伝上山の西斜面は南郷スキー場のゲレンデになっていて、三角点はゲレンデのリフト降り場の脇にある。登るにはスキー場を真っ直ぐ登るか、宮床湿原からスキー場の中腹に出て山頂を目指す二つのルートがある。ただし、南郷スキー場のゲレンデはヒメサユリの自生地になっていて、花の咲く時期は立入禁止の注意書きが建っている。今回は宮床湿原から入り、スキー場の中を通って林道宮床線に出て出発点に戻るコースをとった。
宮床湿原入口に車を止め出発する。車は5〜6台ほど駐車できる。登山道を登って行くと15分ほどで最初の分岐、ここには説明板もある。右の道も左の道も湿原の外周を通っている。湿原に入るには左に折れ、「木道」の標識が出てきたら右に折れる。
すぐ目に入ってきたのは、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ。見回すとトキソウ、サワラン、ワタスゲ、ヒツジグサ等々、数え切れない。確かに自生する植物の種類は尾瀬よりも豊富と言われるだけのことはある。しばし写真を撮るのに没頭する。
湿原を抜け木の階段を登って湿原の外周を通る遊歩道に出る。伝上山に向かうには左に折れ、次の分岐を右に入る。ナラ林の緩やか道を登っていくと南郷スキー場の中腹に出る。ここからはゲレンデの草地を真っ直ぐ上へ登っていく。山頂の三角点は雑然としたリフト降り場の脇にあった。
帰りはスキー場を真っ直ぐ降り、林道宮床線に出て、車を置いてきた宮床湿原入口の駐車場に戻った。林道に出ると土砂降りの雨になり久々に雨具を着込んだ。(I.I)
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