Fukushima toukoukai Home page
No.4684
大桧沢〜飯森沢
飯森山系・押切川流域
山行種別 無雪期沢登り
おおびさわ〜いいもりさわ 地形図

トップ沢登り>大桧沢〜飯森沢

山行期間 2012年8月18日(土)〜19日(日)
コースタイム 8月18日  大峠トンネル(8:40)→大桧沢入渓→糸滝(10:58)→黒滝前(12:40,12:50)→テン場(14:15)泊
8月19日  テン場(6:40)→飯森山神社(8:02,8:30)→飯森山(8:33)→下降点(9:00)→飯森沢→大峠トンネル(12:25)
写真 写真は拡大してみることが出来ます
大峠トンネル 道標がある ウダ滝
アダチ2段滝 糸滝 雪渓を潜る
ミカワ滝 黒滝 熊滝にて
哺乳のツクシ 鎖を使って登る
二俣 飯森神社
飯森山の三角点 鉢伏山 案内図

行動記録
8月18日
 大桧沢は毎年7月末土日に沢開きが行われる沢だ。自分としては記憶が定かでないが10年前ぐらいに参加し天候不順で糸滝までしか行けなかった。そもそも始めての沢登りだったが、それが会に入るきっかけになった。18日(土)の6時30分に福島を出発、計画より1時間遅れて出発した。国道13号線で米沢に入り国道121号線で大峠トンネルの福島県側に向かう。
 トンネルを出た右側に10台以上車を停められるスペースがある。8時15分に到着した。そこには飯森山の登山と沢登りの案内の看板がある。身支度をしていると軽トラックが一台隣に停まった。顔を見ると飯豊山や吾妻山などで何度も会っている人ではないか。彼は沢開きをサポートしている山岳会のメンバーで雨が降る前に熊滝までは抜けたほうが良いとアドバイスをくれた。手前がゴルジュになっていてゲリラ豪雨が来たら逃げられないからだ。
 少しビクビクしつつ8時40分に出発する。トンネルの方向に向かい左に入っていくと多少薮っぽいが明確な沢の左岸にある登山道がある。暫くして登山道が切れた所から沢を歩くようになる。後で案内図を見てみると渡渉して右岸にも登山道が続いているように書いてあったがそれには気づかなかった。沢の中は暫くは小滝が出てくる程度である。1時間ほど単調に歩いた右側の滝は名前の付いている最初の滝「ウダ滝」だろうか?
 しばらくしてミカワ滝 アダチ二段滝と出てくる。いずれも明確に巻き道がある。忘れてしまったがどちらかにはトラロープがあった。2時間20分で糸滝。僅かばかりの水量が右岸から落ちている。15分ほど歩いて階段状の小滝が見えてくる。ここが四条四段滝かと思って一度は記録に書いてしまったが四条四段滝は更に20分歩いたところだった。ここも巻きのルートがしっかりしていて難なく通過。
 12時15分、標高1150m付近だろうか。この季節に雪が残っていた。先は雪の下を潜らなければならない。涼しいのはいいのだが上から雪がくずれてくるのではないかとハラハラとしながら通過した。
 12時40分黒滝に到着する。自信のある人は滝を直登するらしいが、私たちは右岸に巻きのルートを利用して通過した。13時20分頃熊滝に着く。ここにも以前は巻きルートがあったらしいが今は直接登らなければならなくなった。右側のテラスに乗れば後は問題ないが微妙な高さで一気には登れない。手前からトラバースしたがザックの重さで引っ張られて一度は水の中に落ちてしまった。ザックをおろして再度チャレンジして漸くテラスに乗れた。ザック二つを上から受け取り、Oさんを引っ張りあげて漸く通過することが出来た。頭の上では雷がしている。
 13時38分、今日最後の滝哺乳のツクシと思われるところ着く。離れている所から見るとどうやって越えて良いか分からないが滝に近づくと左岸に鎖が下げられていた。ここを越えるとほぼ平坦になり14時15分ごろ今日の宿泊地の二俣についた。右は栂峰に向かう沢、左が飯森山に向かう沢だ。二俣の真ん中の上に上がると広場があり、ブルーシートが隅の方の何箇所かに置かれてあった。
 シートで屋根をかけると暫くして雨が降ってきた。雨にはほとんど濡れずにすんだ。少し早いが食事を済ませて18時ぐらいには就寝。動物、虫が心配なのでろうそく、蚊取り線香は絶やさないようした。
8月19日
 4時30分に頃起床、天気は晴れ。気温は16℃で爽やかというより少し寒い。ダラダラと食事を済ませ、6時40分に出発する。左俣を行く。ここから先は大きな滝はないものの小さい釜をもった2m程度の滝が良い間隔で出てくる。沢では当たり前だが源頭部が近くなると薮が被ってくる。途中から表示に従い尾根に向かって登るが沢開きをやっているだけあって踏み跡がハッキリしており薮は酷くはなかった。
 8時02分、飯森山神社に到着。長めの休憩を取る。気温が高くなっているのか暑い。8時30分に出発すると、少し先が飯森山山頂で時:33分に着く。地形図上の県境と登山道の角になっている所から下りようと思っていたが気持ち良く歩き過ぎて通り過ぎてしまった。
 標高1510m付近から下降する。薮に?まりながら下りる。2箇所ほどどのように下りようか迷った所はあったものの無理なく歩くことが出来た。飯森沢は大きな滝もなくやさしい沢だった。沢歩きに飽きた頃右側に釣りの人たちのためにあると思われる巻き道に上がった。12時25分、駐車箇所に戻った。
 大桧沢は所々に道標があり、滝にはトラロープや鎖が下がっていてある程度の山の経験がある人ならば安全に沢を始められるように感じた。また私自身沢の中での宿泊は始めてだったが、始めての沢泊まりには格好の良い沢だと思う。(Y.K)


溯行図

トラック


Copyright(C) 2012 福島登高会 All Rights Reserved.