Fukushima toukoukai Home page
No.5851
久住山 1786.5m一等三角点峰
山行種別  無雪期一般
くじゅうさん 地形図

トップハイキング>久住山

山行期間 2018年6月1日(金)
コースタイム 牧ノ戸登山口(8:15)→沓掛山(8:40)→扇ヶ鼻分岐(9:18,9:25)→久住分かれ(9:45,9:50)→中岳との分岐(10:08)→久住山(10:22,10:33)→久住分かれ(11:00,11:05)→星生山(11:50,12:20)→扇ヶ鼻分岐(12:57)→扇ヶ鼻(13:17)→扇ヶ鼻分岐(13:35)→牧ノ戸登山口(14:35)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
雨の中の別府の湯煙 由布岳はガスの中 九州の山は草原が多い
牧ノ戸登山口 舗装された登山道 三俣山にミヤマキリシマ
星生山の岩峰 ミヤマキリシマに覆われた山肌 登山道の両側にミヤマキリシマ
西千里浜の奥に久住山 久住分かれ 中岳と三俣山
久住山山頂 三俣山から硫黄山 星生山から見る西千里浜
星生山への岩稜歩き 三俣山と奥に由布岳 阿蘇の根子岳
扇ヶ鼻山頂付近 ミヤマキリシマと涌蓋山 夕映えのミヤマキリシマ

行動記録
 九重連山は九州最高峰の中岳をはじめ、久住山、星生山、三俣山、大船山等々1700m級の山々が連なる火山帯です。山中には法華院温泉もあり、その下には坊がつる讃歌で有名な坊がツルキャンプ場があります。山群全体をさすときは九重連山、主峰は久住山と呼び、山群の北側は九重町、南側は久住町になっています。新しい火山のため植生がミヤマキリシマなどが大半で、標高の低いところでやっと少しずつハンノキなどが見られます。山肌いちめんを覆うミヤマキリシマの大群落は見事です。
 九重町側の主な登山口はやまなみハイウェイ添いの長者原(ちょうじゃばる)にある九重登山口と、牧ノ戸峠です。長者原にはビジターセンターもあり、目の前のタデ原湿原には木道が敷かれ、三俣山を眺めながら手頃な散策が楽しめます。火山地帯であることから地熱発電も盛んで八丁原(はっちょうばる)地熱発電所は見学もできます。なかなかためになります。
 予定では前日の5月31日に由布岳に登るはずでしたが、悪天候のため中止としました。夕方になっても一向に天気は回復せず、久住山もだめかと思われましたが、6月1日は朝から眩しいくらいの晴天で、宿泊したホテルからは目の前に三俣山がくっきりとそびえ、山腹のミヤマキリシマのピンクが鮮やかに見えていました。全国からミヤマキリシマめあての登山客が押し寄せて平日なのに駐車場は満杯で、道路わきに延々と駐車してある状況です。
 土日は九重町のシャトルバスが運行されます。牧ノ戸登山口(1330m)は出だしから15分ほどはコンクリートで固められた登山道を歩きます。それが終わるとひと登りで沓掛山(1503m)です。沓掛山を過ぎるとあとはなだらかな稜線歩きが続きます。濃いピンクのミヤマキリシマはちょうど見頃で、山肌に張り付くように一面に単一の花が咲く景色は東北では見られないものです。登山口から1時間で扇ヶ鼻分岐。ここを過ぎると西千里浜。どこまでも平らな登山道はまるで舗装道路のようです。帰り道に星生山を登ることにし、行きは下道を歩きました。岩場を越えると広場のような久住分かれに着きます。トイレは協力金100円を納めて使用します。久住分かれからザレ場を30分ほど登り、10時22分に久住山山頂(1786.9m)に着きました。中岳、稲星山、平治岳(ひいじだけ)、三俣山、黒岩山、涌蓋山(わいたさん)、美しい双耳峰の由布岳、阿蘇の根子岳、福岡の英彦山まで見えす。
 久住山の山頂から星生山へと向かいます。星生山は岩稜歩きで、ルートを見誤ると危険なところに出てしまうので、注意が必要です。実際に若い女性が岩場の外側に出てしまい身動き取れず、慣れた人に誘導されてやっと登山道に戻った場面がありました。11時50分、星生山(1762m)に着きます。星生山からは下の西千里浜が幅広い道路のように見えます。雄大な景色を眺めながら昼食にしました。山頂からの眺めも素晴らしく三俣山から硫黄山が見え、火山性ガスが上がっているのもわかります。
 休憩を終え、わずかな距離ですが急斜面を下り、西千里浜の登山道へ出ます。扇ヶ鼻のミヤマキリシマが満開との情報が道行く人から聞くことが出来ました。夫の強い希望で扇ヶ鼻へ寄り道しました。ここもガレ場なので注意が必要です。稜線に出ると遠く阿蘇の根子岳、外輪山も見渡せました。13時17分、扇ヶ鼻の山頂(1698m)に到着です。振り返れば久住山、星生山、西千里浜、稲星山が見え、まさに360度の展望が得られます。
 扇が鼻から景色を惜しみ惜しみ下山路をたどります。ミヤマキリシマに負けじとサラサドウダンが咲き誇っています。14時35分、牧ノ戸登山口に戻りました。ここからむかいがわの黒岩山、泉水山へ縦走して長者原に降りることもできるし、九州遊歩道を歩いて長者原に戻ることもできます。奥郷川に沿った樹林帯を歩きますが結構時間がかかりそうです。九重連山は狭い面積に魅力的な山々が密集しているので何泊かすればほとんどの山を登ることができます。真夏には久住と苦渋(ビール)をかけた九重連山縦走の催しもあります。久住で苦渋!機会がありましたらぜひ挑戦して下さい。(深)

概念図
電子国土webで見る
トラック 登り=赤 下り=青


トップ

Copyright(C) 2018 福島登高会 All Rights Reserved.