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No.5415
三ッ岩岳 2065.2m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
みついわだけ 地形図

トップハイキング>三ッ岩岳

山行期間 2016年10月14日(金)〜15日(土)
コースタイム 10月14日
小豆温泉登山口(10:51)→黒檜沢(11:14)→支尾根(11:51)→休憩(12:20,12:40)→小沢・水場(12:56)→旧道分岐(13:04)→避難小屋(14:42,14:55)→三ッ岩岳(15:36,15:41)→避難小屋(16:14)
10月15日
避難小屋(6:55)→水場(7:10)→窓明山(7:55,8:00)→家向山尾根(9:11,9:26)→巽沢山(10:11,10:16)→保太橋登山口(11:02,11:05)→小豆温泉登山口(11:24)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
小豆温泉登山口の駐車場は捜索に入る車で一杯 小豆温泉スノーシェッドの上を歩いて登山道へ 黒檜沢の徒渉点
支尾根へあがり旧登山道分岐へ向かう 黒檜沢右沢源頭の水場 旧登山道分岐
三ッ岩岳のルート図 避難小屋への尾根道を登る 木道が出てくると小屋も近い
小屋手前にある湿原の池塘 避難小屋 山名の由来である三ツ岩
三ッ岩岳山頂 山頂の三等三角点 燧ヶ岳が見える
窓明山方面を見る 小屋から窓明山へと向かう 小屋から15分ほどのところにも水場がある
水場から少し下がったところから見る窓明山 1739m標高点手前の湿原 1739m標高点先の池
窓明山の山頂手前から三ッ岩岳を振り返って見る 窓明山の山頂 窓明山の三等三角点
家向山へとなだらかに下って行く 家向山とのコル付近 家向山尾根の標識(位置は家向山の南西側の肩である)
巽沢山の主三角点 6月に行われた山開きの旗がまだ立っていた 保太橋登山口(窓明山登山口)
旧登山道入口 あずき温泉バス停 小豆温泉登山口駐車場にある登山者カード入れ

行動記録
10月14日
 三ッ岩岳へは国道352号を檜枝岐へと向かい、現在の南会津町(旧伊南村)の小豆温泉が登山の起点となる。のんびりと避難小屋泊まりで登ろうと計画していたのだが、数日前になってキノコ捕りの人が三ッ岩岳で行方不明になってしまった。捜索で慌ただしい時に登山するのも気まずい感じがして中止しようかとも考えたが、登山者の遭難では無いので予定通り登ることにした。
 小豆温泉登山口の駐車場には10時30分少し前に着いた。駐車場にはすでに消防車や警察関係の車が止まっており、今日も捜索が行われているようだ。落ち着かない雰囲気の中、気ぜわしく登山計画書を登山者カード入れへ投函して歩き始める。国道を横切り小豆温泉スノーシェッドの上へと上がる。鉄の階段を登り登山道へと入ると捜索関係者と離れてホットする。
 旧登山道分岐まで登ってから分かったのだが、この黒檜沢コースは昨年(2015年)の豪雨で黒檜沢の単管橋が壊れたためコース閉鎖になっていたのだ。駐車場と国道脇に小さな注意書きがあったのだが、捜索活動の邪魔になってはと、気ぜわしさから2箇所とも見逃してしまったのである。そんなわけで閉鎖された黒檜沢コースを登ってしまった。
 登山道は黒檜沢の右岸を登って行く。黒檜沢の徒渉点には20分ほどで着いた。単管橋は撤去されて無かったが、平水なので徒渉は特に問題は無かった。対岸に渡り左岸を進むと、登山道は枝沢手前からジグザグに高度を上げて行く。支尾根に乗るまで20分ほどの急登だがひと汗絞られる。支尾根で一段落だが、更に20分ほど急登が続く。これさえ乗り切れば後は楽な尾根歩きが待っている。
 登山道がトラバースするようになると急登から解放され水場が出てくる。いずれも黒檜沢右沢の源頭の小沢で、旧道分岐の10分ほど手前まで数本横切る。のんびり登ってきたこともあって旧道分岐には13時04分に着いた。ここで標柱に貼り付けてある「黒檜沢ルート通行不能のため閉鎖」を知ることになる。途中登ってくるときにコースが荒れているわけでもなく、黒檜沢の単管橋が壊れただけのようだ。以前は単管橋など無かったのだから昔に戻っただけだと思う。ただ降雨時や降雨後の増水時には通行できなくなるので以前から注意が必要だった。閉鎖されたとなると今後歩く登山者はいなくなるだろうから、いずれ通れなくなって山菜採りやキノコ捕りの人たち専用道になってしまうかもしれない。できれば雨天時・増水時通行不可として閉鎖を解いてもらえればと思う。
 旧登山道の尾根に出たら尾根伝いに避難小屋を目指す。気持ちの良い樹林の中を登って行く。小屋が近くなると木道のある湿原に出る。ここまで来ると避難小屋はすぐである。14時42分、三ッ岩岳避難小屋に着く。ここには窓明山への縦走路の分岐点であり、渇水期でなければ水が流れている。今年は渇水期にもかかわらずわずかだが流れていた。水が取れないときは窓明山方面へ15分ほど下ると小沢があり水が取れる。
 小屋から三ッ岩岳へと向かう。山頂までは標高差200mほどの登りで40分ほどかかる。途中湿原もあり、三ッ岩山の由来にもなっている三ツ岩が見える。三ツ岩の岩峰には駒嶽神社の祠があると聞くが笹に覆われて道は確認できない。三ッ岩岳から南西を望むと双耳峰の燧ヶ岳を見ることが出来る。時間も競ってきたので小屋へ戻ることにした。
 避難小屋も今のログハウス風の小屋になって久しい(平成4年)が、中はきれいにお掃除がなされ古さを感じない。ドアや窓の木枠は新しく、良く整備されている。12人収容とあるが、ロフトもあり詰めれば20人は何とか入りそうだ。トイレは無いが小屋のすぐ前が水場になっているので快適に泊まることが出来る。
10月15日
 前日の内に三ッ岩岳を登ったので、朝ゆっくりと出発し窓明山を目指す。縦走路を下って行くと15分ほどで小沢がでてくる。こちらは渇水期でも枯れることは無い。小屋から窓明山までは1時間ほど、見通しの良い尾根伝いに山頂へと向かう。振り返ると昨日登った三ッ岩岳が望める。窓明山へは7時55分に着いた。北に向かって坪入山への尾根が続く。積雪期に2回ほど会津朝日岳から坪入山を通って会津駒まで縦走したことはあるが、この時期はヤブが酷く登山者をはねつける。
 窓明山からの展望を楽しんだら家向山へと向かう。窓明山から保太橋登山口までの下りは、最後の登山口に下りるところを除くと、ゆるやかな下りで歩きやすい。1410mのコルまで下り、家向山の肩まで100mほど登り返す。家向山尾根と名付けられた家向山の肩の標高は1520mで窓明山より420mほど低く70分ほどかかった。コーヒーを入れてノンビリとした時間を過ごす。
 巽沢山への下りも歩きやすい。高度を350mほど下げると三等三角点を持つ巽山に着く。ここには主三角点もある。周りは混交林で木々に覆われて見晴らしは無い。巽沢山から登山道は南に向かって尾根伝いに下って行く。勾配が急になり、尾根から外れてジグザグに高度を下げて行くと国道に飛び出す。ここが保太橋登山口(窓明山登山口)である。車を置いてきた小豆温泉登山口の駐車場までは国道を20分ほど歩く。
 小豆温泉・窓明の湯は2015年3月22日をもって休業となった。また、小豆温泉・せせらぎキャンプ場も2016年4月1日から休業となった。黒檜沢コースも単管橋が壊れたとして閉鎖されて登山をするには大変不便になった。利用者が少ないことも理由だろうが、町村合併の影響もあるのだろうか。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 小豆温泉登山口駐車場/砂利
時間 10時46分
0.158 0.148 0.154 北緯 37゜04' 49.43"
東経 139゜25' 15.44"
Data2 黒檜沢/沢、広葉樹林
時間 11時14分
0.133 0.130 0.131 北緯 37゜04' 58.29"
東経 139゜24' 49.39"
Data3 支尾根/広葉樹林
時間 11時51分
0.079 0.074 0.076 北緯 37゜05' 05.91"
東経 139゜24' 34.84"
Data4 黒檜沢右沢源頭・水場/広葉樹林
時間 12時55分
0.184 0.176 0.179 北緯 37゜05' 25.17"
東経 139゜24' 13.23"
Data5 旧道分岐/広葉樹林
時間 13時05分
0.056 0.052 0.054 北緯 37゜05' 29.72"
東経 139゜24' 19.20"
Data6 避難小屋前/混交林、笹
時間 14時43分
0.020 0.017 0.018 北緯 37゜05' 16.95"
東経 139゜23' 10.65"
Data7 三ッ岩岳/笹、石
時間 15時38分
0.017 0.014 0.016 北緯 37゜04' 54.88"
東経 139゜22' 46.57"
Data8 避難小屋前/混交林、笹
時間 16時14分
0.024 0.021 0.022 北緯 37゜05' 16.95"
東経 139゜23' 10.52"
Data9 避難小屋前/混交林、笹
時間 6時53分
0.016 0.014 0.015 北緯 37゜05' 16.93"
東経 139゜23' 10.69"
Data10 窓明山/混交林
時間 7時57分
0.025 0.022 0.024 北緯 37゜06' 12.10"
東経 139゜23' 14.87"
Data11 家向山尾根/広葉樹林
時間 9時12分
0.039 0.038 0.039 北緯 37゜06' 21.76"
東経 139゜24' 44.78"
Data12 巽沢山/混交林
時間 10時13分
0.063 0.060 0.061 北緯 37゜05' 46.11"
東経 139゜25' 31.07"
Data13 保太橋登山口/国道脇、広葉樹林
時間 11時03分
0.127 0.121 0.125 北緯 37゜05' 05.63"
東経 139゜25' 35.48"
Data14 旧登山道入口(国体コース)/広葉樹林
時間 11時12分
0.122 0.118 0.120 北緯 37゜04' 55.88"
東経 139゜25' 29.59"
Data15 小豆温泉登山口駐車場/砂利
時間 11時31分
0.172 0.134 0.162 北緯 37゜04' 49.31"
東経 139゜25' 14.94"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

概念図
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トラック 14日=赤 15日=青

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