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No.4980
杉田川 安達太良山・阿武隈川支流
山行種別 無雪期沢登り
すぎたがわ 地形図

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山行期間 2014年6月21日(土)
コースタイム 駐車場(7:58)→遊歩道→遠藤ヶ滝(8:21)→入渓(8:33)→二条8m滝(11:07)→1060m二俣(11:44,12:06)→2段8m滝(12:16)→1180m遡行終了(12:56)→作業道跡→仙女平(13:29,13:41)→登山道→950mより下降(14:06)→枝沢→駐車場(14:52)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
5m滝 新人2名 7m滝
次の7m滝 鉄梯子のある8m滝 ロープを引いて登る
2条8m滝 フリーで直登する 軽くシャワークライム
小滝が続く V字型5m滝 右岸より登る
二俣(1060m)を右俣へ 2段8m滝 ロープフィックスでトレーニング
遡行終了点(1180m) 仙女平の登山道に出る 枝沢を下る

行動記録
 6月は毎年、山スキーから沢登りへの切り替え月になる。スキーの道具を仕舞って板をメンテに出すか出さないかのうちに、沢登りの装備を引っ張り出さなければならない。たいていあれが無いこれが無いとなり、なぜもっと整理しておかなかったのだろうかと思うのだが、性格というか学習能力が無いというか恒例になっている。さて、今年は6月21日が沢初めとなった。自分の足慣らしももちろんであるが、今年会に入った新人さん2人の沢トレーニングも兼ねている。沢は手頃な滝がありアプローチも楽ということで、安達太良山の杉田川にした。そういえば昨年の沢納めも杉田川だったので、7ヶ月ぶりの杉田川ということになる。
 メンバーは新人2名(Tさん、Sくん)を含めての5人。遠藤ヶ滝遊歩道の駐車場から歩き出す。遊歩道を20数分で遠藤ヶ滝に出合う。さらにしばらく歩くと橋があり、ここを入渓点とする。遡行開始20分ほどでナメ滝になる。暑ければウォータースライダーで遊べるのだが、まだその時期ではないので水流右脇を登る。続く5m滝は容易に直登できる。もちろん新人さんも順調に登ってくる。次の7m滝も直登できるのだが岩が滑りやすい。トレーニングということもありロープを出す。沢登りでの確保の仕方は何通りもあるが、ロープをループにしての肩がらみ確保でやってみた。パーティー人数の多いときは有効な方法だが、持ってきた50mロープでは長すぎたようで手間取ってしまう。30mなら扱いやすかっただろう。通常はロープフィックスの方がやりやすいかと思う。
 次の7m滝は右岸を登るのがルートだが、やはり岩が滑りやすく嫌らしい。かといって左岸も岩が立っていて滑りやすくちょっと難しい。ここはなぜか来る度に、徐々に難しくなっているような気がする。結局自分が右岸から登り、左岸に移って上からロープを垂らして登ってもらうことにした。バランスが良い人は左岸の平滑な岩をトラバースしたり、パワーのあるパーティーは2段3段のショルダーという手もあるだろう。登り方を色々考えてみるのも面白い。次の8m滝は上部に古い鉄梯子がある。ここは自分がトップで登り木に支点を取って後続をビレイ。登ると鉄梯子がつい掴みたくなる位置にあるが、それは無いものとして登るように声を掛ける。
 2条8m滝はロープを出さずに直登してもらう。ちょっとシャワーも浴びながらの登りは、沢登りならではの楽しみだ。今日は沢登りのトレーニングではあるが、同時に沢登りの楽しさを少しでも味わって欲しい。その後にいくつも続く小滝も難しくはない。二俣手前にあるV字型の5m滝は、どちらから登ろうかと思うが右岸から越えていける。よく見てと声を掛け自分が登って見せると、新人2名もしっかりした足取りで登ってくる。
 二俣で昼食休憩の後に右俣へ進む。やがて2段8m滝が現れる。容易に直登できる滝だが、ロープフィックスしてフリクションヒッチで登ってもらう。フリクションヒッチといえば以前はプルージックが定番だったが、9ミリ以下の細めのロープを使うようになってからはプルージックは効きにくくなった。今日のロープも8.1ミリなので、クレムハイストで登ってもらう。
 1180m辺りで左岸に赤テープを見つけ沢から上がり、今となっては道形も怪しくなった作業道跡を辿る。杉田川は遠方からの遡行パーティーも多いので、ルートの目印にあちこち赤布を付けながら歩く。仙女平で登山道に出ると沢装備を解き身軽になる。登山道を下って950m辺りで枝沢に下り駐車場の上に出た。
 今日は自分自身の沢初めと、新人さんの沢トレーニングとしての杉田川遡行だった。もう少しじっくりやりたかった気もするが、初回としてはこんなものだろう。自分が沢登りを始めた頃を思い出すと、ただ登るのに精一杯でこんなに練習はしなかった。欲を言えば懸垂下降もやりたかったのだが、それは次回以降ということにしよう。さて、意欲的な新人2名だ。自分のパートナーとして沢登りパーティーを組めるのも、そう先のことではないだろう。楽しみである(K.Ku)


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ルート

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