金剛山は30分足らずで登れる標高459.9mの小さな山である。福島市の南西に位置し、国道115号線を土湯温泉に向かうと、ふくしま自治研修センターの左手に見える。
登路は県道南福島停車場線から南に入った地蔵原集会所が出発点となる。県道に「金剛山 ぼけ封じ観音」の案内板があるので、すぐにわかる。車は集会所前の空き地に停めることができる。登山口となる参道脇にはお清め水「平成の水」があり鳥居をくぐって参道を登って行く。石段を登るとぼけ封じ観音堂と金剛不動尊のある一の平、つぎにパイプで組み立てられた階段をしばらく登っていくと金剛山文殊菩薩と石仏不動尊、長寿の水のある二の平に着く。二の平には「あづまや」もありハイキングコースになっていてお年寄りでも登ってこれる。この先から登山道は一気に角度を増す。次に金剛山の石碑のある三の平、それを過ぎるとさらに角度を増して稜線に突き上げる。地蔵原からの道が右から合わさる。こちらは下ったことがないので地蔵原のどの辺りに出るかは定かでない。
山頂に向かうには左に折れる。緩やかに登っていくとNHKの共同テレビアンテナがあり金剛山の山頂を示す手作りのプレートと四等三角点がある。この先も踏跡は付いているが今では歩く人もいないようで藪がかぶさっている。山頂からの見晴らしは無い。少し戻った中継八木アンテナのところから木々の間から麓の水田と国道を望むことができる。
帰りは登ってきた道を戻る。このところの長雨で足場が悪い。急坂を立木に掴まりながら慎重に下りる。二の平からは石仏のある遊歩道に寄り道してみる。弘法大師、文殊菩薩、成田不動尊などの石仏があり、知恵の水もここにある。小さな山だが地元の人たちからは大切にされている。登りはじめてちょうど1時間で鳥居のある登山口に戻った。(I.I)
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