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No.4268
赤留川
長瀬川・酸川流域
山行種別 無雪期沢登り
あかるがわ 地形図 安達太良山、中ノ沢

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山行期間 2009年9月6日
コースタイム 福島(7:00)=赤留川溯行開始(8:35)→2段15m滝(9:42,9:51〜10:00)→15m滝(10:46,11:00〜11:23)→二俣(11:56,12:03)→水涸れ(12:43)→登山道探しでロス(13:00〜13:45)→船明神・池(14:10,14:35)→沼尻登山口(15:45)
写真
母成グリーンラインの赤留川に架かる橋 溯行を開始してすぐに小さな堰堤が出てくる 最初の2m滝
2段15m滝、下部は8m程度か 傾斜のきついナメの始まり ナメは150m以上続く
勾配は結構きつい 岩から吹き出す水 2mほどの小滝をへつる
10:46、15mの直瀑と出合う 4m滝までくると水量は少ない 倒木を乗り越える場面もある
二俣を過ぎると多少ヤブがかぶさってくる 船明神の尾根が見えてくるとヤブから解放される 稜線上にある池
船明神の岩場が要塞のようにそびえ立つ 尾根から沼の平を覗き込む 振り返ると本山が見える
写真は拡大してみることが出来ます

行動記録
 たまたま日曜日が休みで、土日休みのメンバーと安達太良山の赤留川に入ることにした。このところ天気からは見放されていたが、今日は絶好の沢登り日和となった
 福島を7時に出て、車1台を沼尻登山口の駐車場にデポした。母成グリーンラインの赤留川手前の林道入口の広場に車を駐め、8時35分、身支度をして赤留川の溯行を開始した。
 最初は河原歩きから始まり、すぐに小さな堰堤が出てくる。次に2mほどの小さな滝が2つ出てくるが然したる変化もなく溯行を続ける。河原歩きに飽きた頃に2段15mのナメ滝が出てくる。1段目は8mぐらいだろうか。1段目上部が滑りやすいので無理をしないで右岸を捲いた。捲き時間は10分ほど。
 少し行くと勾配のあるナメが出てくる。取り付きの傾斜のきつい部分を5mの滝として整理をし、上部を70m×150mとして整理した。出だしは右岸を登るり上部の勾配のあるナメをスリップしないように慎重に登る。スリップした人もいるがナメはウェーブしているので、すぐに止まり危なくはない。
 10時23分、岩の小さな穴から水が噴き出しているところに出合う。珍しさに感心しながら写真に収める。同27分、釜を持つ2mのナメ滝と出合う。左岸の微妙なスタンスを利用して通過する。
 10時46分、赤留川最大の滝が出てくる。両岸は岩が切り立ち、中間部までは登れそうだが、その上は立木はあるもののハングになっている。左岸の岸壁の下部をトラバースしながら捲き、越えられる場所を見つけて尾根に乗る。背の高いネマガリ竹をヤブ漕ぎしながら際を進み、しばらく進んでから下降出来そうな箇所から降りると、ちょうど滝の落口のところに出た。
 水量はだいぶ少なくなってきた。11時33分、4m滝が出てくる。中央を簡単に越えられる。11時53分流れは伏流となり11時56分、沢は二俣に分かれる。小休止をとってから左俣に入る。
 沢にヤブがかぶさってくるが、右岸のネマガリ竹のヤブ漕ぎをする気にはなれず溯行を続ける。12時43分、再び水が出てくるが、すぐに消えてしまった。12時50分、沢を忠実に詰めていくと、ようやくヤブから解放され、正面に船明神の尾根が見えてくる。
 ここで地形図に記載されている登山道を目指して右岸の小沢に入る。これが間違いの元で、猛烈なヤブに行く手を阻まれる。GPSではとっくに登山道を越えているのに登山道はおろか、何も出て来ない。確かに登山道があったのは20年以上も前の話で、無くなっていても不思議ではない。
 45分ほどロスして元の沢に戻った。こちらの方はヤブ漕ぎ無しでザレ場を通り、船明神の下部の池まで楽に出ることが出来た。登山道の確認もひとつの目的だったが、45分のヤブ漕ぎは余計なアルバイトだった。
 赤留川の詰めは、二俣から、本山に向かうのであれば右俣を、沼尻登山口に向かうのであれば左俣に入るのが正解のようである。左俣はヤブから開放されたら、そのまま涸れ沢を詰めて行けばヤブ漕ぎ無しで船明神下部の池まででられる。
 登山道は上部からも発見することは出来きなかった。池周辺の踏跡も完全に消えており、すでに登山道は跡形もなくヤブで覆われてしまったようだ。
 しばし池で休憩を取ってから車をデポしてきた沼尻登山口へと下山した。左の写真は沼尻登山口。(I.I)


溯行図



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