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No.5145
大戸岳 1415.9m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおとだけ 地形図

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山行期間 2015年7月11日(土)
コースタイム 大戸岳登山者駐車場(6:58)→大戸岳登山口(7:28,7:30)→五合目小屋跡(8:34,8:44)→中ツ手清水(9:22,9:25)→風の三郎・祠(10:34)→大戸岳(10:50,11:11)→風の三郎(11:24)→中ツ手清水(12:14,12:22)→五合目小屋跡(12:48)→大戸岳登山口(13:33)→大戸岳登山者駐車場(13:59)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
大戸岳の登山者用駐車場 暗川から右の林道を登って行く 林道は一般車通行止め
熊出没の看板 大山神社 大戸岳登山口
砂防ダム お姥様 尾根伝いに登って行く
ギボウシ イチヤクソウ 水源かん養保安林の看板
ここは会津若松森林管理署のエリアである ツクバネソウ クルマバツクバネソウ
五合目小屋跡 右側はアスナロの林 旧尾根道との分岐
中ツ手清水 ショウキラン アカモノ
風の三郎は岩場が続く 風の三郎にある祠 大戸岳山頂
山頂の祠 大戸岳の一等三角点 桑原口は廃道である
山頂から猪苗代湖が見下ろせる サンカヨウの実 ガクアジサイ
ヒメジオン ホタルブクロ 駐車場向かいにある大宮神社

行動記録
 大戸岳は会津若松市の南端、下郷町との境に位置する。山頂には一等三角点を持ち、標高は1415.9mとさほどではないが会津若松市では最高峰である。風の三郎が岩稜になっていて、過去に転落事故もあり、低い山だが侮れない。沢を遡行して山頂に幾度か立ったことはあるが、尾根道から山頂に立つのは2005年以来である。
 国道121号線を会津若松方面から芦ノ牧温泉へと向かい、大戸町上三寄大豆田のヤマザキショップから山手へ入り、暗川の集落を目指す。暗川沿いに細く曲がりくねった舗装路を進むと左側に暗川分校跡である暗川ふれあいセンターがある。さらに進むと左側に大宮神社があり右側が大戸岳登山者駐車場になっている。以前は林道荒俣線の登山口まで車を乗り入れることが出来たが、ゴミの不法投棄などが問題になってからは林道荒俣線への一般車の乗り入れは出来なくなった。
 登山者駐車場へ車を駐めて歩き出す。少し行くと大戸岳の案内板が出てくる。ここから右手の林道荒俣線へと進む。入口にはゲートがあり地元の人以外の車の乗り入れは禁止されている。舗装路を登っていくと左に大山神社があり、更に進むと大戸岳登山口に着く。登山道は大荒俣沢をコンクリート橋で渡り小荒俣沢の左側の尾根に乗る。砂防ダムのところから左の尾根へと取り付く。入口にはお姥様の石像がある。
 広葉樹の中を尾根伝いに登って行く。今日は天気も良く強い日差しが刺すが、木々に覆われて気持ち良く登って行く。登山道に入って1時間ほどで五合目小屋跡に着く。昔は小屋の跡の残骸や標柱もあったが今では跡形も無く、わからない人は見逃してしまう。「火事注意」の看板と右手のアスナロの林が目印である。
 尾根伝いに20分ほど登って行くと旧尾根道との分岐に着く。旧尾根道は今では歩く人も無く廃道になっている。登山道はここから右にトラバースするように高度を上げる。中ツ手清水まではここから20分ほどかかる。中ツ手清水で放射線量を計測すると0.090μSv/hだった。ほとんど影響の無いと思われるこんな場所でも通常値の倍はある。
 中ツ手清水からはトラバースと急登を繰り返しながら高度を上げる。結構な急斜面で、嘘のような話だが、以前来た時は熊にラッセルをしてもらい、その足跡を利用させてもらったことがある。この辺の山は熊のテリトリーでもあり、いることを前提に行動したい。汗を絞られてようやく尾根に辿り着く。登山道が緩やかになるのはほんの一瞬で、大戸岳の前衛峰である風の三郎に向かって急登が続く。右側が切れ落ちている小荒俣沢の源頭を右に見て足場の悪い露岩帯を登る。転落死亡事故があってからはトラロープが張り巡らされている。しっかりと灌木をつかんで注意して登下降したい場所だ。登ったところが風の三郎で小さな石の祠が目印だ。その上は遮るものもない小ピークで展望はすこぶる良い。
 風の三郎からひと登りすると一等三角点を持つ大戸岳に着く。北東側には余計な灌木もなく、眼下には猪苗代湖が見える。三角点を写真に収めて早めの昼食にした。以前は桑原への登山道があったのだが、登山道の崩落とともに廃道となった。しばし休憩したら下山にかかる。足場が急なので注意して下ろう。風の三郎の危険箇所も充分注意したい。尾根からトラバースコースに入り中ツ手清水へ向かって下降する。鬱蒼とした林の中は幾分涼しい。サンカヨウが実をつけていた。一面サンカヨウの葉で覆われている場所もあり、花の季節は見事だと思う。五合目小屋跡を通り大荒俣沢の橋を渡ったのが13時33分、集落を抜け駐車場には13時59分に着いた。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 大戸岳登山者駐車場/土砂、草
時間 6時56分
0.090 0.081 0.086 北緯 37゜22' 08.28"
東経 139゜58' 04.80"
Data2 大山神社前道路/アスファルト、脇スギ林
時間 7時14分
0.083 0.077 0.081 北緯 37゜21' 49.93"
東経 139゜58' 04.76"
Data3 大戸岳登山口/広葉樹林、土、砂利
時間 7時30分
0.089 0.082 0.086 北緯 37゜21' 35.47"
東経 139゜58' 08.10"
Data4 五合目小屋跡/アスナロ・広葉樹混交林
時間 8時36分
0.039 0.034 0.036 北緯 37゜20' 50.22"
東経 139゜57' 50.47
"
Data5 旧尾根道分岐/アスナロ林、壌土
時間 9時05分
0.064 0.060 0.062 北緯 37゜20' 35.77"
東経 139゜57' 48.40
"
Data6 中ツ手清水/広葉樹林、砂礫
時間 9時23分
0.093 0.085 0.090 北緯 37゜20' 23.56"
東経 139゜57' 45.22
"
Data7 登山道・尾根/雑木、草、壌土
時間 10時09分
0.067 0.064 0.065 北緯 37゜20' 11.44"
東経 139゜57' 30.56
"
Data8 大戸岳山頂/低木、草、壌土
時間 10時51分
0.047 0.042 0.045 北緯 37゜20' 12.38"
東経 139゜57' 11.85
"
Data9 風の三郎・祠/低木、ザレ場
時間 11時24分
0.075 0.073 0.074 北緯 37゜20' 11.56"
東経 139゜57' 19.24
"
Data10 大戸岳登山者駐車場/土砂、草
時間 14時00分
0.067 0.060 0.063 北緯 37゜22' 08.48"
東経 139゜58' 04.39"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

調査中の行動時間 7時間04分、積算線量 0.470μSv

概念図

トラック コース=赤

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