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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3530
北股岳 2024.9m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
きたまただけ 地形図 長者原、飯豊山


■山行期間 2003年11月2日〜3日
■コースタイム 11月2日 天狗平駐車場(6:17)→梶川尾根取り付き(6:21)→752m地点(7:00,7:07)→湯沢峰(7:50,8:20)→梶川峰(10:35,10:50)→扇の地神(11:30)→門内小屋(12:00,12:27)→北股岳(13:04,13:25)→門内小屋(14:10)
11月3日 門内小屋(6:32)→扇の地神(6:52)→梶川峰(7:22)→五郎清水(7:51)→滝見場(8:17)→湯沢峰(8:41,8:58)→梶川尾根取り付き (9:45)→天狗平駐車場(9:50)
■写真
湯沢峰から見た北股岳方向 梶川峰の登りの途中 梶川峰から門内へ続く登山道
梶川尾根と主稜線の合流地点 奥に見えるのが門内小屋 左が北股岳、右が門内岳
門内岳山頂 北股岳から飯豊本山を見る 北股岳から梶川尾根を見る
北股岳から門内岳方面を見る 門内小屋からの夕日 梶川尾根から見た北股岳

■行動記録
11月2日
 天狗平駐車場発、湯沢にかかるコンクリートの橋を渡るとすぐ右手が梶川尾根の取り付きである。ヒメコマツの生えるやせた尾根をひたすら急登する。久々の重荷と11月上旬にしては異例の暑さですぐに汗が滴る。
 標高752m地点で小休止し、シャツを脱いで体温調整する。800m付近からは傾斜が落ち尾根の幅も広くなり、太いブナとナラが目立ってくる。湯沢峰の手前の小ピークを過ぎ右側(東側)の展望が開けると湯沢峰、標高差615mを登り梶川尾根の第一段階が終了したことになる。
 湯沢峰から40m下った鞍部からは、何本かの沢を鋭く刻み込んだ梶川峰が尾根上のピークとは思えない程堂々とそびえているのが見える。この時期は落葉後で眺めが良い。
 鞍部から梶川峰までの標高差は710mある。鞍部から30分ほど緩い尾根を登ると滝見場でカイラギ大滝と石転び沢からカイラギ小屋までが俯瞰できる。先週は真っ白になる程付いていたという雪は稜線近くの沢筋にわずかに残るだけである。
 滝見場から梶川峰の手前までが第2の急登で標高差が400mある。途中の五郎清水を過ぎ、「飯豊の大きさ、厳しさ」を感じながら急登を続ける。何本かのダケカンバの生えている標高1550m付近からは傾斜が落ち、さらに20分程で梶川峰の標識に到着する。梶川峰で小休止。小国山岳会の山岳パトロールの方からは「門内小屋までは遅くても1時間」と励まされる。
 天気が良いため、梶川峰からは差岳から飯豊本山までの主稜の雄大な眺望を楽しみながら扇の地神まで緩やな登り。途中の登山道の所々には雪が残っている。11:30扇の地神着。7名位のパーティが宴会(昼食)をしている。それ程穏やかな小春日和である。
 小休止後、さらに主稜をたどり門内小屋に到着。小休止後、荷物をデポし身軽になって北股岳に向かう。ギルダ原を下り鞍部から北股岳山頂まで標高差180m。途中で2名の登山者とすれ違うが、後で飯豊朝日登山情報の方と分かる。一踏ん張りして登ると北股岳山頂である。Hさんが着かないうちに大日岳、飯豊本山を眺めながら放尿。山の女神への感謝の気持ちで一杯である。湯ノ平方面登山道にはロープが張ってある。
 頂上からの帰りはゆっくり歩いて門内小屋着。夕方、日本海に沈むでっかい夕日を見た。この日の門内小屋は15名程度宿泊し盛況であった。
11月3日
 昨日より風があるが、手袋をするまでもない位暖かく天気の良い朝である。6:32門内小屋発。6:52扇の地紙に着き、梶川尾根に入ると風が止み、展望を楽しみつつ下る。特に石転び沢と門内沢を分ける幸七尾根に目を奪われる。1時間に700mの下降スピードで下るが段差が多くストックがありがたい。下るにつれて気温が上がり登りと同様に汗だくになる。湯沢峰で小休止後、一気に梶川尾根を下る。やがて飯豊山荘が眼下に見えると標高差300mを残すのみ。途中で枯れたお花がそなえある。事故でもあったのか。最後はヤセ尾根を汗だく、膝ガクガクになりながら梶川尾根取り付きに到着。飯豊山荘(入浴料500円)で汗を流して帰途につく。(Y.T)

■概念図



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