伊達市霊山町に新しい登山路が整備された山が出来たと地方新聞紙に掲載されたので、伊達市にある未踏の山を探してみた。その一座に雨乞山を選んでゆっくりと我が家を出発した。
国道115号を霊山へ向けて進み福島市の大波地区より県道を保原方面へ左折する。道が細くクネクネと曲がりくねった道を進めると峠が登山口となる。入口は富成花見山森林公園となっており周辺に駐車場が見あたらなかったので細い道を公園まで入って駐車してしまった。帰路に見つけたのだが峠よりカーブ1つ下った所に駐車場があった。できるだけ車の乗り入れは避けて歩くようにしたい。
身支度を整え出発する。公園より今日歩くコースが一望できる。登山路も整備されており、案内板も随所にある。登山路の両脇は適度に立木が伐採されており、今日は曇りであるが晴れているときは気持ちの良い尾根コースとなるだろう。歩き出してすぐに水返線の登山路の合流点となる。その先アップダウンを3回繰り返すと雨乞山の山頂となる。
山頂からの展望は360度広がるパノラマである。安達太良、吾妻、栗子、蔵王の山々が西側に見渡せ、反対側も霊山、目の前に御幸山と阿武隈山系の展望が広がる。山頂よりさらに北方面へ登山路が整備されており、最初は往路を戻る予定だったが、雷神神社経由の周回コースに変更して帰路を西方面へ向かう。
山頂よりすぐに獅子落としの案内板があり登山路の北側が岩場となっている所を通過して急勾配で下って行く。ちょっと登り返して雷神神社のピークに到達する。このピークには雷神社と大山祇神社の小さな石宮が祀られており本来の雨乞いの神事はこちらの場所であった事が想像される。このピークよりも北方面へ別な登山路が整備されている。西方面の尾根道へ帰路を進める。下りは結構急勾配である。下りも終わりが近づいた頃にさらに登山路脇に石の祠が祀られており、さらに結構年期の入った鳥居があり、すぐに林道雨乞線に飛び出す。林道を下っていくと県道に至る。
県道の入口にも案内板が整備されており、県道を富成花見山森林公園へ向けて歩いていくと途中に水返線の入口やショートカットの案内板があり再度県道へ出て最初見逃した駐車場に着く。富成花見山森林公園まで戻って周回コースを終える。(S.O)
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