会津百名山のひとつにもなっている鷲ヶ倉山の情報をOさんのHP会津名山案内で閲覧してから、是非訪れてみたいと思っていた。感謝しながら1人で出かけてみた。前日、仕事を終えてから塩沢に向かい、十島橋を渡ったところで仮眠した。
朝、十島集落の林道入口に車を置いて歩き始める。林道といっても以前の伐採のための作業道のようで道幅も狭く、乗用車の乗り入れはやめておいた方が良い。粘土質で歩いていてもぬかるむ。ため池を過ぎ、登っていくと林道はスイッチバックになっている。小沢があり水がとれる。右に折れ道はトラバースするように登っていく。写真の準備をしている人がいた。土日と只見線でSLの運行があるためだ。只見線や日中線に乗務していたころには当たりまえに走っていたC11だが、時代の流れで蒸気機関車もイベントでもないと見られなくなった。JR只見線も国道252号線も霧で見えない。
広場を過ぎ、登っていくと林道は左にカーブしトラバースするように進む。右に寄岩からの尾根伝いに登るコースがあるのだが、注意しないと見逃してしまう。今日は林道終点から登るつもりなので林道をそのまま進む。林道の終点には7時44分に着く。林道入口から1時間ほどである。林道は、ため池からスイッチパックまでが悪路なのと、林道終点は車を回転するだけのスペースしか無いので、歩いた方が良いかもしれない。四駆の軽自動車だったら楽に上がってこれるので林道の広場の場所に車を置くと良い。
林道終点から723m尾根に取り付く。傾斜が徐々に急になってくる。霧のため展望がない。天気が良ければ素晴らしい景色が見られるのだろうが残念だ。750mピークに乗ると霧の上に出た。少しだが日が差し始まった。雲海が素晴らしい。850mピークと言っても鷲ヶ倉山の東方の肩と言ったところだろうか。ここから一旦下りぎみに進み、山頂へ向かって登返す。やせ尾根だが特に危険な箇所は無い。8時29分、林道入口から1時間40分で山頂へ到着した。山頂には三等三角点と倒れた主三角点があり、回りは刈り払われていて、北から西側が良く見える。写真をとったりして10分ほど休んでから、登ってきた723m尾根を戻る。急斜面に落ち葉が敷きつめられ、気を抜くとスリップする。慎重に林道終点まで降りる。登ってくるときよりも霧は上にあがってきたようだ。林道の途中からJR只見線が見下ろせる。なかなかのロケーションだ。林道入口まで戻って山行を終える。ザックを車にぶち込んで次の目的である大曽根山へ向かう。(I.I)
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