台倉高山を登ってから、馬坂峠に戻り、休憩もほどほどに帝釈山に向かう。20年ほど前、田代山から足を延ばして帝釈山に来て以来で、この山も林道の開通に伴って変貌を遂げた山と言ってよい。以前は西根川流域、舟岐川流域の遡行の際に沢を歩き、この山域に足を踏み入れたが、舟岐林道が峠越えし、その開通により、簡単に帝釈山に入れるようになった。
駐車場より複数の案内標識があり、さらにソーラーパネルの付いた入山者カウンターまで設置されている。オオシラビソ、コメツガなどの針葉樹林帯の中の急登だが、急な登山道の所は木製の階段が設置されたり、窪になる所は板が渡されたりと、ここまでするのかと言うくらい整備されている。登山道だけでなく檜枝岐村から林道沿いにも要所には帝釈山の案内標識が設置されている。
馬坂峠の登山口から40分ほどで山頂に着く。狭い山頂は多くの登山者で身の置く場所も無い。早々に下山にかかる。
登山口に戻り、着替えを済ませ帰路につくが、駐車場から150m ほど下った所の林道脇に「遊山清水」の標柱の立った水量の多い清水が流れている。水は冷たく今晩のウイスキー水割り用に土産としてポリタンに詰めて帰ることとした。(S.O)
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