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No.3851
大滝根山 1192.5m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおたきねやま 地形図 上大越

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■山行期間 2006年5月3日
■コースタイム 元大越健康ランド・登山口(11:15)→賽の河原(11:40)→御沢子育地蔵尊(12:17)→大滝根山(12:50,13:25)→日山権現(14:05)→賽の河原(14:35)→元大越健康ランド・登山口(14:58)
■写真
大越健康ランドは営業をやめて
いた
賽の河原 賽の河原は日山権現の分岐点
でもある
ブナが芽吹く日はもうすぐ 子育地蔵から急坂が続く 山頂の大嶽根山峯霊神社
梵天岩からの眺めは最高 雑木林の中を下って行く 日山権現
大滝根山を登った後は、小野町にある夏井川の千本桜に寄り道した。ちょうど見頃

■行動記録
 一等三角点を持つ阿武隈山系の最高峰である大滝根山であるが、三角点は自衛隊のレーダー基地の中にあり、一般の登山者は三角点を踏むことはできない。登山口は仙台平、高塚山、入新田などあちこちから登れるが、今回は大越健康ランドから登ってみることにした。
 神俣からあぶくま鍾乳洞の脇を通り、仙台平方面へと向かう。星の村会館を過ぎたら右に折れ大滝根川に沿って下りていく。しばらく行くと右手に上がる舗装路あるので右折する。左手に大越健康ランドの大きな建物が見えてくる。以前は賑わっていた大越健康ランドだが、今では営業をやめていて朽ち果てるのを待っているようだ。寂しい感じがする。
 準備をして歩き始める。右に養魚場跡を見ながら参道を進む。鳥居も朽ち果てて今では訪れる人も、あまりいないようだ。ふくしま百名山にも選ばれ、多くの登山者で賑わった山であるが、ブームも一段落し、時期も関係してか昔の静かさに戻ったような感じすらする。このコースは国土地理院の地形図には載っていない。10分ほど歩くとブナ平への道を右に分ける。さらに進むと賽の河原に着く。日山権現を経て山頂に向かうコースとの分岐点でもある。
 賽の河原を過ぎると登山道は一変し、道は細くなり沢沿いに登っていく。沢を幾度も左右に渡り、時には沢の中を歩きながら緩やかに登っていく。御沢子育地蔵尊から登山道は沢から離れ急坂に変わる。木の根や鎖をつかみながら這うように登っていくと一気に高度を稼ぐ。もう少し時期が遅いとツツジやシャクナゲが見頃なのだが、まだ早いようだ。道が緩やかになってくると山頂も近い。自衛隊のレーダー基地の空調設備の音が耳に入ってくる。大滝根山の山頂にある大嶽根山峯霊神社(霧島神社)の周りは基地のフェンスと鉄条網で囲まれていて、三角点を踏むことはできない。空調の音がうるさいので、少し北寄りにある梵天岩で昼食にすることにした。はしご登って岩の上に出ると見晴らしの良い静かな休憩ポイントだ。大滝根山は阿武隈最高峰の山だけあって、吾妻、安達太良まで良く見える。
 しばし休んでから下山にかかる。神社に戻り、仙台平の道標に導かれて雑木林の中を緩やかに下っていく。すぐに高塚山、入新田への分岐に着く。送電線の下は刈り払いされ、見晴らしも良いところだ。山頂を避けて、ここで休む人も多い。さらに下ると日山権現への分岐に出る。真っ直ぐが仙台平への道、右が日山権現を経て大越健康ランドに下りる道だ。車を置いてきたので、右の日山権現への登山道に入る。尾根はやせ尾根となり、一気に高度を下げる。見晴らしも良い。やがて日山権現に着く。ここは出羽三山湯殿山権現大日如来の分霊が祀られている。すこし登山道から寄り道して下りてみた。滑りやすい斜面をトラバースして岩の下に祀られた小さな祠にお参りしてから、登山道に戻る。
 やせ尾根に戻った後も急坂は続く。道はづつら折りになり、やがて賽の河原にでる。あとは往路を大越健康ランドに向かって緩やかに下っていく。今回は81歳の父も一緒だったので、ゆっくりペースで歩いた。歩き慣れたひとであればコースタイムは、大幅に短縮できる。登山を終えてから、折角きたのだからと夏井川の千本桜でお花見をすることにした。桜はちょうど見頃で、夏井川に沿ってどこまでも続く桜並木は大変見事だった。(I.I)


■概念図