このところ梅雨空が続いているが、テレビで姥ヶ原のチングルマが放映され家族から見に行こうとせっつかれる。まあ、雨もまた良いかと出かけてみることにした。
福島市内は小雨が降り続いていたが、高湯温泉のあたりから霧になりスカイラインに入って浄土平の手前から、少しだが晴れ間も見え始めた。時々雨がちらつく生憎の天気だが下界よりは条件が良い。雨具を着け浄土平を出発する。ビジターセンターの脇を通り抜け、まず一切経山への登りにかかる。急坂をゆっくりゆっくり登っていく。急なのもここだけ、道は一旦平坦となり北へ方向を変える。イワカガミが群生し私たちの目を楽しませてくれる。緩やかな登山道を登って行くと右下に吾妻小富士が姿をあらわす。もう少し行くと一切経山である。浄土平から1時間ちっとで登ってこれる。一切経山からは吾妻山の県境尾根、蔵王や飯豊の山々も見えるはずなのだが、残念ながら霧に隠れて見えない。それでも五色沼を見てその美しさに感激する。
次は酢ヶ平に降りることにする。イワカガミが群生するところまで戻ったらガレ場を酢ヶ平避難小屋まで下りる。大勢のハイカーと出会うが、いたって軽装で雨が降っているのに大丈夫なのかと思う。引率者が前後に1名づついてそれなりの団体だろうから何も言わず脇によけた。いくら短時間で登ってこれると言っても1900mからの山である。山も時代が変わったのかなと思う。酢ヶ平避難小屋11時37分到着、小屋は新しく建て直され休憩所のようになった。木道を歩いて鎌沼に向かう。酢ヶ平には池塘が点在し、ワタスゲも少し残っていた。また、コバイケイソウも見頃。
姥ヶ原はチングルマとイワカガミが見事に群生していた。いつまで居てもかまわないのだが昼食をとり、デジカメに花を納めてから下山にかかる。浄土平まではゆっくり下りて1時間ほどの道のり、廻りの花を楽しみながらたっぷり時間をとって下りる。ツマトリソウやイソツツジ、イワカガミなど探せばきりがないくらい花を付けていた。(I.I)
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