今日はKリーダーと2人で栗子山系の不動沢を遡行した。本当は先週のキノコ取りにも同行させてもらいたかったが予定が合わず断念していた。さて、今日は冬型のためあいにくの時雨模様だがまだ気温、風ともに問題なく遡行を開始した。しばらくは平坦で滝等もなく穏やかな沢の様相が続いたが、1時間を過ぎた頃に10m程の滝が現れた。ロープを使うことになり、ぶっつけ本番でビレイを体験させてもらった。程よいロープの長さを意識してロープを繰り出すようにしたつもりだが、経験させてもらい嬉しかった。
その後、高巻きや小さなゴルジュが続いたが、それ以降は再び平坦で穏やかな沢の形相になり、ムキタケやナメコがあったりして楽しみながらのんびり遡行していたが、突如30m程の滝が現れた。右岸の灌木帯を直登することになり、手がかりはあるが斜度もありなかなかの高度感でスリル満点だった。
それからは葡萄沢山に向けて徐々に斜度も増し、さらにヤブというか山葡萄のツルが体や装備に引っ掛かりまくりで、山頂付近では足が疲労のためいうことをきかず追い付くことが出来ない。なんとか葡萄沢山の三角点についた頃には風とともに寒気も入り、また、予定時間から2時間程遅れているため、おにぎりを食べてすぐに下山を開始した。
最初は結構な斜面を灌木の枝を支えに数百m下降し、沢に入るとしばらくは滑りやすいながらも快適なナメを下りることが出来た。しかし、その後ロープを要する滝が4箇所あり懸垂下降で下りた。最後の懸垂下降の際には、ロープ回収時にロープが引っ掛かりKさんが再度登り返してロープを回収することになってしまった。その後は沢の傾斜も緩み、程なく東栗子トンネルの福島側入口脇に到着した。日が暮れる前に戻って来られてよかった。最後に、不動沢は沢初心者の自分には勉強になることが多く、実り多い山行になった。大変お世話になりました。(J.E)