Fukushima toukoukai Home page
No.5339
姥滝沢 吾妻山系・阿武隈川支流須川流域
山行種別 無雪期沢登り
うばたきさわ 地形図

トップ沢登り>姥滝沢

山行期間 2016年5月29日(日)
コースタイム 微温湯温泉(8:30)→登山道→姥滝沢(8:54)→F1・姥滝(9:42,10:15)→F2・夫婦滝4m(10:25)→F3・6m滝(10:40)→F4・5m滝(10:45)→F5・6m滝(10:50)→F6・5m滝(11:08)→F7・3m小滝(11:14)→三俣(11:57,12:22)→登山道(12:41,12:58)→微温湯温泉(13:57)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
微温湯温泉から出発する 姥滝沢への道はヤブが被さっている 姥滝沢へ到着
ゴーロ帯を登る 右岸は岩が立っている ゴーロの先に姥滝が見える
姥滝に到着 姥滝の左岸を巻く 姥滝のすぐ上の夫婦滝(右側のみ水が落ちている)
F3の6m滝、右岸を巻く F4・5m滝は直登 F5・6m滝、左岸のスラブ帯を巻く
F6・5m滝、左岸のブッシュを巻く F7・小滝、これは直登できる ここを登り上げると河原帯に入る
後ろを振り向くと福島市街が見える 河原を歩く 三俣に到着、左の2つは枯れているように見える
吾妻小冨士が見える 登山道に到着 登山道の真ん中に熊の糞、ネマガリダケを食べているようだ

行動記録
 本日は今シーズン初の沢である。心配性であるため緊張が期待を上回り何か落ち着かない。場所は姥滝沢を選択。今年の沢登り教室の開催地であるため、下見を兼ねようということだ。メンバーは6名でやや大人数。今シーズン初めてというメンバーも多いことから、より安全に留意する必要がある。
 まず四季の里入口の駐車場に8時00分に集合。車2台で微温湯温泉に向う。くねくねとした狭い道路を上り温泉に到着する。温泉の建物は懐かしい昔ながらの萱葺きの建物だが駐車スペースは以外と広い。次回の沢登り講習会でもお世話になることから、帳場であいさつをして車を置かせてもらう。
 姥滝沢への入り口は道路すぐ脇の温泉から近い登山口から入る。登山口近くを見ると地面が多数掘り返されていた。多分イノシシだろう。今年は熊が多いと聞いて注意していたが、イノシシも劣らず危険な動物である。できれば会いたくない。道路から登山道に入るがヤブが多く不明瞭である。よく確認しないと踏み跡が分からなくなるので注意が必要。
 ヤブをかき分けて行くと30分くらいで姥滝沢に到着する。水は澄んでおりゴーロが目立つ沢だ。遡行を開始して1時間程度で硫黄の匂いのするゴーロ帯上部に姥滝が見えてくる。姥滝はこの沢最大の滝で、真ん中の大きな岩があり、正面の斜め断層が特徴的である。良く見ると水線左側のクラックから登れそうであるが、度胸がない自分は左岸(上流に向って右側)の尾根から巻く事にする。巻き道は、一部土がむき出しになっている斜面が少し危ないくらいで、それ以外は問題無い。尾根伝いに灌木の急斜面から姥滝を巻いて小休憩を入れる。本日は天気も快晴で水もそれ程冷たくないので快適である。
 休憩を終了し出発するとすぐに夫婦滝にぶつかる。以前の記録では2条とも水が流れていたらしいが、現在は向って左側しか水線がない。次のF3は落ち口手前から右岸巻きに入る。一度落ち口に途中下車し写真を撮影し、再度巻きに入り通過する。F4については○弘さんを先頭に水線沿いを直登。F5は左岸からスラブ状のラインを巻く予定であるが、○也くんが滝に打たれて煩悩を払いたいということで一時小休憩。滝行の撮影会では滝の圧力と冷たさでポージングが難しく苦労していたようだ。
 ある程度楽しんだ後に左岸のスラブから巻きを開始する。注意すれば問題の無い巻き道だが、足を滑らせると止めるものはないので注意が必要である。F6の6m滝は左岸のブッシュを巻いて、次の小滝帯をクリアすると、最後の滝であるF7階段状の小滝にさしかかる。ここを直登し、ゴーロ帯を上り詰めると核心部は終了である。ここからは延々と河原歩きが続く。登山道へ曲がるための目印である三俣を探しながら歩くと、それらしい水線にたどり着く。上流に向って左から1:0:9の水量の割合(真ん中は涸れていた)で、油断すると見逃しそうである。
 ここで昼食とし体を休める。風も気温もちょうどいいので長居してもいいが、今回は下りも時間がかかるので30分程度でお昼を切り上げ再出発する。まずは三俣の左の水線沿いに登山道を目指す。しばらく登ると雪渓があった。1:0:9の1の水量はこの雪渓が水源のようだ。雪渓がなくなれば水はなくなるため、三俣の分岐を確認するのは慣れていないと難しいだろう。水線沿いをなるべく離れないように進み、ようやく登山道に到着する。登山道はあまり使用されていないと思っていたが、道形がはっきり有り歩くことに問題は無い。途中登山道の真ん中に熊の糞があった。今年は熊の被害が多いときいているため、手を叩くなど警戒をしながら進みようやく道路に到着する。姥滝沢は難しいところはそれ程無く、初級者に持ってこいの沢だと思われる。その後疲れた体を微温湯温泉のぬるいお湯で癒し(熱い沸かし湯もある)帰路に着いた。(S.Su)

電子国土webで見る

ルート



Copyright(C) 2016 福島登高会 All Rights Reserved.