形はまだはっきりしている。
 やがて急峻なガレ沢となり、落石に注意して登っていくと1,650m辺りでヤブが被ってくる。まだ沢形があるのでヤブをかい潜るようにして登り続ける。30分ほどヤブ漕ぎをすると稜線の登山道に飛び出した。気温は15度程度しかなく、さらに濡れた体に風が当たるので寒いほどだ。沢装備を解き靴を履き替えて下山にかかる。不忘山からの下りでは、あれほど酷かった登山道がかなり補修されていて歩きやすくなっていた。途中でパラパラ雨が降ってきたが、ほぼ予定どおりに白石スキー場に到着。
 コガ沢は比較的明るい沢で、それほど難しい滝もなく楽しめる沢と言える。グレードで言えば2級上くらいだろうか。初級者には要所でロープを出せば問題ないだろう。ただし、単純標高差でも1,000m近くあり、ある程度の体力が必要な沢といえるので、行動時間には余裕を持って遡行したい。(熊)

.ルート図 登り=赤 下り=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平30情複、 第400号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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