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No.5303
弥彦山 634m標高点
山行種別 無雪期一般
やひこやま 地形図

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山行期間 2016年4月13日(水)
コースタイム 第3駐車場(6:20)→国上ビジターサービスセンター(6:24)→国上寺(6:27)→五合目(6:42)→国上山(6:53)→剣ヶ峰分岐(7:03)→剣ヶ峰砦(7:37)→黒滝城址(7:58)→搦手道入口(8:25)→猿ヶ馬場分岐(8:41)→猿ヶ馬場峠(8:59)→雨乞山(9:23,9:38)→能登見平(10:27)→八枚沢登山口分岐(11:00)→弥彦山(11:12,11:38)→弥彦山ロープウェイ頂上駅(11:57,12:15)=ロープウェイ=山麓駅(12:20,12:23)=無料バス=弥彦神社(12:25)=タクシー=国上ビジターサービスセンター
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
朝日山展望台入口 国上ビジターサービスセンター前の駐車場 くがみ山・国上寺の案内板
国上寺本堂(阿弥陀堂) 国上山登山口の鳥居 登山道は良く整備されている
さっそく日本海が見えてくる 国上山五合目 国上山の山頂
国上山にある三等三角点 カタクリの群生 国上山から剣ヶ峰への分岐へ
登山道の両側にはユキツバキ 登山道はいったん林道黒滝要害線と出合ってから剣ヶ峰へ 海は普段見ることができないので新鮮な感じがする
剣ヶ峰の案内板 ここも登山道の両側がカタクリ 黒滝城址登山口
黒滝城址森林公園の案内板 山城らくし曲輪や土塁、堀切などがある 黒滝城址・246m標高点(天神曲輪)
弐ノ曲輪から弥彦山が良く見える 大連寺曲輪の手前から搦手道へと下る 搦手道は険しい急斜面
搦手道入口 県道麓野積線を猿ヶ馬場分岐へと進む 道の脇にある祠
林道黒滝要害線の分岐 縦走路の標識 猿ヶ馬場への道路へ出る
雨乞山にあるNTT中継所 雨乞山から見る弥彦山 パラボラの管理道からガードレールを乗り越えて縦走路へ
振り返ると雨乞山のパラボラが見える 能登見平は西生寺の分岐点になっている 尾根へ向かう登山道を右に分ける
弥彦山登山道裏参道ルートに乗ると目の前に日本海が広がる 弥彦山の山頂 弥彦山の山頂には弥彦神社奥宮・御神廟がある
ロープウェイからの参道 日本海を見下ろす ロープウェイ山頂駅
ロープウェイ山麓駅から弥彦神社まで無料バスが運行されている 麓にある弥彦神社 国上山の麓にある「てまりの湯」で汗を流す

行動記録
 今年は雪が少なかったこともあり花の開花が早いようだ。角田山のミスミソウは有名だが、時期的にも遅いので登ったことのない弥彦山に出かけてみることにした。角田山、弥彦山、国上山は西蒲三山と呼ばれ縦走する人も多いが、今回はその半分にあたる国上山から弥彦山まで、花を楽しみながらゆっくり歩いてみることにした。
 前日夜に福島を発つ。途中で仮眠をし、登山口である国上ビジターサービスセンターには6時少し前に着いた。国上寺への入口には縦走する人は車を第3駐車場に駐めてくださいとある。素直に車を第3駐車場に止めて歩き出す。道路かせ朝日山展望台を通り、ビジターサービスセンターに出る。ここには広い駐車場と休憩所・トイレがある。駐車場脇は満開のサクラで見事だ。国上寺の案内板の脇から車道を登って行くと国上寺本堂(阿弥陀堂)に出る。本堂右手の鳥居が国上山への登山道である。
 登山道は国上山自然遊歩道として整備されている。歩き出すとさっそく白いイカリソウやユキツバキが迎えてくれる。尾根に乗ると眼下に日本海が広がる。普段海を見ることが無いので新鮮だ。登山口から15分ほどで五合目の「あか谷みはらし」に出る。タムシバが咲いているのかと思ったらコブシもありました。花の付け根に小さな葉が1枚ついているのが特徴のようです。ブナの混在する林を行くと、6時53分に国上山に着いた。山頂は広くベンチもあってたくさんの人が休憩できる。尾根伝いに下って行くと登山道の両側はカタクリの群生で、これ以降カタクリの花は山行が終わるまでずっと見続けることになる。登山道は蛇崩への真っ直ぐの道から左に折れて剣ヶ峰へと向かう。この剣ヶ峰分岐には「国上山・弥彦山・多宝山縦走路案内図」があり、これから進む登山道が詳しく載っている。左に折れ剣ヶ峰を目指す。
 道はアップダウンを繰り返しながら林道黒滝要害線の終点と出合う。ショートカットで黒滝城址へ向かうには林道を進めば良い。剣ヶ峰へと左の登山道を登って行く。エンレイソウやアオキ、ラショウモンカズラなどが花を付け、飽きることがない。写真ばかり撮っていてコースタイムは参考にならないのでご注意を。剣ヶ峰の絶景ポイントである剣ヶ峰砦には7時37分に着いた。山城歩きはさらに続く。ここから黒滝城址入口へ下る尾根もカタクリが一面に咲いていて感激である。登山道は再び林道黒滝要害線に出てから、次に林道を横切り黒滝城址への登りになる。登山道は山城らしく曲輪や土塁、堀切などを通り山頂へと向かう。246m標高点の黒滝城址(天神曲輪)が最高峰である。展望も良い。
 一段下がった弐ノ曲輪から弥彦山が正面に見える。ここから一段下がると道が分かれ、真っ直ぐの階段が林道黒滝要害線の駐車場へと下り。右が桜井ノ井戸から大連寺曲輪への道である。どちらを下っても県道麓野積線の猿ヶ馬場分岐へ向かうことは出来るが、私たちは搦手道と呼ばれる登山道を下ることにして右に折れる。大連寺曲輪へ向かう手前のコルから左の搦手道へと入る。道は急で鬱蒼とした林の中を下って行く。途中に「滑落注意」の看板もあり、足元に注意しながら下って行くと舗装された県道麓野積線に出た。沢沿いの道路脇はニリンソウの群生になっている。少し進むと道路の脇にはイカリソウ、ミヤマカタバミ、リュウキンカ、ネコノメソウ、キクザキイチゲなどが当たり前のように出てくる。舗装路歩きも苦にならない。左から黒滝城址からの林道を合わせると、すぐに猿ヶ馬場分岐になる。右に折れて作業道を進み、途中から左の登山道に入る。縦走路の標識があるので見逃さないように。
 登山道を登って行くと途中一旦平になるが再び登りになり、すぐに舗装路に飛び出す。舗装路を少し下ると猿ヶ馬場峠の交差点だ。弥彦山スカイライン側にはゲートがあり、雨乞山への登山道はゲートの脇から入る。標識も立っているので初めてでも見つけることが出来る。左下に弥彦山スカイラインを見ながら尾根を登って行くと左にNTTの管理道が出てくる。ガードレールの脇を通り更に登って行くと雨乞山である。途中にはシュンラン、チゴユリ、イカリソウ、フデリンドウなどが咲いていた。朝も早かったので雨乞山で多めの休憩をとってノンビリする。318mの山頂にはNTTのパラボラが立ち、これから登る弥彦山も見える。ここで角田山まで西蒲三山を縦走する方とお会いする。逆コースをとる人と相互に車を利用するとのこと。うらやましい。
 雨乞山からNTTの管理道を少し下り、縦走路標識のところからガードレールを乗り越えて尾根の道を下っていく。カタクリ、イカリソウが群生する登山道を進み、右から八枚沢登山口からの道を合わせる。ここから弥彦山花のトレイルと呼ばれる雨乞尾根を進む。ここはカタクリはもちろんニリンソウが一面に咲き競う。振り返ると雨乞山が見える。能登見平には10時27分に着いた。能登見平は西生寺の裏参道登山口への分岐点になっている。
 次に、弥彦山スカイラインの脇を通り弥彦山へと向かうが、道は尾根の登山道と山腹をトラバースして登って行く散策路(管理道)とに分かれる。真っ直ぐの道が散策路で、道幅も登山道と比べると広い。山腹をトラバースする散策路の方が花がたくさん咲くとの情報を頂いたので、散策路へ進むとミスミソウが咲いていた。時期が遅いので諦めていたのだが群落とはいかないが斜面にたくさん咲いていた。キクザキイチゲやコバイモ、カタクリ、オウレンなどもたくさん咲いていて、何故か儲けた気分になる。道は大きくカーブしながら尾根へと向かう。右の登山道と合わさると日本海が眼下に広がる絶好のビューポイントになる。ここまで登って来ると弥彦山も近い。弥彦山にはテレビ・ラジオなどの送信所、防災無線などの中継所が建ち、散策路もどうもその管理道を兼ねているようだ。幅の広い道を登っていくと右に通信鉄塔があり、さらに登って行くと弥彦山の御神廟へ続く石段のところに出る。634m標高点の山頂はすぐである。御神廟の建っているところが一番高いようだ。西側の斜面にはコンクリートのベンチがあり休めるようになっている。普通の山だと麓を見渡せるようにベンチが設置されているが、ここ弥彦山は御神廟(奥宮)にお尻を向けないように造られている。昼食休憩とした。
 山頂からロープウェイの山頂駅まで参道を下っていく。道の両側にはキクザキイチゲとカタクリが群生する。九合目の石柱まで来ると日本海がきれいに見渡せる。山頂一帯はテレビの中継所などのアンテナが乱立しているが、弥彦山山頂公園になっていて観光地としても訪れる人も多い。私たちはロープウェイにに乗り込み山麓駅まで下った。料金は片道750円、所要時間は5分ほどである。山麓駅から弥彦神社へは無料バスを利用することが出来る。観光客に混じって弥彦神社に寄ってから、タクシーを呼んで車を置いてきた国上ビジターサービスセンターへと戻った。(I.I)

弥彦山で出会った花
ユキツバキ コブシ ヤマザクラ
オオカメノキ(ムシカリ) エンレイソウ アオキ
ラショウモンカズラ スミレ(ナガハシスミレ?) ショウジョウバカマ
カタクリ ネコノメソウ リュウキンカ
チゴユリ イカリソウ フデリンドウ
川辺に咲くニリンソウ キジムシロ コバイモ
キクザキイチゲ オウレン(雄花)
ミヤマカタバミ シュンラン ミスミソウ
ミスミソウ

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