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No.5169
飯豊連峰周回 飯豊山 2,105.1一等三角点峰
  大日岳  2,128m標高点
山行種別 無雪期一般
いいでさん 地形図

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山行期間 2015年9月5日(土)
コースタイム 飯豊山荘上駐車場(4:17)→桧山沢吊橋(4:55,5:01)→休場ノ峰(6:33)→宝珠山(8:19)→飯豊山(9:39,9:44)→御西小屋(10:24)→大日岳(11:19,11:30)→御西小屋(12:17)→御手洗ノ池(13:14)→烏帽子岳(14:14)→梅花皮岳(14:29)→梅花皮小屋(14:44)→北股岳(15:06)→門内小屋(15:42)→地神山(16:23)→地神北峰(16:32,16:39)→飯豊山荘上駐車場(19:01)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
スタート 桧山沢吊橋 休場ノ峰よりの宝珠山
対岸の枝沢には雪渓が残る 千本峰を振り返る ナナカマドの実
マルバコゴメグサ 道のわかりにくい箇所もある 本山が見えてきた
宝珠山を振り返る ダイグラ尾根 飯豊本山
御西小屋へと向かう 御西小屋 大日岳へ登る
大日岳の山頂 主稜線より眺める大日岳 烏帽子岳方向
アキノキリンソウ 梅花皮小屋へと下る 扇ノ地紙
地神北峰 丸森尾根を下る 登山口に到着

行動記録
 目覚ましが鳴ったとほぼ同時に目が覚める。睡眠時間は短いが体調に問題なし。自宅から飯豊山荘まで130kmほど車を走らせる。飯豊山荘上駐車場に午前4時過ぎ到着。4時17分にヘッデンを点けて歩き始める。今日は長丁場、しかもアップダウンの多いダイグラ尾根なので急がずあわてずだ。温身平十文字を過ぎ玉川沿いに歩き、途中から右手の登山道に入る。自分は暗いこともあり、うっかり行き過ぎてしまった。左岸をへつるように進み河原に下りてヘッデンを消す。桧山沢吊橋の手前で休憩中の単独男性と少し立ち話。桧山沢吊橋を渡るとダイグラ尾根に取り付く。早朝で涼しいとはいえ、急登にたちまち汗が出てくる。休場ノ峰まで登ると前方が見渡せるようになる。切歯尾根とも言われるアップダウンを繰り返す尾根が姿を現す。先はまだまだ長いことを実感する。何となく見覚えのある場所も出てきて、6年前に歩いたときの場面がよみがえる。千本峰の先は岩場の急斜面で慎重に下る。沢を挟んで右に見える尾根はクライグラ尾根だ。沢には雪渓が目立つ。
 宝珠山の肩から宝珠山のピークをトラバース道で過ぎる。道は片斜面についていて、露岩の歩きが増えてくる。数人が下山してきたので聞くと、昨日は本山小屋泊まりとのこと。やがてガスで見え隠れする本山が近づいてきた。さすがに疲れを感じてくるが、足を止めて休むことはしない。ペースを少し落として歩き続ける。9時39分に山頂着。出発が少し遅れたこともあるが、計画では9時00分着としていたので挽回せねば。自分以外には登山者3名。うちひとりはここで100名山達成なのだという。記念写真を撮って差し上げる。こちらは先が長いので先に歩を進める。
 空には雲が多く稜線にはガスが流れるが、歩くには暑くなくてちょうど良い。本山からなだらかな尾根を歩いて御西小屋へ向かう。縦走路なので登山者も見かけるようになる。御西小屋到着は10時24分。大日岳に登るかはここの時刻で判断することにしていた。30分以上遅れていればカットする計画としていたが、遅れは27分なので大丈夫と判断し大日岳に登ることにする。何度も登っている飯豊だが、連峰最高峰の大日岳は未踏だったのでこの機会にという思いがある。足を止めずに御西小屋で縦走路から外れて大日岳へと向かう。何人もとすれ違うが、山頂を踏んで下山してきた人ばかり。いったん下って200m近くの登りが辛い。小屋から1時間ほどでようやく山頂。大学生らしき集団が休憩中の脇でこちらも一息入れる。これまでは稜線から大日岳を眺めてばかりだったので、逆から眺める稜線の風景が新鮮に感じる。主稜線にはガスが湧きまとわりついているが大日岳は晴れている。ゆっくりしたい気持ちを抑え、10分ほどの滞在で山頂から下ることにする。
 大日岳を時折振り返りつつ御西小屋に戻る。時刻は12時17分。水の補給が頭をよぎるが、梅花皮小屋まで大丈夫だろうと、歩を止めずに縦走路に戻り北進する。休憩を取っていないこともあり、予定より17分遅れまで挽回している。出発が17分遅れたことを差し引けば、ここまでの所要時間は計画と同じ8時間である。今日の行程からすれば、まだ距離的には半分を少し過ぎた辺りだが、登りは既に3/4を消化しているので気持ちは楽になる。しばらくは穏やかな稜線歩きを楽しんでいたが、徐々に足どりが重くなってきた。御手洗ノ池を過ぎた辺りで疲労感が強くなり、初めて腰を下ろしての休憩を取る。行動食を口に入れ残り少ない水を飲む。再び歩きだすがペースがまったく上がらない。烏帽子岳への登りはかなりのスローペースになる。烏帽子岳から梅花皮岳にかけての稜線ではガスがかかり、5月に滑った滝沢もホン石転び沢も見えなかった。梅花皮岳を下り梅花皮小屋に到着。水場でカラになったボトルに補給する。すぐに北股岳の登りにかかる。残りの体力と相談しながら頑張る。山頂で先客と言葉を交わすと次の門内小屋へと向かう。
 平坦な尾根なのでそこそこのスピードで歩けるが、今度は左膝に少し痛みが出てきた。記憶の限りでは、膝の痛みは過去に1度だけ。何もこんな時にと思う。門内小屋を通過し、胎内山、梶川尾根の分岐になる扇ノ地紙、地神山まで坦々と歩く。会の山行管理者に下山が遅れることを伝える。少し下ると丸森尾根分岐の地神北峰に到着。予定より30分以上遅れているうえ、ガスがかかり少し暗くなってきた。しかし、ここからは丸森尾根を下るだけなので、ちょっと気持ちが楽になる。下山途中でのヘッデン点灯を覚悟し、最後の休憩を取る。丸森尾根の下りは忍の一字。初めは涸れ沢のようなゴーロを歩き、その後は大きい段差がやたら出てくる。暗くなり足元がおぼつかなくなり16:10にヘッデンを点ける。ガクッとペースが落ちるが、慎重に歩くことにする。岩場混じりの急斜面を下り、やっと登山口に降り立つ。飯豊山荘上駐車場着は19時01分。予定より1時間オーバーだが、無事歩き通せたことが素直に嬉しい。楽ではなかっただけに充実感はひとしおである。
 さて、今回は特にトレーニングもせずにトライした。また、行動食はいつものクッキーとドライフルーツで、水もいつもどおりの真水である。素のままの自分の今現在の体力を試してみたかったのだ。また今度同じコースで歩くとしたら、サプリメントなどの摂取も考えた方がよいだろう。体力の低下をカバーする工夫が必要になるということだ。膝の痛みは歩き方もあるだろうが、やはり体重の問題が大きいと思える。身長174センチで体重80キロは、あきらかにウエイトオーバーだ。こんな体重で沢登りしたりロングトレイルをする人を、自分は自分以外に知らない。とにかく自分の軽量化が必要なのだ。(K.Ku)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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