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No.5365
吾妻山・兵子 1823m標高点
山行種別 無雪期一般
あづまやま・ひょっこ 地形図

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山行期間 2016年7月16日(土)
コースタイム 堀田林道入口(8:51)→兵子登山口(9:05)→大日岳(10:13,10:23)→兵子(11:18,11:45)→兵子分岐(11:49)→堀田林道分岐(11:52)→赤滝沢右俣源頭(11:59)→赤滝沢右俣右支沢徒渉(13:51)→堀田林道入口(14:19)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
堀田林道入口の標識 タマガワホトトギス 道路を歩いて兵子登山口へと向かう
地形図に記された登山口、今は歩く人もいない 現在の登山口は駐車場のところ 長いハシゴを登って登山道へ上がる
落石注意の看板に小さく「兵子登山口」と書いてある 登山道に上がったところ 先ほどの地形図に記された登山道は通れないように塞いである
尾根伝いに登って行く 食虫植物のモウセンゴケ 木々が途切れたところから高倉山が見える
ツルアシドウシ? 大日岳の三等三角点 ギンリョウソウ
ハクサンシャクナゲ トラバースして右から尾根に乗ると平坦地に出る(標高1375m) この木肌はクロベみたい
ゴゼンタチバナ カラマツソウ 兵子〜姥湯の標識
登山道の両側にゴゼンタチバナが花を付ける ようやく兵子に着く 兵子は吾妻山を見渡せる大展望台だ(一切経山)
家形山 兵子を振り返る
県境稜線の兵子分岐 堀田林道分岐 堀田林道の古い標識
赤滝沢の源頭を下る 標識を見逃さないように 再びクライミングダウンで沢を下降する
マルバタケブキ 小さいが途中に草原もある
堀田林道に上がるところには標識が連打されている 崩れている斜面もあるので注意 ヤマアジサイ
幅の広い作業道 道路に戻った

行動記録
 久々に吾妻山の兵子へ登ってみることにした。メンバーは平日組の深○さんと年長組の私の2人。どうせ兵子へ登るなら堀田林道を下ってみようと言うことになった。
 福島をゆっくり出発し1時間ほどかけて姥湯の手前にある駐車場に着く。ここが兵子への登山口となる。昔、兵子へ登るには姥湯温泉から三階滝を経て大日岳のコルへと突き上げる道だったが、この旧コースは崩落のため通ることはできない。大日岳を通り兵子へ向かう新しく作られたのが白岩コースである。自分の持っている1988年昭文社の地図には三階滝のコースが兵子への登山ルートとして記されている。車は下山予定の堀田林道入口まで下げ、舗装路を歩いて登山口へと戻った。登山口まで15分とかからない。登山道は左の法面に掛けられた長いハシゴを登るところから始まる。ハシゴを登り切ると登山道は尾根に向かって高度を上げていく。尾根に出ると左から登山道を合わせる。こちらの道は角柱で通せんぼうされていて、地形図に記載されているものの、今では歩く人も少ないようだ。大日岳までは途中岩場の下を横移動するところもあるが、ほぼ尾根伝いに急登が続く。1500mあたりで少し開け高倉山が顔を出す。登山道には所々に進入禁止のテープが貼ってある。コースから外れると斜面が切れ落ち、展望は良いが充分注意したい。大日岳には10時13分に着いた。大日岳には三等三角点があるものの展望は良くない。
 大日岳から少し高度を下げてから兵子への登りにかかる。尾根の西側をトラバースしながら徐々に高度を上げると三階滝から延びている尾根に取り付く。一旦、開けた草地の場所に出ると大木が出てくる。木肌からしてクロベだろうか。樹木や高山植物の同定は苦手なので誤っていたらご指摘いただきたい。登山道の両側にはゴゼンタチバナが群生している。最後の急登を登り切ると兵子の山頂に着く。写真を撮りながらノンビリ登ってきたので登山口から2時間ほどかかった。兵子は岩の堆積するピークで、吾妻の峰々を見渡せる絶好の展望台になっている。風も無く、程よい気温で休むに良い。眺めを楽しみながら昼食休憩とした。
 さて下山にかかろう。11時45分に兵子の山頂を後にする。県境稜線の兵子分岐に出たら左に折れて堀田林道分岐へと進む。この間10分とかからない。堀田林道分岐から左に折れて下降を始める。登山道は刈り払いがされていないので、笹をかき分け踏跡を探しながら下降することになる。所々に黄色い標識が残っているので注意すればコースを外れることはない。踏跡はいつの間にか赤滝沢右俣の源頭に吸い込まれる。沢の中に黄色い標識が残っているのでコースであることは間違いないが、ルートを探しながらの下降になるので地形図が読めないと、このコースを下るのは難しい。しばらく赤滝沢右俣を下降し右岸の踏跡に上がるのだが、見逃してしまい沢をそのまま下降する。場所によってはクライミングダウンを強いられる。GPSで現在地を確認し、途中で右岸の登山道に上がる。急な支尾根を下ってから沢に戻り下降を続ける。登山道とは名ばかりで沢の中の下降していく。1620mあたりで左岸に標識が付いているので沢からあがり登山道を下降する。途中に上部が開けた草原もあるが、全体的には樹林帯の中を進む。刈り払いはされていないので道形から離れないように注意したい。
 赤滝沢右俣の右支沢にかかる滝の上を徒渉し、対岸の作業道跡(堀田林道)へと上がる。ここには標識がベタ打ちしてある。作業道跡は所々法面が崩落し、右側が切れ落ちているところもあるので足元に注意したい。沢を徒渉してから30分ほど作業道跡を進むと姥湯への舗装路に出る。最初に写真を撮った場所である。車はヘアピンS字カーブ(以前のスイッチバック箇所)と堀田林道入口の中間点に止めておいたので少し下って車へと戻った。
※堀田林道は一般の登山道と違って沢の下降あり、ヤブ漕ぎありで、地形図が間違いなく読め、GPSで現在地の確認が出来ることが要求されるので、自信が無ければ不用意に入らないようにしたい。間違って沢を下降し続けると赤滝など、5m〜15mの滝がたくさん出てくる。沢登りの経験が無いと下降はまず不可能となる。(I.I)

概念図


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