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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3730
大深岳 1541.4m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおぶかだけ 地形図 松川温泉


■山行期間 2005年6月26日
■コースタイム 松川温泉(7:15)→丸森川(8:03,8:10)→水場(8:45)→分岐(9:20)→大深山荘(10:45,11:00)→大深岳(11:45,11:50)→源太ヶ岳(12:28)→分岐(13:03,13:30)→丸森川(14:15,14:20)→松川温泉(15:05)
■写真
松川温泉・峡雲荘 駐車場の案内板 地熱発電
変電設備 丸森川に架かる橋を渡る サンカヨウ
水場 シラネアオイが群生する 湿原には木道が整備されている
新築なった大深山荘 大深岳の二等三角点 ゴゼンタチバナ
源太ヶ岳山頂 マイズルソウ 登山道でショウキランを発見

■行動記録
 前日に福島を発ち、松川温泉手前の駐車場で仮眠をとる。朝起きてから松川温泉・峡雲荘の上の駐車場に車を駐めて出発する。藤七温泉へ向かう八幡平樹海ラインに入る手前のカーブから登山道に入る。一旦林道に出て、左の変電所の砂利道に入る。変電所のフェンスの左側の道が大深岳への登山道である。
 最初は石が敷き詰められた登山道で、脇には送水管が埋められていて、水はけの良くない道を進む。傾斜が出てきてしばらく登っていくと、左に取水槽がある。いくつかの尾根を乗り越えて道が平坦になると丸森川と出合う。冷たい水が喉を潤してくれる。しばし休憩して出発、次に上倉山の尾根に乗ると右側がきれ落ち、眼下に上倉沼が見える。ウツギが花をつけていた。次の水場で、また休憩。花の写真を撮りながらゆっくり登っていく。源太ヶ岳手前の急斜面の分岐から湿原を経由して大深山荘を目指す。
 ここからがシラネアオイの群生で、感激する。湿原に出ると、雪がまだまだ残っていて、花はまだ早かった。残雪のためか地形図の登山道にあがる道は見あたらず、木道は三つ目の湿原に下りて水場に到着する。ここから大深山荘に直接道が付いていた。大深山荘は昨年、建て替えられたばかり。良くできた山小屋で、私の家より住み心地は良さそう。トイレもあり表にはベンチも整備されている。
 しばし休んでから、藤七温泉からの縦走路で大深岳を目指す。途中、雪が残っているのでコースを外さないように注意する。雨が降ってきた。雨具を着け源太ヶ岳と大深岳との尾根に乗る。右に折れると10分ほどで大深岳の山頂に着く。あいにくのガスで廻りの景色は見えなかった。
 風も出てきたので、下山にかかる。源太ヶ岳へ尾根伝いに進む。天気がよいと360度のパノラマが楽しめるはずなのだが、風も強くガスが取れなくて見晴らしはきかない。源太ヶ岳の標柱を確認して尾根から左に折れ急斜面を下りていく。さっきすれ違った人に雪渓が残っているので注意するようにアドバイスを受けたが、その通りで、バーンの硬い急な雪渓が目の前に広がる。以前、雪崩事故のあった現場である。雪が硬く、ステップは残っていない。ガスがかかっていることもあって、下の登山道が確認できない。一旦左に行ってみるが下部が確認できないので、雪渓の右側を慎重に下る。下部までくると左に登山道を確認できた。残雪が多い場合には逆コースをとったほうが安全だと思う。
 先ほどの分岐に戻って、ゆっくりと休憩にした。ここからは登ってきた道を戻るだけだが、雪解け水で登山道は滑りやすい。転ばないように慎重に上倉沼上部の水場に降り、丸森川を渡り、変電所の脇をすり抜け松川温泉に戻った。湿原の花は、まだ早かったが、途中の登山道にはサンカヨウ、ズダヤクシュ、ミツバオウレン、イワナシ、シュウジョウバカマ、シラネアオイ、ヤマザクラ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、ショウキランなどが花をつけコースタイムを大幅にオーバーして楽しんでしまった。(I.I)


■概念図



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