トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会
Fukushimatoukoukai HomePage
No.4020
赤安山・黒岩山 2050.7m三等三角点峰(赤安山)、2162.8m二等三角点峰(黒岩山)
山行種別 無雪期一般
あかやすやま・くろいわやま 地形図 燧ヶ岳、帝釈山、三平峠、川俣温泉


■山行期間 2007年8月25日〜26日
■コースタイム 8月24日 福島(19:30)=御池駐車場(23:00)
8月25日 御池駐車場(5:05)=沼山峠休憩所(5:25,5:32)→沼山峠(5:50)→大江湿原・小淵沢田代分岐(6:13,6:25)→尾瀬沼分岐(7:08)→小淵沢田代(7:10)→大清水分岐(7:31)→送電線下・鉄塔No125(7:48,8:02)→赤安清水(8:58,9:10)→赤安山直下(9:42)→赤安山・三等三角点峰(9:45,9:55)→赤安山直下(9:58)→2019mピーク(10:49,11:07)→黒岩山分岐(11:40)→黒岩山・二等三角点峰(12:23,12:43)→黒岩山分岐(13:06)→赤安山直下(14:32)→赤安清水(14:55,15:18)水補給→送電線下・鉄塔No125(16:15)泊
8月26日 送電線下・鉄塔No125(6:37)→大清水分岐(6:49)→小淵沢田代(6:59)→尾瀬沼分岐(7:09)→大江湿原(7:53,8:01)→沼山峠(8:28)→沼山峠休憩所(8:44,9:05)=御池駐車場(9:25)
■写真
沼山峠休憩所までバスで入る 花の時期は終わっていた 秋の花、リンドウが咲き始めた
大江湿原の分岐 大江湿原も夏の終わりを告げ
ている
小淵沢田代の木道
大清水分岐の標識 朝露の中を濡れながら歩く No125鉄塔
赤安清水の標識 赤安山の三等三角点 登山道途中から黒岩山を望む
黒岩山の二等三角点 黒岩山から見た燧ヶ岳 黒岩山のプレート

■行動記録
 赤安山・黒岩山は2座で会津百名山のひとつとして数えられており、県境ピークの山でもある。以前から行きたいと思っていたが、距離が長く山中1泊が必要とのコメントも記載されており、なかなか行く機会に恵まれなかった。今回いつもの相棒IさんとKさんが行くことでまとまり、前夜福島市を出発する。
 檜枝岐村の七入から御池にかけて道路は駐車禁止、幕営禁止となっており、御池駐車場の車の中で仮眠する。御池からのシャトルバスは8月は4時30分が始発であることは事前調査で知っていたが間に合わない。次のバスは5時5分の案内に寝不足の中、急いで身支度を整えバスに乗り込む。沼山峠休憩所は朝早くから多くのハイカーで賑わう。この地を訪れるたのは20年以上も前のことで木道の様子もだいぶ様変わりした。沼山峠を越え大江湿原に下り立つと湿原は初秋の黄昏で主役の花の姿は無くなっていたが、ハイカーの往来は相変わらず多いことに驚かされる。
 大江湿原の中間付近に赤安山・黒岩山方面への分岐点がある。分岐を左に折れて進むとすぐにオオシラビソの林の中の緩やかな登りとなる。こちらへ来るとハイカーはいなくなり静かなたたずまいとなる。行く途中右側から小沢が流れており給水ポイントの1つとなる。その先に尾瀬沼方面への分岐路となりすぐに小淵沢田代となる。たたずまいは大江湿原と同じであるが、登山者の姿はなく奥深さを感じさせる。小淵沢田代の入り口の所にも水の流れがあり給水ポイントになる。この先、赤安清水まで水場は無いので持っている水の量を確認し補給しておきたい。小淵沢田代を過ぎると登山道には笹が覆い被さり全身朝露でびっしょりになりながらの歩行となる。特にトップを歩くIさんの濡れ方がひどい。
 笹の中に進むと大清水コースの分岐点の標柱が出てくる。標柱は奥鬼怒コースと中ノ岐沢経由大清水の表示があり、左が私たちが目指す黒岩山方面の奥鬼怒コースだ。笹の中を進むと、送電線下の送電線管理道と出合う。管理道の方は良く刈り払いされており、鉄塔の下はテン場に適していると確認して先を進める。
 緩やかな登りが続く。いつしかうるさかった笹が刈り払いされている。袴腰山の北から登山道は下りになり、トラバースする。登山道と刈り払いされたばかりで笹が滑り易さを手伝って歩きにくい。トラバース道も尾根道になり下りきると赤安清水のコルにでる。計画では黒岩山へ登ってから、戻り道に今宵のテン場になる予定である。再び登りの登山道となる。笹は刈り払いされ片斜面の場所は滑って逆に歩きにくい。赤安山の直下と思われる所に来たら赤テープがあるので南に向けて尾根へ登る。三角点はすぐ見つけることができた。山頂は展望も無く、山頂脇の木に「赤安山」と小さい札がネジで止められていたのが唯一の山頂を示すものであった。
 今日の行程を考えると、山頂での余韻に慕っている余裕は無い。登山道に戻り、すぐさま先を進める。登山道は下りになり途中から今日の目的地の黒岩山の姿が見える。コルまで下り再度緩やかな登りになり、途中今日初めて単独の登山者とすれ違う。奥鬼怒から沼山峠までの縦走とのこと。しばらくして2人の登山者と会う。こちらは尾瀬沼までとのこと。
 尾根道から黒岩山のトラバース道となり黒岩山への分岐点があるとのことだがなかなか到達しない。諦めて藪の登りかと思った頃分岐点の案内板を発見する。はっきりした登山道で赤テープも要所に付けられている。緩やかな登りから急登を登りきると山頂かと思われるピークに出るが、これは手前のピークで三角点を持つピークはまだ先である。一息していると山頂より下って来た今日4人目の登山者と出合う。登山者であるがかなりの軽装備で身軽である。聞けば栃木の方で昔からこの辺で熊打ちをしているとのことで納得。
 山頂を目指してもう一頑張り。山頂では素晴らしい展望がわたしたちを待っていてくれた。山頂から続く孫兵衝山、台倉高山、帝釈山の県境ピーク。その左に先月末苦闘の上登った長須ケ玉山。今日登って来た尾根筋の向こうには燧ヶ岳の雄姿。栃木県の山並み。最高である。
 十分景色を堪能して来た道を戻る。赤安清水で水を補給して時間的にまだ余裕があったので送電線まで戻り幕営とした。翌朝、青空であるが気温は5度まで下がっていた。背中の重さも軽くなったので、急いで御池を目指して下山する。(S.O)


■概念図



トップページ//岩・氷/山スキー/ハイキング/雪山/入山データ/会紹介/東北雪崩講習会