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No.3367
狢ヶ森山 1314.9m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
むじながもりやま 地形図 狢ヶ森山


■山行期間 2002年8月18日
■コースタイム 塩ノ倉峠(7:30)→雨量自動観測所(7:35)→登山路分岐点(8: 13)→北峰(8:15)→狢ケ森山頂(8:31,8:45)→北峰(8:57)→登山路分岐点(8:59)→林道登山口(9:26)→塩ノ倉峠(9:48)
■写真
本名ダム 塩ノ倉峠の林道開通記念碑 雨量自動観測所への標識板
雨量自動観測所 赤布を頼りに踏跡を歩く 狢ヶ森山の一等三角点
山頂から御神楽方面を望む 下山途中のブナ林 キンミズヒキ

■行動記録
 奥会津金山町の山行に行こうとの話がまとまり、そのひとつが狢ケ森山となった。狢ケ森山は国道252号を会津金山町から只見町方面に向かい、本名ダムの手前を直進し、林道「本名・室谷」線に入る。この林道「本名・室谷」線は入り口部分は民有林道で、奥の部分が国有林道であったが昭和50年代後半峰越連絡林道として新潟県上川村と連絡するよう開設されてできた林道である。呼び名も「本名・津川」線から「本名・室谷」線となった。本名御神楽・御神楽岳の登山口として登山者には多く利用されていたが、この林道の開通により、狢ケ森山にも脚光を浴びるようになった。
 狢ヶ森山は2度目となるが、1度目は15年程前。夏合宿の一斉遡行で大石田沢を遡行し、狢ケ森山に突き上げたのが最初の山行だ。当時、登山路があるとの情報をもとに道を探したが、分からずで藪をこいで林道に出た思いでがある。この山は沢登りや残雪期しか登山者を受け入れない山であったが、モータリーゼーションの発達により、楽に山頂を踏むことができるようになった。
 出発点となる塩ノ倉峠は車で起点の本名ダムより40分位で行くことができる。峠には開通記念碑があり駐車場となっている。蛇足ながらこの林道は、福島県側、新潟県側両方とも林道工事中のため交通止めの措置がとられているが、お盆休みの土曜日とあって運よく入ることが出来た。
 前日に塩ノ倉峠まで来て新潟県側の登山口を探したが見つからなかった。県境の峠部分に赤布があり、奥の踏み跡がしっかりしているので尾根づたいに行けるものと判断し峠でテント泊とした。翌朝、峠から赤布を頼りに登山開始。踏み跡はしっかりしていると安心して行くが、無惨にもその思いはすぐにかき消された。標識も、しっかりした踏跡も雨量自動観測所のためのもので、行き止まりとなる。雨量自動観測所の少し手前に、赤布と、かすかな踏跡がある。こちらが尾根通しの道で、藪と戦いながら赤布見失わないように進む。快適な登山とは言い難い状態が続いたが、北峰の手前で踏跡と赤布があり右から上がってくる道と合流した。これが紹介されているルートのようだ。帰路はこのルートを下ることにして先を進む。
 すぐに双耳峰をなす北峰のピークとなり、目指す狢ケ森山のピークが見えてくる。その先、踏跡ははっきりしているが、苅り払いされておらず、水泳の平泳ぎ状態で先を進めることとなる。ほどなく狢ケ森山頂に到着。山頂には一等三角点があり、北東に少し移動すると御神楽岳の方向が見渡せる。さすが一等三角点峰だ。
 帰りは、北峰を越え新潟県側と県境尾根ルートが合流する部分より左に折れ、下っていく。踏み跡はしっかりしているものの、藪が覆い水泳の平泳ぎ状態が続く。途中、素晴らしいブナ林もある。緩やかに尾根を下っていくと林道に飛び出した。
 この登山口は塩ノ倉峠より700m ほど新潟県側を下りところにあり、特に案内板や標識は無いので分かりづらい。右手に多分林道開設時の残土処理場として盛土されたのだろう、駐車場というよりは、広場という感じのところで、目印は林道から踏跡に入る部分に何本かの赤布・テープがつけてあるだけ。ルートは北峰より北西に延びる広い尾根伝いに登山路がついている。(S.O)    
■概念図


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