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No.5399 |
南沢 |
甲子山 阿武隈川源流 |
山行種別 |
無雪期沢登り |
みなみさわ |
地形図 |
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山行期間 |
2016年9月17日(土) |
コースタイム |
停車地点(5:57)→阿武隈川本流(6:09)→南沢出合(6:11)→F1・8m(6:15)→F2・12m(6:25)→F3・15m2段(6:39)→F4・6m(6:49)→F5・3m(6:59)→F6・8m(7:05)→F7・6m(7:10)→F8・2段8m(7:15)→二股(7:18)→F9・30m(7:23)→F10・5m(7:37)→二股(7:43)→階段状5m滝(7:50)→甲子山頂(8:13,8:26)→甲子温泉(9:32)→停車地点(9:40) |
写真 |
写真は拡大してみることが出来ます |
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車道から砂利道に入る |
甲子大橋のたもとに向かう |
砂利道に小沢から土砂が流出 |
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阿武隈川の本流に到着 |
南沢の出合 |
F1(8m) |
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F1の上から |
F2(6m) |
F3が見えてきた |
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F3(8m) |
F5手前の屈曲は意外に難関 |
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F4(6m) 緊張の登攀だった |
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岩クズ堆積で低くなったF5(3m) |
F6(10m) |
F7 向かって右が本流の6m滝、左が支流 |
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F8(6m)傾斜がきつくないので登りやすい |
ここは右岸から登った |
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F3(30m) |
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30m大滝上部から |
F10(5m) |
奥の二股はガレていた |
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スラブの舗装道路みたい |
徐々に勾配が増してくる |
階段状5m滝 |
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頂上直下のスラブ |
ヤブ漕ぎに入る |
すぐに甲子山頂に到着 |
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天気はここ周辺だけうす曇り |
本流を渡って対岸へ |
甲子温泉大黒屋に到着 |
行動記録 |
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今回遡行した南沢は、阿武隈川源流の支沢で、上部は甲子山へ突き上がっている。工程も短く、また登ることのできる滝も多く、リードしてくれる指導者がいれば初級者の練習には適しているようだ。
パートナーの鈴○さんと高速道路を南下し、甲子道路(国道289号)を通って甲子温泉大黒屋付近へ向う。大黒屋手前の停車スペースに車を止め、遡行の準備をしてすぐ出発する。
舗装道から砂利道に入り甲子大橋の下をくぐる。砂利道を横断している小さな沢から土砂が砂利道に流出していてた。そこから少し進むと、分かりづらいが右側に鉄の標識が見える。そこから踏み跡を利用して阿武隈川本流に下降する。下降箇所は堰堤のすぐ上のためか平瀬状に土砂が堆積している。
30m程度本流を遡行すると左岸に南沢の出合が見えてくる。南沢に入渓し周りを見ると直径1m弱程度のゴーロ帯になっており両岸の崩壊が目立つ。5分ほど遡行するとF1の8m滝が出現。ここは右壁を直登する。次のF2・6mも右壁も直登だが、ホールドが少し難しく苦労する。10分くらいで2段のF3に到着。1段目を越えて8mの2段目を眺める。今季一度訪れている鈴○さんは右壁を三分の二程度登り、そこから左岸の巻き道に逃げたらしい。今回は壁に取りつかず最初から左岸の巻き道を使用し落ち口にすんなり出る。F4の6m滝は計画時点で少し苦労するだろうと思っていたところである。右壁に取りつき細かいホールドを紡いでいく。それほど高い滝でないが、ホールドに自信がないためか緊張の登攀が続き、ようやく落ち口にたどり着く。とりあえず(自分レベルの)難関を1つクリアした。
次にF5に向うが、F5手前の左に屈曲したゴルジュがちょっとした難所で、微妙な右岸のへつりが難しい。F5は熊○さんの記録にもあるように、岩や土砂が堆積し3m程度の滝になっている。ここは左壁からバンドを直登する。10mのF6は勾配がやや緩いので、難なく水線右側を直登した。6mのF7は特徴的で、右岸からの支沢と壁一枚を境に平行に落ちているように見える。右側の滝自体は、垂直だがホールドがしっかりしていて直登可能。続くF8の6m滝は傾斜がやや緩いため、フリクションで右壁を登る。
手前の二股を過ぎようやく滝の処理も慣れてきたころ、南沢最大の滝であるF9の30m滝に到着。大きさは圧巻だが、下から見るとホールドも容易に見え、なんとか登れそうなのでロープは必要ないだろうと判断。前回、鈴○さんは水線すぐ左側を登ったということなので、まずそのラインで登ることにする。しかしいざ取りついてみるとその困難さがよく分かった。まずホールドに浮石が多く、水線近くのホールドはヌメリでよく滑る。それを嫌って落ち口からどんどん左へ逃げてしまった。落ちたらまずい高さで浮石とヌメリと戦う。精神的に消耗が激しく、無事登りきったが口がカラカラだ。鈴○さんよりロープを出すべきだったと指導があり、自分の未熟さに意気消沈してしまう。
次のF10・5m滝は右壁のホールドがしっかりしているので丁寧に登れば問題ない。F10クリアでようやく主な滝群の処理が終了。ここからは甲子山を目指して進むのみである。奥のガレた二股を右に進むと水量がグッと少なくなる。足元にだんだんナメが現れてくると5mの階段状の滝が見えてくる。少し滑るが問題なく登る。ここからはスラブの小道になっており歩きやすい。ヤブなどは気にならないが、勾配が急であるため太ももの筋肉が悲鳴を上げている。山頂直下のスラブは勾配20〜30度くらいだろうか。昨年、熊○さん達は直登したようだが、本日は何故か滑る。危ないのでスラブの左縁を灌木頼りに登り切り、10mほどヤブこぎをすると山頂の広場にたどり着く。
山頂で小休憩しそのまま登山道を下山する。下りは暗い南沢とは対照的で、とても明るく快適である。明るい登山道を下り、本沢の橋から大黒屋の敷地を通らせてもらい、ようやく車に到着する。装備を片付けた後に大黒屋で汗を流し、午前中の内に早目の帰路についた。(S.Su) |
遡行図 |
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ルート |
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