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No.4248
杉田川
安達太良山・阿武隈川支流
山行種別 無雪期沢登り
すぎたがわ 地形図 安達太良山

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山行期間 2009年7月16日
コースタイム 福島(6:45)=遠藤ヶ滝駐車場(7:35,8:00)→遊歩道→遠藤ヶ滝(8:26,8:30)→二条8m滝(10:04,10:20)→二俣(10:50,11:10)→作業道跡(11:45,11:55)→仙女平(12:43,12:51)→遠藤ヶ滝駐車場(14:09)=福島
写真
遊歩道を進むと遠藤ヶ滝不動尊がある 駐車場から30分弱で遠藤ヶ滝(3m)へ着く 遊歩道最上部の橋から溯行を開始する(8:34)
溯行を始めて30分ほどで5m滝に出合う(9:10) 次に出てくる7m滝(9:15) 簡単に右岸を直登できる
次の7m滝は泥付きでいやらしい(9:22〜9:50) 続く2mの小滝(9:52) 8m滝は右岸上部に鉄はしごがつけられている(9:56)
3m滝(9:59) 8m二条の滝で小休止(10:04) 左岸から小沢を入った後は小滝の連瀑帯になる(10:28)
3mから5m程度の滝が次から次と出てくる(10:30) どの滝も簡単に通り抜けられる(10:33) まだまだ小滝が続く(10:37)
(10:42) (10:44) 小滝の連瀑帯最後の滝(5m)を抜けると二俣は近い(10:47)
左俣は和尚山へ、右俣が本山へと突き上げる(10:50) 右俣へ入り10分ほどで2段8mの滝に出合う(11:20) 赤テープから作業道跡へあがる(11:45)
仙女平の登山道へ出る(12:43) ウツボグサ オカトラノオ
ホタルブクロ 表登山道の標柱 遠藤ヶ滝駐車場へ戻る(14:09)
写真は拡大してみることが出来ます

行動記録
 このところ休みの日になると雨が降り、2回続けて山行を中止してしまった。一昨昨日の塩の川も土砂降りで途中退却、よほど日頃の行いが悪いのか、天気からは見放されている。
 今日は休みが合ったNさんも含めてメンバーは4名、トレーニングを兼ねて杉田川へ入ることにした。今回はメンバーのルートファインディングの練習とGPSのデータから正確に地図上へ滝の位置をトレースすることを課題にした。福島を6時45分に出発し、途中コンビニで買い物をして遠藤ヶ滝駐車場へは7時35分に着いた。この駐車場にはトイレもあり、車は30台程度は充分駐められる。現地集合のNさんと無事合流。身支度をして8時ちょうどに歩き出す。
 遊歩道は橋で対岸に渡り鬱蒼とした樹林の中を進む。途中で左側から林道を合わせて登っていくと「遠藤ヶ滝不動尊」に着く、この不動堂は昭和57年(1982年)に新築されたもので毎年5月と9月に例大祭が行われる。
 遊歩道はこの先、遠藤ヶ滝まで続いている。遠藤ヶ滝の手前に3mほどの「三日月の滝」があるが、沢へは遊歩道の最上部の橋のところから入ることにする。8時44分に溯行を開始する。
 歩き始めはナメ、すぐに2mほどの小滝が現れる。次にナメが現れ左に小沢を分ける。9時03分右岸から枝沢を合わせる。枝沢奥には8mほどの滝が架かっている。少し行くと初めて滝らしい滝にぶつかる。落差は5mぐらいで右岸が階段状になっている。続いて7m滝がでてくるので右岸を登る。次の7m滝は右岸にバンドがあるが逆層で岩に泥が付いていて嫌らしい。ノーザイルでも行けるが、初心者もいるので練習を兼ねてロープを出した。
 次に2m小滝を過ぎると「鉄はしご」のある8m滝と出合う。古い梯子だが、梯子を支えている鎖は一部が錆びているものの新しいものになっていた。とは言っても錆びた梯子は心許なく、足をかける気にはなれない。3m滝を越えると二条8m滝に出る。下部は河原で広い。沢登りは記録を取ったり、メンバーを待ったりするときが休憩時間のようなもので、切りの良いところで休もうと思いながらも、なんとなくここまで来てしまった。パンをほおばり、ゆっくりと休憩をとった。
 左岸から小沢が入ると小滝の連瀑帯になる。滝の大きさは精々3mから5mで難なく通過できる。次から次と出てくるので飽きることはない。微妙なへつりも滝が小さいので恐怖感も無く、初めての人にとっても楽しみながら溯行できる。連瀑帯最後の滝(5m)を越すと二俣は近い。
 10時50分、杉田川は和尚山へ突き上げる左俣と、本山へ向かう右俣とに分かれる。水量は1:1だが微妙に左俣の方が多いような気がする。ここで昼食のため20分ほどのんびりする。杉田川の核心部は二条8mの滝までで、二俣から上は2段8mの滝が出てくるだけである。二俣から溯行を開始して10分ほどで最後の滝2段8mの滝に着く。ここも難なく直登できる。後は一部ナメが出てくるものの、平凡か河原歩きをして11時45分、作業道手前の赤布のある地点に着く。
 一休みしてから作業道跡を使って仙女平を目指す。左岸の一段上がったところに作業道跡の道形が残っている。今では完全に廃道になっていてヤブ漕ぎをしいられる。ヤブは年ごとにひどくなり、不明瞭で間違い易いところもある。一度刈払いしたらとの話もあったが、どうせ伸びるものは伸びるので、自然の流れに任せることにした。途中あまりにも間違い易い箇所には赤布を付け、枝を払っておいた。コースは地形図の表記の通りなので、所々踏跡がわからなくなるものの注意さえすればコースから大きく外れることも無い。
 いつもは30分ほどで仙女平へ出るのだが、ネマガリダケ(チシマザサ)の育ちが良すぎてコースが年々歩きづらくなって枝を払ったりで50分ほどもかかってしまった。12時43分仙女平へ到着。表登山道を使って車を置いてきた遠藤ヶ滝駐車場へ向かった。途中、登山道がクランクで曲がるところから樹林帯の中へ入り、ショートカットして駐車場へと抜けた。(I.I)


溯行図  杉田川付近概念図
 
 ※溯行図はGPSのデータを元に作成してあります。滝の位置もほぼ正確なものです。



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